
ケアネットライブOncology Season2(全6回)
配信中の番組
腸内細菌叢とがん免疫療法 プレミアム対象
- 2023/01/25(水)公開
- 57分27秒
がん治療に、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)をはじめとした免疫療法が広く使われるようになって、改めて注目されているのが腸内細菌叢です。私たちの腸内には500~1,000種類、数にして約100兆個、重量にして1.5kgもの細菌が共生しているとされています。
消化を助け、病原微生物からの感染を防御し、肝機能を保全するなど多くの働きをもつこの腸内細菌叢ですが、近年の研究ではがんの発症や治療にも大きな役割を果たしていることが明らかになってきました。個人ごとの腸内細菌の保有状況によってICIによる治療効果が変わってくる、糞便移植などで腸内細菌叢を変化させることによって治療効果を上げることができる、といった研究報告が続いています。
長らく腸内細菌叢、とくに肥満・細胞老化と発がんの機序、肝がん進展との関連について研究してきた大谷 直子氏に、これまでに明らかになったことと最新の研究動向、これからの臨床応用や創薬の可能性について、包括的にお話しいただきます。腸内細菌叢とがん発症、そしてがん免疫療法との関わりについて、深く総合的に理解することができます。
がんゲノム医療における薬剤開発の役割 プレミアム対象
日本でがんの遺伝子パネル検査が保険収載されてから4年弱が経過し、遺伝子異常に基づいた個別化医療が一般的なものになりつつあります。本ライブでは、がん領域における薬剤開発の進歩の歴史を振り返りつつ、現在の臨床試験(治験)を中心とした薬剤開発の状況を紹介。
第I相~第III相試験等の治験の基本から、それぞれの結果の解釈が年代によってどう変わってきたのか、そして薬剤開発のトレンドが小分子化合物から分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬に移り、現在では抗体薬物複合体や二重特異性抗体にトレンドが移りつつある状況を紹介。そして、世界に目を転じ、治験を行う地域が、欧米中心から中進国などにグローバル化し、近年では中国の躍進が目覚ましくなっています。
そのような状況下で、日本では近年国際的な試験に参加する機会が減少し、かつての新薬が欧米よりも遅れて承認される「ドラッグ・ラグ」ではなく、そもそも治験が行われず新薬の承認自体が不可能となる「ドラッグ・ロス」の問題がクローズアップされつつあります。今後、日本が新薬開発に乗り遅れないために何ができるのか。また、取り残されがちな希少がんの薬剤開発や、今後主流になるであろう全ゲノム解析が新薬開発にどう影響を与えるのかにも言及します。
しかし、新しい薬剤や治療法の情報を追うだけでは今後の進化についていくことはできません。
ケアネットは、がん情報を中心とした医療情報キュレーションサイト「Doctors'Picks」(医師会員限定)を運営しています。
そして、Doctors'Picksが企画する、横断的な最先端のがん研究・診療情報をお届けするWebセミナー、それが「ケアネットライブ Oncology」です。2023年1月よりSeason2として、隔月で配信しています。
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ケアネットライブ
ケアネットライブOncology Season1