聖路加GENERAL<Dr.石松の帰してはいけない患者症例>(全8回)

シリーズ解説

これまで、好評を博してきた「聖路加GENERAL」が、「聖路加GENERALシリーズ」として、さらにパワーアップして帰ってきました! 今回のテーマは、救急疾患です。診断の難しい救急の症例を集め、どのような場合に、迅速に救急に送ればよいかをお伝えします。 おなじみ、岡田、岸本両氏が、各科のスペシャリストをゲストに迎えて、ジェネラリストの立場から鋭く切り込みます。ジェネラリスト指南は、徳田先生。 どうぞ、ご期待ください。

岡田 正人 先生 聖路加国際病院 アレルギー・膠原病科 部長岸本 暢将 先生 聖路加国際病院 アレルギー・膠原病科(成人、小児) 医長徳田 安春 先生 臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄センター長石松 伸一 先生 聖路加国際病院 救急部 部長

選択中の番組

第1回 頭痛篇(1)

黒帯師範:石松 伸一 氏 さまざまな症状で救急に来る患者さん。最も重要なのは、緊急性の判断です。緊急性の高い疾患を見逃して、帰してしまうようなことだけは避けなければなりません。問診、身体所見、必要な検査を迅速に行い、疾患の鑑別を行いますが、判断の難しいケース、ときには緊急性なしと判断されてしまう場合もあります。 今回は、頭痛の症例です。最初の症例は、3ヶ月前から、バンドで締め付けるような頭痛が徐々に発生した55歳の女性。 2例めは、会議中に突然頭痛が発症し、嘔吐を伴い痛みが持続している52歳女性。 この2つの症例から緊急性の有無を見極めるには、まずOPQRST"チェックを行います。その結果、2例めはとても危険度の高い症例であることがわかり、ぶじ治療を受けることができました。その極意をお伝えします。どうぞ、お楽しみに!"

収録時間 00時間14分32秒

第2回 頭痛篇(2)

症例は、ランニング中に頭痛と嘔気を催した34歳の男性。頭痛は改善せず6日間持続し、さらに増悪したため来院しました。まずは前回お伝えした“OPQRST”でチェックすると、「頭痛が6日間継続し、かなり激しい痛みにまで増悪した」ことから、危険な疾患が予測されました。しかし、身体所見をみると、ほとんど異常がみられません。どうやら、典型的なものではないようですが、どのようにアプローチするのでしょうか? 次の症例は、嘔吐、羞明、右半身筋力低下という随伴症状のある25歳女性。これは、もちろん片頭痛として帰すわけにはいきません。しかしCTとMRIを施行しましたが、異常な所見はありませんでした。この症例、どのように診断したのでしょうか?今回は頭痛の診断に役に立つチェックリストOPQRST"について、さらに詳しく解説します。"

収録時間 00時間23分42秒

第3回 胸痛篇(1)

胸痛で救急対応といえば、ACSなど危険な疾患を迅速に鑑別しなければなりません。最初の症例は、一週間前から胸痛が断続的に続く79歳の女性。早速痛みのチェックリスト“OPQRST”でチェックするとACSなどの危険な疾患はないと判断されました。また血液、心電図、CXRを検査しても異常は認められません。さて、どんな診断がくだされるのでしょうか。 次の症例は、ビールを飲んで締め付けられるような胸痛を発症した50歳の男性。肥満、高血圧、不整脈、脂質異常、喫煙とリスクファクターがずらりと揃っています。前例のGERDにもあてはまりそうですが、まずはリスクの高いところから評価をしていきます。ところが、血液、心電図とも特にACSを疑う所見は出てきません。さて、危険な疾患がみつかりそうなこの患者にどのようにアプローチしたのでしょうか。聖路加GENERAL<循環器内科>でお伝えした狭心症3つの質問など交えて展開します。

収録時間 00時間14分56秒

第4回 胸痛篇(2)

黒帯師範:石松 伸一 氏 最初の症例は、54歳の男性。仕事中に突然胸が苦しくなって意識を失ってしまいました。またもや、ACS?しかし、血液検査でも心電図でも異常がみつかりません。次に局所症状があったことから、頭部CTを撮りましたが、こちらも異常所見はありませんでした。異常が見つかったのは胸部単純写真からでした。左第一弓が突出していることから、大動脈造影CTを撮影したところ、明らかな解離がみられました。 続いての症例は、背部痛と嘔気のある56歳の女性。夜中に痛みを発症し、痛み止めを飲んでも効果がないため救急来院。身体所見では、既往の高血圧以外は特に異常はみられませんでした。こういう時はOPQRSTで病歴を再度チェック!その結果、先ほどと同じ大動脈解離も鑑別にあがります。さて、この背部痛はどうだったのでしょうか。

収録時間 00時間14分43秒

第5回 腰痛篇(1)

今回は、腰痛篇です。特に高齢の方に多い腰痛。骨の疾患に加えて、中には重篤な疾患も含まれるため要注意です。最初の症例は、1年前に「ぎっくり腰」の診断を受けたことがある76歳の女性です。今回は歩けなくなるほどの腰痛ということで救急で受診されました。診察の結果、圧迫骨折であることがわかりました。圧迫骨折は、骨粗鬆症を原因とする場合が多く、これをきっかけに寝たきりになるケースも多いことから、ぜひとも予防したい疾患です。そのためにも、骨密度検査を積極的に行うことが重要なポイントになります。次の症例は、3日前から腰痛と右大腿部痛を自覚された79歳の女性です。こちらは、慢性糸球体腎炎、好酸球性心筋炎の治療中です。この症例を腰痛のRed flag signに照らしあわせて診察を進めていくと、重大な疾患が見つかりました。腰痛の原因となる重大な疾患をどう見つけるかについて詳しく解説します。どうぞ、お楽しみに。

収録時間 00時間19分21秒

第6回 腰痛篇(2)

前回に続いて腰痛篇をお送りします。腰痛といえば、高齢者に多いのですが、最初の症例は37歳の若い男性です。腰背部痛は17年前からと長期にわたり、数年前からは、仰臥位を取ることができず、ソファで座って眠っているとのことです。身体所見、検査ともに大きな異常は見つかりませんでしたが、カギとなった項目がESR上昇でした。腰痛の原因となる重篤な疾患では、ESRが上昇することが多いのです。さっそく、状況から膠原病科にコンサルトしたところ、診断することができました。続く症例は、2ヵ月前から腰痛が増悪している60歳の男性です。変形性脊椎症を疑われていましたが、ついに激痛で立てなくなり救急外来を受診しました。前回ご紹介した腰痛のRed flag signに照らし合わせてみると、安静で軽快しないなど、どうやら重大な疾患が隠れていそうです。どうぞ、お楽しみに!

収録時間 00時間15分51秒

第7回 腹痛篇(1)

今回は、腹痛を見ていきます。ひとえに腹痛といっても、その部位、痛みの性質、強さによって症状も原因もさまざまです。なかには、重篤な疾患も含まれているため、注意が必要です。最初の症例は、37歳の男性です。比較的急激に発症した心窩部痛で救急外来に訪れました。痛みもスケール10/10と激しい痛みです。このような急性腹症は、消化管の穿孔や肝胆系の急性炎症、大血管系の障害も考えられます。本症例では、多量の飲酒歴から、急性膵炎を疑い検査を進めます。次の症例は、急激に上腹部痛を発症した55歳の男性です。やはり、飲酒歴があります。腹膜刺激症状が出ていることから、CTを撮影したところ、アルコール性の急性膵炎であることがわかりました。他に、消化管穿孔の症例もご紹介します。どうぞ、お楽しみに!

収録時間 00時間18分18秒

第8回 腹痛篇(2)

前回に引き続き、腹痛についてお送りします。最初の症例は、大動脈瘤を指摘されている84歳の男性。がまんできない下腹部痛で来院しました。さっそくOPQRST"で診断したところ、腸管穿孔や大動脈瘤破裂が疑われました。検査を進めたところ、CTで腹腔内遊離ガスから、十二指腸潰瘍穿孔であることがわかりました。次の症例は、糖尿病と高血圧の既往のある55歳の男性。がまんできない左側腹部痛で来院しました。こちらも、"OPQRST"で診断したところ、重篤な疾患であることはまちがいなさそうです。身体所見では、血圧が収縮期で90mmHgと低下し、ショックバイタルを示していました。急いで腹部造影CTを撮ったところ、大動脈瘤破裂が見つかりました。緊急性の高い急性腹症の重篤な疾患の見分け方についても詳しく解説します。どうぞ、お楽しみに!"

収録時間 00時間21分44秒

配信中の番組

第1回 頭痛篇(1)

黒帯師範:石松 伸一 氏 さまざまな症状で救急に来る患者さん。最も重要なのは、緊急性の判断です。緊急性の高い疾患を見逃して、帰してしまうようなことだけは避けなければなりません。問診、身体所見、必要な検査を迅速に行い、疾患の鑑別を行いますが、判断の難しいケース、ときには緊急性なしと判断されてしまう場合もあります。 今回は、頭痛の症例です。最初の症例は、3ヶ月前から、バンドで締め付けるような頭痛が徐々に発生した55歳の女性。 2例めは、会議中に突然頭痛が発症し、嘔吐を伴い痛みが持続している52歳女性。 この2つの症例から緊急性の有無を見極めるには、まずOPQRST"チェックを行います。その結果、2例めはとても危険度の高い症例であることがわかり、ぶじ治療を受けることができました。その極意をお伝えします。どうぞ、お楽しみに!"

第2回 頭痛篇(2)

症例は、ランニング中に頭痛と嘔気を催した34歳の男性。頭痛は改善せず6日間持続し、さらに増悪したため来院しました。まずは前回お伝えした“OPQRST”でチェックすると、「頭痛が6日間継続し、かなり激しい痛みにまで増悪した」ことから、危険な疾患が予測されました。しかし、身体所見をみると、ほとんど異常がみられません。どうやら、典型的なものではないようですが、どのようにアプローチするのでしょうか? 次の症例は、嘔吐、羞明、右半身筋力低下という随伴症状のある25歳女性。これは、もちろん片頭痛として帰すわけにはいきません。しかしCTとMRIを施行しましたが、異常な所見はありませんでした。この症例、どのように診断したのでしょうか?今回は頭痛の診断に役に立つチェックリストOPQRST"について、さらに詳しく解説します。"

第3回 胸痛篇(1)

胸痛で救急対応といえば、ACSなど危険な疾患を迅速に鑑別しなければなりません。最初の症例は、一週間前から胸痛が断続的に続く79歳の女性。早速痛みのチェックリスト“OPQRST”でチェックするとACSなどの危険な疾患はないと判断されました。また血液、心電図、CXRを検査しても異常は認められません。さて、どんな診断がくだされるのでしょうか。 次の症例は、ビールを飲んで締め付けられるような胸痛を発症した50歳の男性。肥満、高血圧、不整脈、脂質異常、喫煙とリスクファクターがずらりと揃っています。前例のGERDにもあてはまりそうですが、まずはリスクの高いところから評価をしていきます。ところが、血液、心電図とも特にACSを疑う所見は出てきません。さて、危険な疾患がみつかりそうなこの患者にどのようにアプローチしたのでしょうか。聖路加GENERAL<循環器内科>でお伝えした狭心症3つの質問など交えて展開します。

第4回 胸痛篇(2)

黒帯師範:石松 伸一 氏 最初の症例は、54歳の男性。仕事中に突然胸が苦しくなって意識を失ってしまいました。またもや、ACS?しかし、血液検査でも心電図でも異常がみつかりません。次に局所症状があったことから、頭部CTを撮りましたが、こちらも異常所見はありませんでした。異常が見つかったのは胸部単純写真からでした。左第一弓が突出していることから、大動脈造影CTを撮影したところ、明らかな解離がみられました。 続いての症例は、背部痛と嘔気のある56歳の女性。夜中に痛みを発症し、痛み止めを飲んでも効果がないため救急来院。身体所見では、既往の高血圧以外は特に異常はみられませんでした。こういう時はOPQRSTで病歴を再度チェック!その結果、先ほどと同じ大動脈解離も鑑別にあがります。さて、この背部痛はどうだったのでしょうか。

第5回 腰痛篇(1)

今回は、腰痛篇です。特に高齢の方に多い腰痛。骨の疾患に加えて、中には重篤な疾患も含まれるため要注意です。最初の症例は、1年前に「ぎっくり腰」の診断を受けたことがある76歳の女性です。今回は歩けなくなるほどの腰痛ということで救急で受診されました。診察の結果、圧迫骨折であることがわかりました。圧迫骨折は、骨粗鬆症を原因とする場合が多く、これをきっかけに寝たきりになるケースも多いことから、ぜひとも予防したい疾患です。そのためにも、骨密度検査を積極的に行うことが重要なポイントになります。次の症例は、3日前から腰痛と右大腿部痛を自覚された79歳の女性です。こちらは、慢性糸球体腎炎、好酸球性心筋炎の治療中です。この症例を腰痛のRed flag signに照らしあわせて診察を進めていくと、重大な疾患が見つかりました。腰痛の原因となる重大な疾患をどう見つけるかについて詳しく解説します。どうぞ、お楽しみに。

第6回 腰痛篇(2)

前回に続いて腰痛篇をお送りします。腰痛といえば、高齢者に多いのですが、最初の症例は37歳の若い男性です。腰背部痛は17年前からと長期にわたり、数年前からは、仰臥位を取ることができず、ソファで座って眠っているとのことです。身体所見、検査ともに大きな異常は見つかりませんでしたが、カギとなった項目がESR上昇でした。腰痛の原因となる重篤な疾患では、ESRが上昇することが多いのです。さっそく、状況から膠原病科にコンサルトしたところ、診断することができました。続く症例は、2ヵ月前から腰痛が増悪している60歳の男性です。変形性脊椎症を疑われていましたが、ついに激痛で立てなくなり救急外来を受診しました。前回ご紹介した腰痛のRed flag signに照らし合わせてみると、安静で軽快しないなど、どうやら重大な疾患が隠れていそうです。どうぞ、お楽しみに!

第7回 腹痛篇(1)

今回は、腹痛を見ていきます。ひとえに腹痛といっても、その部位、痛みの性質、強さによって症状も原因もさまざまです。なかには、重篤な疾患も含まれているため、注意が必要です。最初の症例は、37歳の男性です。比較的急激に発症した心窩部痛で救急外来に訪れました。痛みもスケール10/10と激しい痛みです。このような急性腹症は、消化管の穿孔や肝胆系の急性炎症、大血管系の障害も考えられます。本症例では、多量の飲酒歴から、急性膵炎を疑い検査を進めます。次の症例は、急激に上腹部痛を発症した55歳の男性です。やはり、飲酒歴があります。腹膜刺激症状が出ていることから、CTを撮影したところ、アルコール性の急性膵炎であることがわかりました。他に、消化管穿孔の症例もご紹介します。どうぞ、お楽しみに!

第8回 腹痛篇(2)

前回に引き続き、腹痛についてお送りします。最初の症例は、大動脈瘤を指摘されている84歳の男性。がまんできない下腹部痛で来院しました。さっそくOPQRST"で診断したところ、腸管穿孔や大動脈瘤破裂が疑われました。検査を進めたところ、CTで腹腔内遊離ガスから、十二指腸潰瘍穿孔であることがわかりました。次の症例は、糖尿病と高血圧の既往のある55歳の男性。がまんできない左側腹部痛で来院しました。こちらも、"OPQRST"で診断したところ、重篤な疾患であることはまちがいなさそうです。身体所見では、血圧が収縮期で90mmHgと低下し、ショックバイタルを示していました。急いで腹部造影CTを撮ったところ、大動脈瘤破裂が見つかりました。緊急性の高い急性腹症の重篤な疾患の見分け方についても詳しく解説します。どうぞ、お楽しみに!"

関連シリーズ

レビュー(8件)

hensamaさん (2013年04月18日 11時21分)

腰痛篇の内容は自分が経験したものが多くよく理解できた。

50代開業医さん (2013年02月12日 19時16分)

以外に難しい胸痛の鑑別診断がクリアーカットでわかりやすかった。

エスティアイさん (2013年01月23日 13時21分)

林先生の救急は面白くて、役立ちます。聖路加ジェネラルも一般診療にとても実践的で役に立ってます。気づかされることが多々あります。

40代勤務医さん (2012年10月22日 20時22分)

病歴を整理することが診断へとつながっていく過程がコンパクトにまとまっていてわかりやすかったです。

医楽座スタッフ 藤原さん (2012年10月05日 14時36分)

ご指摘有難うございます。ご指摘のとおり現在は「片頭痛」に統一されています。今後の制作では、気をつけて参ります。今後もご指摘、感想宜しくお願いします。

忍耐は力なりさん (2012年10月01日 17時31分)

片頭痛が正式な用語ではないですか。

なおぷーさん (2012年09月17日 07時15分)

OPQRSTという問診のやり方が参考になった。話をきけば当たり前のことなのだが、頭痛の診断の流れを改めて確認できて有意義であった。病歴が大切という話が印象に残る。

ミヤさん (2012年09月16日 06時55分)

ケルニッヒを勘違いしてました。反対側の股関節の症状を見るのですね

DVD

聖路加GENERAL 【Dr.石松の帰してはいけない患者症例】<上巻>
発売日 2012/12/27

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聖路加GENERAL 【Dr.石松の帰してはいけない患者症例】<下巻>
発売日 2013/06/17

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