日本プライマリ・ケア連合学会 第3回 学術大会(全11回)

シリーズ解説

「プライマリ・ケアによるパラダイム・シフト-更なる前進への第一歩-」、今回の学術大会のテーマです。 テーマに掲げられた“第一歩”。 これは<人から押されたような、確信もなく一体感のない“第一歩”>であるのか、或いは、<私たち自身が団結し、確実で力強い“第一歩”を踏み出す>のか・・・。後者を目指せば、日本の未来の医療へ、進化を導くきっかけとなるのではないでしょうか。 テーマに掲げられた“パラダイム・シフト”。 これは正に、私たち自身、一人一人に内在する諸問題を、大きな目標の前では、ある意味“妥協”し得るという、成熟した転換が出来るかどうかにかかっていると考えたものです。 プライマリ・ケア現場での諸問題の改革は、日本の医療にとって大きなパラダイム・シフトになるでしょう。 第3回目となる学術大会、今回、CareNeTVでは以下のテーマについてお届けします。 在宅医療/漢方/心電図/教育カンファレンス/耳鼻科/ワクチン/家庭医に必要な経営学

佐藤 涼介 先生 医療法人 佐藤医院 院長白髭 豊 先生 医療法人 白髭内科医院 院長矢ヶ部 伸也 先生 矢ヶ部医院 院長寺崎 仁 先生 横浜市立大学附属市民総合医療センター 医療安全管理室満岡 聰 先生 満岡内科消化器科医院 院長丸山 泉 先生 日本プライマリ・ケア連合学会理事長高橋 優二 先生 長崎大学病院 へき地病院再生支援・教育機構香坂 俊 先生 慶應義塾大学 循環器内科 専任講師前野 哲博 先生 筑波大学 教授/筑波大学附属病院 総合臨床教育センター部長・総合診療グループ長 伴 信太郎 先生 名古屋大学大学院 医学系研究科 総合医学専攻 総合診療医学分野佐藤 寿一 先生 名古屋大学大学院医学系研究科 総合診療医学講座前田 隆浩 先生 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 離島・へき地医療学講座 離島医療研究所長谷川 仁志 先生 秋田大学医学部 総合地域医療推進学講座安井 浩樹 先生 名古屋大学医学部 大学院医学系研究科 地域医療教育学寄附講座志波 直人 先生 久留米大学医学部整形外科学教室リハビリテーション部蜂須賀 研二 先生 産業医科大学リハビリテーション医学講座若林 秀隆 先生 横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション科内村 直尚 先生 久留米大学医学部神経精神医学講座八木 実 先生 久留米大学医学部外科学講座小児外科部門神代 龍吉 先生 久留米大学医学部医学教育学吉野 俊平 先生 飯塚病院総合診療科岸田 直樹 先生 一般社団法人 Sapporo Medical Academy 代表理事 ・ 医師竹村 洋典 先生 三重大学大学院 医学系研究科 臨床医学系講座家庭医療学分野 浅羽 宏一 先生 十全総合病院 内科青木 洋介 先生 佐賀大学医学部医学科 国際医療学講座中野 貴司 先生 川崎医科大学 小児科学 教授齊藤 裕之 先生 山口大学医学部附属病院 総合診療部・臨床教育センター、MD、MBA中山 久仁子 先生 医療法人 メファ仁愛会 マイファミリークリニック蒲郡森 敬良 先生 尼崎医療生活協同組合 本田診療所古川 久雄 先生 株式会社 CAS明石 純 先生 医療経営学研究所

選択中の番組

シンポジウム4 診療所のネットワークで支える在宅医療-機能強化型在宅支援診療所のモデル的事例の普及に向けて-

医療、介護の制度改正において「在宅療養の推進」は幾度となく促進策が検討実施されてきました。しかし、日本の医療提供体制の大きな弱点は、診療所が1人の医師によるソロ開業が主流であるために、プライマリ ・ ケアの提供基盤が脆弱なことにあります。 そのようななか、ソロ・プラクティス開業医が大部分であることを前提とした、法制度の変更を伴わずに実現できる、診療所のネットワーク化による在宅療養を支えるシステム作りが注目されています。診療報酬改定により、ネットワーク型の診療所群、機能強化型在宅療養支援診療所の一つの形として認められ既に多数の実践例があります。   今回のシンポジウムでは、白髭先生、矢ヶ部先生、佐藤先生のモデル事例に沿って、診療所ネットワークシステムの普及、発展に向けた課題を探ります。

収録時間 01時間18分32秒

大会長の挨拶

2012年6月、新たに日本プライマリ・ケア連合学会理事長に就任され、第3回学術大会の大会長を努められた丸山先生が、学会の更なる発展を視野にいれた今後の方向性を話します。そのキーワードは「未来性」と「共感性」。 日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療学の3学会が合併して設立された意思は何であったか? 将来の日本社会、医療の在り方、国民の健康への寄与等、連合学会としてどのように歩んでいくべきか考えていきます。

収録時間 00時間05分19秒

教育講演7 プライマリ・ケアで一生使える耳鼻科診療

最近、家庭医療や ER 領域のセミナーで、耳鏡の使い方のワークショップ等が頻繁に開催されており、プライマリ・ケアにおける耳鼻咽喉科診療への関心が高まっています。本講演では、一生使えることを目標に下記3つの観点から話します。 1)頻度の多い耳疾患 2)緊急性の高い疾患、 3)プライマリ・ケア医が知っておくべき、耳鼻科医では通常知られていること プライマリ・ケア医にとって出会う確率の高い疾患、耳鏡の使い方や鼓膜所見、また、鼓膜の危険部位や見逃せない変疾患、緊急性の高い疾患の判断方法など、耳鼻科医から総合医に進んだ高橋先生ならではの知識とコツを伝授します。 ※動画本編中に紹介される資料[Handout]は下記よりダウンロードいただけます。 【Handout】プライマリ・ケアで一生使える耳鼻咽喉科診療.pdf

収録時間 01時間19分53秒

教育講演2 心電図がプライマリ・ケアで輝くとき

 心電図が苦手。「V1 の S 波と V5/6 の R 波を足して 35mm 以上で左室肥大」とか、「再分極には4種類のカリウムイオンチャネルが関与している」という、非常に細かい「六法全書」のようなイメージが肌に合わないとおっしゃる方は少なくありません。しかし、まるで受験勉強のような定義の詰め込みは、心電図がスクリーニングとして多く用いられるプライマリ・ケアの現場においてもあまり実用的とはいえません。 では実際に臨床の現場で患者マネージメントに役に立つ心電図の所見はどういったものでしょうか? 患者さん中心の視点に立つと、実は心電図で抑えなくてはならないポイントというのはそれほど多くないことに気づきます。本セッションでは日本のプライマリ・ケアにおける心電図の使い方について、実践的な考え方を症例を通じて共有できればと考えています。、

収録時間 01時間13分05秒

シンポジウム1 卒前教育でプライマリ・ケアをどう教えるか

 日本の卒前医学教育は、主に高度に専門化した最先端医療を追求する大学、大学病院で行われてきました。しかし、世界で最も高齢化している日本で、国民が安心して生活するためには、もはや医療のみではそれを保障することは不可能です。  医療専門職だけではなく、地域で保健・医療・福祉・介護・生活支援に関わる人々が有機的に連携した活動が展開されなければなりません。これからの医学教育を考えるとき、何を、どのように、どこで学ぶか、誰から学ぶかについて、旧来のモデルから大きく転換を図る必要があるのです。  本シンポジウムでは、プライマリ・ケアの卒前教育の重要性を認識し、その効果的な展開のための経験、将来構想、共効果的な展開戦略を共有します。

収録時間 01時間06分40秒

シンポジウム10 日本リハビリテーション医学会との連携シンポジウム「在宅における食・排泄・睡眠」

 食、排泄、睡眠は、われわれ人が、生を営む上で重要な三要素です。在宅医療においても同様であり、より良い「食」「排泄」「睡眠」は生活を豊かにするものでもあります。本シンポジウムでは、大学病院勤務で、それぞれの分野に造詣の深い、現役でご活躍中の 3 名のシンポジストにご講演をいただき、今後の診療、とくに在宅医療におけるこれらの重要性について、知識を深めます。明日からの在宅医療へ活かせます。

収録時間 01時間26分15秒

シンポジウム6 経験を学びに変える、効果的な教育カンファレンスのあり方

ジェネラリストとしての診療能力を修得するためには、単に数多くの症例数を経験するだけでは不十分であり、臨床決断に至る思考プロセスや、患者の問題に幅広く対応する視点などを、指導医の下で体系的なトレーニングを受ける必要がある。そのためには、教育カンファレンスは極めて重要であるが、そのノウハウは確立しておらず、また多忙を極める臨床現場において十分に実施されていないのが現状である。 このシンポジウムでは、各地でさまざまな取り組みを実施しているシンポジストから各施設の取り組みを紹介していただいた後、効果的な教育カンファレンスを実現するために必要なサポートやノウハウ、遂行上の課題等について会場を交えてディスカッションしていく。

収録時間 01時間24分31秒

ランチョンセミナー1 冷え症・肩こり・めまい・倦怠感・食欲不振やその他の不定愁訴に漢方を使おう!

 プライマリ・ケアの現場では、血液検査や画像検査で異常が認められないため診断が確定出来ない、いわゆる不定愁訴と言われる症状で困っている患者さんによく遭遇します。この様な不定愁訴の患者さんに対して漢方薬は非常に力強いアイテムになります。  現在、我々がエキス剤として使っている約150種類の漢方薬は、明の時代までに作られた約7万の漢方薬の中から選ばれ、現代まで残ったお薬ですので、漢方薬のエリートです。そのため時に驚くほどの効き目に遭遇することがあります。このような漢方薬を是非、先生方の治療アイテムに加えて頂きたいと思います。  本セミナーでは陰陽虚実といった漢方概念を使わず、構造主義による漢方薬の理解と、生薬-人体反応学に基づくシステム医学の考えを元に解説します。

収録時間 00時間54分03秒

教育講演1 プライマリケアにおける肺炎診療のPearls & Pitfalls

 患者高齢化に伴い、誤嚥性肺炎の診断をしばしば耳にしますが、真に誤嚥性肺炎か慎重に考察する必要があります。更に市中の誤嚥性肺炎と入院患者の誤嚥性肺炎では発症環境が異なるため両者の原因菌グループも基本的に異なります。  今回は、肺炎診療において役立つ診療上のポイントを、信頼のおけるreferencenと、検証的な自験例に基付いて述べると共に、頻度の高い誤嚥性肺炎の病態についても抗菌薬治療に有用な視点から、その特徴を紹介します。肺炎診療のプライマリケアに直接・間接に関わる医療スタッフにとって役立つ講演をお届けします。

収録時間 01時間12分59秒

教育講演11 「ワクチンについて、これだけは知っておきたい!-保護者、医療者からよくある質問を中心に、あなたの疑問に答えます-」

 日本の予防接種に関して、「ワクチン後進国」「ワクチンギャップ」という言葉が近年しばしば用いられてきました。海外諸国と比べて、承認製剤や定期接種ワクチンが少ないことを評したものです。しかし日本は、常に「ワクチン後進国」だったわけではありません。経口生ポリオワクチン(oral polio vaccine、OPV)の一斉投与により当時国内で大流行していたポリオを制圧したのは1961年のことであり、米国でのOPV承認に2年先んじていました。現在世界中で使われる無細胞型百日咳ワクチン(acellular pertussis vaccine)を含有するDaPTは、全菌体型百日咳ワクチン(whole cell pertussis vaccine)含有DwPTより安全性の高い製剤として1980年代に日本で最初に登場したワクチンです。  近年、海外標準のワクチンが次々と国内デビューしました。定期接種のポリオは、2012年9月にOPVから不活化ポリオワクチン(inactivated polio vaccine 、IPV)に移行となり、これらの話題にも触れていきます。

収録時間 01時間12分27秒

シンポジウム14 これからの家庭医・総合診療医に必要な経営能力とは

家庭医療の後期研修プログラムが設立されて既に5年以上が経ちます。後期研修を修了し家庭医療専門医を取得した若手医師は、勤務院長として、または開業医として医療と経営の両立を実践し始めています。経営とは何か?経営とは「理念を定め、組織を整えて、目的を達成するために持続的に事業を行うこと」です。果たして、ヒト、モノ、カネの管理を行いながら志す医療を実践するということは一体どのようなことであろうか。そして、家庭医が経営能力を備える必要性とは何であろうか。 本シンポジウムでは家庭医療研修を経た開業医、勤務院長、家庭医療を理解した事務長・医療経営コンサルタント、医療経営学者それぞれの立場と経験から「これからの家庭医に必要な経営能力」を導き出します。

収録時間 01時間31分26秒

配信中の番組

シンポジウム4 診療所のネットワークで支える在宅医療-機能強化型在宅支援診療所のモデル的事例の普及に向けて-

医療、介護の制度改正において「在宅療養の推進」は幾度となく促進策が検討実施されてきました。しかし、日本の医療提供体制の大きな弱点は、診療所が1人の医師によるソロ開業が主流であるために、プライマリ ・ ケアの提供基盤が脆弱なことにあります。 そのようななか、ソロ・プラクティス開業医が大部分であることを前提とした、法制度の変更を伴わずに実現できる、診療所のネットワーク化による在宅療養を支えるシステム作りが注目されています。診療報酬改定により、ネットワーク型の診療所群、機能強化型在宅療養支援診療所の一つの形として認められ既に多数の実践例があります。   今回のシンポジウムでは、白髭先生、矢ヶ部先生、佐藤先生のモデル事例に沿って、診療所ネットワークシステムの普及、発展に向けた課題を探ります。

大会長の挨拶

2012年6月、新たに日本プライマリ・ケア連合学会理事長に就任され、第3回学術大会の大会長を努められた丸山先生が、学会の更なる発展を視野にいれた今後の方向性を話します。そのキーワードは「未来性」と「共感性」。 日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療学の3学会が合併して設立された意思は何であったか? 将来の日本社会、医療の在り方、国民の健康への寄与等、連合学会としてどのように歩んでいくべきか考えていきます。

教育講演7 プライマリ・ケアで一生使える耳鼻科診療

最近、家庭医療や ER 領域のセミナーで、耳鏡の使い方のワークショップ等が頻繁に開催されており、プライマリ・ケアにおける耳鼻咽喉科診療への関心が高まっています。本講演では、一生使えることを目標に下記3つの観点から話します。 1)頻度の多い耳疾患 2)緊急性の高い疾患、 3)プライマリ・ケア医が知っておくべき、耳鼻科医では通常知られていること プライマリ・ケア医にとって出会う確率の高い疾患、耳鏡の使い方や鼓膜所見、また、鼓膜の危険部位や見逃せない変疾患、緊急性の高い疾患の判断方法など、耳鼻科医から総合医に進んだ高橋先生ならではの知識とコツを伝授します。 ※動画本編中に紹介される資料[Handout]は下記よりダウンロードいただけます。 【Handout】プライマリ・ケアで一生使える耳鼻咽喉科診療.pdf

教育講演2 心電図がプライマリ・ケアで輝くとき

 心電図が苦手。「V1 の S 波と V5/6 の R 波を足して 35mm 以上で左室肥大」とか、「再分極には4種類のカリウムイオンチャネルが関与している」という、非常に細かい「六法全書」のようなイメージが肌に合わないとおっしゃる方は少なくありません。しかし、まるで受験勉強のような定義の詰め込みは、心電図がスクリーニングとして多く用いられるプライマリ・ケアの現場においてもあまり実用的とはいえません。 では実際に臨床の現場で患者マネージメントに役に立つ心電図の所見はどういったものでしょうか? 患者さん中心の視点に立つと、実は心電図で抑えなくてはならないポイントというのはそれほど多くないことに気づきます。本セッションでは日本のプライマリ・ケアにおける心電図の使い方について、実践的な考え方を症例を通じて共有できればと考えています。、

シンポジウム1 卒前教育でプライマリ・ケアをどう教えるか

 日本の卒前医学教育は、主に高度に専門化した最先端医療を追求する大学、大学病院で行われてきました。しかし、世界で最も高齢化している日本で、国民が安心して生活するためには、もはや医療のみではそれを保障することは不可能です。  医療専門職だけではなく、地域で保健・医療・福祉・介護・生活支援に関わる人々が有機的に連携した活動が展開されなければなりません。これからの医学教育を考えるとき、何を、どのように、どこで学ぶか、誰から学ぶかについて、旧来のモデルから大きく転換を図る必要があるのです。  本シンポジウムでは、プライマリ・ケアの卒前教育の重要性を認識し、その効果的な展開のための経験、将来構想、共効果的な展開戦略を共有します。

シンポジウム10 日本リハビリテーション医学会との連携シンポジウム「在宅における食・排泄・睡眠」

 食、排泄、睡眠は、われわれ人が、生を営む上で重要な三要素です。在宅医療においても同様であり、より良い「食」「排泄」「睡眠」は生活を豊かにするものでもあります。本シンポジウムでは、大学病院勤務で、それぞれの分野に造詣の深い、現役でご活躍中の 3 名のシンポジストにご講演をいただき、今後の診療、とくに在宅医療におけるこれらの重要性について、知識を深めます。明日からの在宅医療へ活かせます。

シンポジウム6 経験を学びに変える、効果的な教育カンファレンスのあり方

ジェネラリストとしての診療能力を修得するためには、単に数多くの症例数を経験するだけでは不十分であり、臨床決断に至る思考プロセスや、患者の問題に幅広く対応する視点などを、指導医の下で体系的なトレーニングを受ける必要がある。そのためには、教育カンファレンスは極めて重要であるが、そのノウハウは確立しておらず、また多忙を極める臨床現場において十分に実施されていないのが現状である。 このシンポジウムでは、各地でさまざまな取り組みを実施しているシンポジストから各施設の取り組みを紹介していただいた後、効果的な教育カンファレンスを実現するために必要なサポートやノウハウ、遂行上の課題等について会場を交えてディスカッションしていく。

ランチョンセミナー1 冷え症・肩こり・めまい・倦怠感・食欲不振やその他の不定愁訴に漢方を使おう!

 プライマリ・ケアの現場では、血液検査や画像検査で異常が認められないため診断が確定出来ない、いわゆる不定愁訴と言われる症状で困っている患者さんによく遭遇します。この様な不定愁訴の患者さんに対して漢方薬は非常に力強いアイテムになります。  現在、我々がエキス剤として使っている約150種類の漢方薬は、明の時代までに作られた約7万の漢方薬の中から選ばれ、現代まで残ったお薬ですので、漢方薬のエリートです。そのため時に驚くほどの効き目に遭遇することがあります。このような漢方薬を是非、先生方の治療アイテムに加えて頂きたいと思います。  本セミナーでは陰陽虚実といった漢方概念を使わず、構造主義による漢方薬の理解と、生薬-人体反応学に基づくシステム医学の考えを元に解説します。

教育講演1 プライマリケアにおける肺炎診療のPearls & Pitfalls

 患者高齢化に伴い、誤嚥性肺炎の診断をしばしば耳にしますが、真に誤嚥性肺炎か慎重に考察する必要があります。更に市中の誤嚥性肺炎と入院患者の誤嚥性肺炎では発症環境が異なるため両者の原因菌グループも基本的に異なります。  今回は、肺炎診療において役立つ診療上のポイントを、信頼のおけるreferencenと、検証的な自験例に基付いて述べると共に、頻度の高い誤嚥性肺炎の病態についても抗菌薬治療に有用な視点から、その特徴を紹介します。肺炎診療のプライマリケアに直接・間接に関わる医療スタッフにとって役立つ講演をお届けします。

教育講演11 「ワクチンについて、これだけは知っておきたい!-保護者、医療者からよくある質問を中心に、あなたの疑問に答えます-」

 日本の予防接種に関して、「ワクチン後進国」「ワクチンギャップ」という言葉が近年しばしば用いられてきました。海外諸国と比べて、承認製剤や定期接種ワクチンが少ないことを評したものです。しかし日本は、常に「ワクチン後進国」だったわけではありません。経口生ポリオワクチン(oral polio vaccine、OPV)の一斉投与により当時国内で大流行していたポリオを制圧したのは1961年のことであり、米国でのOPV承認に2年先んじていました。現在世界中で使われる無細胞型百日咳ワクチン(acellular pertussis vaccine)を含有するDaPTは、全菌体型百日咳ワクチン(whole cell pertussis vaccine)含有DwPTより安全性の高い製剤として1980年代に日本で最初に登場したワクチンです。  近年、海外標準のワクチンが次々と国内デビューしました。定期接種のポリオは、2012年9月にOPVから不活化ポリオワクチン(inactivated polio vaccine 、IPV)に移行となり、これらの話題にも触れていきます。

シンポジウム14 これからの家庭医・総合診療医に必要な経営能力とは

家庭医療の後期研修プログラムが設立されて既に5年以上が経ちます。後期研修を修了し家庭医療専門医を取得した若手医師は、勤務院長として、または開業医として医療と経営の両立を実践し始めています。経営とは何か?経営とは「理念を定め、組織を整えて、目的を達成するために持続的に事業を行うこと」です。果たして、ヒト、モノ、カネの管理を行いながら志す医療を実践するということは一体どのようなことであろうか。そして、家庭医が経営能力を備える必要性とは何であろうか。 本シンポジウムでは家庭医療研修を経た開業医、勤務院長、家庭医療を理解した事務長・医療経営コンサルタント、医療経営学者それぞれの立場と経験から「これからの家庭医に必要な経営能力」を導き出します。