Dr.岩田の感染症アップグレードBEYOND(全9回)

シリーズ解説

2005年に発売されてから今も根強い人気を保つ岩田健太郎先生の「感染症アップグレード」。あれから数年が経過し、感染症を取り巻く状況はどう変わったのか?日本における感染症診療のレベルはどこまで達したのか?最新のトレンドを解説しつつこれからの医師が感染症とどう関わっていくかを解説します。

岩田 健太郎 先生 神戸大学 感染症内科 教授

選択中の番組

第1回 抗菌薬の危うい未来

前シリーズ「感染症アップグレード」では、抗菌薬の多くの間違った使い方を指摘してきました。あれから数年、日本の感染症診療は大きくレベルアップしました。したにも関わらず未だに見当違いの診断、不適切な抗菌薬使用は後を絶ちません。日常臨床で毎日のように処方される抗菌薬のことを、私たちは思いの外何も知らないのです。今回は、そもそも抗菌薬は何か、その目的とリスクはどのこにあるのか、そして、抗菌薬を取り巻く現状と問題点を詳しく解説し、これからの感染症診療への道筋をしめします。

収録時間 00時間26分49秒

第2回  感染臓器と原因微生物、そして?

感染症の患者さんについてよく指導医が尋ねる「体温は?」「CRPは?」「白血球は?」といった質問。日本の感染症診療の現場では伝統的にこれらのパラメータが重要視されてきたのです。しかし感染症診療において、本当に必要な情報は、体温でもCRPでも白血球数でも知ることが出来ません。それではいったいどうすればいいのでしょうか?基礎中の基礎でありながら無下にされてきた感染症診療の考え方を再確認しましょう。

収録時間 00時間33分42秒

第3回 薬理学を武器にせよ

抗菌薬を使う上で、「薬理学なんて役に立たないよ」と思っているあなた。それは、役に立たないではなく、役に立てていないのです。抗菌薬を選ぶときに、PKの知識がないと失敗します。投与量や投与回数を考える上で、PDを無視しては確実な治療効果を得ることはできません。そしてなにより、現実の臨床で出会う様々な病態、例えば、第1選択薬はアレルギーがあって使えない、第2選択薬は腎不全で使えない、そんな複雑な状況に立ち向かうためにも、薬理学は大きな武器になるのです。一味違う抗菌薬の使い方を是非身につけてください。

収録時間 00時間42分54秒

第4回 市中肺炎に潜む罠

普段、院内でよく見る肺炎、特に市中肺炎をしっかりマネジメントできるようになれば、他の全ての感染症マネジメントに応用が利きます。まずはこの市中肺炎をしっかり押さえましょう。とはいえその診断は一筋縄では行きません。典型的な症状がないもの、肺炎に見えて肺炎でないものなど、ピットフォールは多く、これらに注意することが大切です。また、原因微生物の考え方と、抗菌薬の選択も重要です。今回はそれらを解説するとともに、肺炎球菌性肺炎に第一選択薬となるペニシリン、日本では誤用が甚だしいマクロライドについても詳説します。

収録時間 00時間37分47秒

第5回 尿路感染を舐めていないか?

尿路感染は「難しくない」と思っている先生方はとても多いのですが、実はそこに落とし穴があります。尿路感染だと思って治療していたら実は○○だった…、という例には枚挙にいとまがありません。特にベテランの先生ほど、このピットッフォールには陥りがちなのです。また、尿路感染=ニューキノロンという考え方も誤りです。実際、岩田先生のプラクティスで尿路感染にニューキノロンが使われることはほとんどありません。では、どうしたらいいのか?この回を見てしっかり学んでください。

収録時間 00時間37分47秒

第6回 解剖学(アナトミー)で考えるSSTI、骨・関節の感染症

日常診療でもしばしば遭遇する、皮膚や軟部組織の感染症SSTI(Skin and Soft Tissue Infection)、骨、関節の感染症。実は、内科系のドクターはこれらが苦手な方が多いといいます。それは、感染した部位を外科的な視点で解剖学的に見ることが必要だから。単に、「腕」「足の関節」ではなく、その詳しい場所と、組織を特定しなければいけません。また、SSTIによく使われる第三世代セファロスポリンは明らかな誤用です。診断と治療の正しいアプローチを詳しく解説します。

収録時間 00時間37分20秒

第7回 スピードで勝負する髄膜炎

頻度は高くないが、細菌性であれば命に関わる髄膜炎。全ての医師が少なくとも診断のプロセスを理解しておきたい疾患です。スクリーニング、腰椎穿刺、CT、抗菌薬の選択・投与、ステロイド使用の流れを覚えましょう。原因微生物も典型的なものだけでなく例外的な微生物に注意を払う必要があります。スピードを要求される対応のノウハウを身に付けましょう。

収録時間 00時間27分26秒

第8回 実は難しくない院内感染症

入院中の患者さんが熱発した!担当医にとってこれほど気分の悪いことはありません。分からない原因、悩む抗菌薬の選択、耐性菌の不安。しかし岩田先生は、「外来の発熱患者さんに比べれば何百倍も簡単」と一刀両断。なぜなら、実は、感染症以外の鑑別を含めても、考えられる原因は数えるほどしかなく、それらを「ひとつずつ丁寧に精査していけばいいだけのことですから」。院内感染症に使われる、カルバペネム、バンコマイシン、ピペラシリンといった広域抗菌薬についての誤用、誤解も明快解説。耐性菌に対する考え方もしっかり身に付けましょう。

収録時間 00時間42分22秒

第9回 僕たちはそこで何ができるのか? 被災地での感染症対策

2011年3月11日以来、岩田先生の医療に対する考え方は大きく変わったといいます。未曾有の大災害に対し、医師一人がいかに無力であるかを思い知り、しかし、それでもなお、何か出来ることがあるはずと、模索する日々。今回は、被災地での岩田先生自らの経験を踏まえて、避難所での感染症対策を解説します。非常時に感染症医として、医師として何が出来るか。それは、決して災害が起ってからだけの問題ではなく、常日ごろのあなたの診療においても、考え、実践すべきことなのです。

収録時間 00時間24分49秒

配信中の番組

第1回 抗菌薬の危うい未来

前シリーズ「感染症アップグレード」では、抗菌薬の多くの間違った使い方を指摘してきました。あれから数年、日本の感染症診療は大きくレベルアップしました。したにも関わらず未だに見当違いの診断、不適切な抗菌薬使用は後を絶ちません。日常臨床で毎日のように処方される抗菌薬のことを、私たちは思いの外何も知らないのです。今回は、そもそも抗菌薬は何か、その目的とリスクはどのこにあるのか、そして、抗菌薬を取り巻く現状と問題点を詳しく解説し、これからの感染症診療への道筋をしめします。

第2回  感染臓器と原因微生物、そして?

感染症の患者さんについてよく指導医が尋ねる「体温は?」「CRPは?」「白血球は?」といった質問。日本の感染症診療の現場では伝統的にこれらのパラメータが重要視されてきたのです。しかし感染症診療において、本当に必要な情報は、体温でもCRPでも白血球数でも知ることが出来ません。それではいったいどうすればいいのでしょうか?基礎中の基礎でありながら無下にされてきた感染症診療の考え方を再確認しましょう。

第3回 薬理学を武器にせよ

抗菌薬を使う上で、「薬理学なんて役に立たないよ」と思っているあなた。それは、役に立たないではなく、役に立てていないのです。抗菌薬を選ぶときに、PKの知識がないと失敗します。投与量や投与回数を考える上で、PDを無視しては確実な治療効果を得ることはできません。そしてなにより、現実の臨床で出会う様々な病態、例えば、第1選択薬はアレルギーがあって使えない、第2選択薬は腎不全で使えない、そんな複雑な状況に立ち向かうためにも、薬理学は大きな武器になるのです。一味違う抗菌薬の使い方を是非身につけてください。

第4回 市中肺炎に潜む罠

普段、院内でよく見る肺炎、特に市中肺炎をしっかりマネジメントできるようになれば、他の全ての感染症マネジメントに応用が利きます。まずはこの市中肺炎をしっかり押さえましょう。とはいえその診断は一筋縄では行きません。典型的な症状がないもの、肺炎に見えて肺炎でないものなど、ピットフォールは多く、これらに注意することが大切です。また、原因微生物の考え方と、抗菌薬の選択も重要です。今回はそれらを解説するとともに、肺炎球菌性肺炎に第一選択薬となるペニシリン、日本では誤用が甚だしいマクロライドについても詳説します。

第5回 尿路感染を舐めていないか?

尿路感染は「難しくない」と思っている先生方はとても多いのですが、実はそこに落とし穴があります。尿路感染だと思って治療していたら実は○○だった…、という例には枚挙にいとまがありません。特にベテランの先生ほど、このピットッフォールには陥りがちなのです。また、尿路感染=ニューキノロンという考え方も誤りです。実際、岩田先生のプラクティスで尿路感染にニューキノロンが使われることはほとんどありません。では、どうしたらいいのか?この回を見てしっかり学んでください。

第6回 解剖学(アナトミー)で考えるSSTI、骨・関節の感染症

日常診療でもしばしば遭遇する、皮膚や軟部組織の感染症SSTI(Skin and Soft Tissue Infection)、骨、関節の感染症。実は、内科系のドクターはこれらが苦手な方が多いといいます。それは、感染した部位を外科的な視点で解剖学的に見ることが必要だから。単に、「腕」「足の関節」ではなく、その詳しい場所と、組織を特定しなければいけません。また、SSTIによく使われる第三世代セファロスポリンは明らかな誤用です。診断と治療の正しいアプローチを詳しく解説します。

第7回 スピードで勝負する髄膜炎

頻度は高くないが、細菌性であれば命に関わる髄膜炎。全ての医師が少なくとも診断のプロセスを理解しておきたい疾患です。スクリーニング、腰椎穿刺、CT、抗菌薬の選択・投与、ステロイド使用の流れを覚えましょう。原因微生物も典型的なものだけでなく例外的な微生物に注意を払う必要があります。スピードを要求される対応のノウハウを身に付けましょう。

第8回 実は難しくない院内感染症

入院中の患者さんが熱発した!担当医にとってこれほど気分の悪いことはありません。分からない原因、悩む抗菌薬の選択、耐性菌の不安。しかし岩田先生は、「外来の発熱患者さんに比べれば何百倍も簡単」と一刀両断。なぜなら、実は、感染症以外の鑑別を含めても、考えられる原因は数えるほどしかなく、それらを「ひとつずつ丁寧に精査していけばいいだけのことですから」。院内感染症に使われる、カルバペネム、バンコマイシン、ピペラシリンといった広域抗菌薬についての誤用、誤解も明快解説。耐性菌に対する考え方もしっかり身に付けましょう。

第9回 僕たちはそこで何ができるのか? 被災地での感染症対策

2011年3月11日以来、岩田先生の医療に対する考え方は大きく変わったといいます。未曾有の大災害に対し、医師一人がいかに無力であるかを思い知り、しかし、それでもなお、何か出来ることがあるはずと、模索する日々。今回は、被災地での岩田先生自らの経験を踏まえて、避難所での感染症対策を解説します。非常時に感染症医として、医師として何が出来るか。それは、決して災害が起ってからだけの問題ではなく、常日ごろのあなたの診療においても、考え、実践すべきことなのです。

関連シリーズ

レビュー(8件)

kanaloaさん (2016年05月30日 19時34分)

切なる願いですので、どうかご検討のほどお願い申し上げます。ほかの視聴者のかたもほかのシリーズで触れられていたと思うのですが、番組中の効果音について、です。岩田先生のこの『感染症アップグレードビヨンド』は同先生のほかのシリーズ同様、重要なポイントが大変印象に残りやすく、今後もぜひ視聴させていただきたく思っているのですが、ただ、項目ごとに最初に入ってくる轟音が、耳障りでならないのです。わざわざそのたびに消音に切り替えて視聴させていただいているのですが、なんとかしていただくことはできないでしょうか…。どうかよろしくお願い申し上げます

wao-さん (2013年06月16日 23時15分)

スライドを使わずとも、理路整然とした岩田先生のレクチャーは圧巻の一言 本当にその場にいるような感覚で視聴しております。

happytomatoさん (2013年05月03日 08時14分)

とても参考になりました ありがとうございます 抗菌薬、奥深いですね

ドクターkkさん (2013年03月13日 21時19分)

口腔内の感染症(歯周炎・歯根膜炎)に特に考えず「トミロン」(第3世代セファロスポリン)を使っているのだが、どうやら誤った使い方の様だ。では、どんな抗生剤を使えばいいのか?迷宮に入り込んでしまいました。とりあえず、岩田先生の感染症の本を買うことにしました。

ドクターKKさん (2013年03月08日 14時26分)

このシリーズは、板書の部分やラストのまとめがあって、記憶に残しやすいです。録画後、スタッフがまとめや文献のアップをしてくれるとか。ご苦労様です。 このシリーズは、まだ続きそうですが、とりあえず、岩田先生のシリーズ、すべて視聴しました。次はどの先生の講座を見ようかなあ。

ドクターkkさん (2013年03月04日 14時26分)

前シリーズよりもより感染症とは何かというところに説明を割いていて、わかりやすい。前シリーズが各論なら、このシリーズは総論というべきか?

ドクターkkさん (2013年03月01日 20時47分)

岩田先生の全番組を古い順に時系列で視聴してきました。やっと、最新作まで追いつきました。シリーズで見ていると、岩田先生の考え方がよくわかりますね。重要なことは繰り返されるので、勉強になります。シリーズの中で岩田先生が言われた他の先生の講義も視聴してみたいと思います。例:青木先生、生坂先生

さんぎょういさん (2013年01月16日 13時41分)

これまでの自分の抗菌薬の使用法がそもそも自信もありませんでしたが、間違いだらけであることを改めて確認できました。少しずつ勉強しなおしてみたいと痛感しました。

DVD

月刊CareNeTV 2013年7月号
発売日 2013/09/11

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月刊CareNeTV 2014年5月
発売日 2014/05/01

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Dr.岩田の感染症アップグレードBEYOND<下巻>
発売日 2013/09/11

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Dr.岩田の感染症アップグレードBEYOND<上巻>
発売日 2013/02/18

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月刊CareNeTV 2013年8月号
発売日 2013/09/11

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月刊CareNeTV 2013年9月号
発売日 2013/10/17

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