ケアネットライブOncology Season2(全6回)

シリーズ解説
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4.6(10)

がん診療の進歩はめざましく、専門医以外の医師も新たな情報のキャッチアップは欠かせません。
しかし、新しい薬剤や治療法の情報を追うだけでは今後の進化についていくことはできません。
ケアネットは、がん情報を中心とした医療情報キュレーションサイト「Doctors'Picks」(医師会員限定)を運営しています。
そして、Doctors'Picksが企画する、横断的な最先端のがん研究・診療情報をお届けするWebセミナー、それが「ケアネットライブ Oncology」です。2023年1月よりSeason2として、隔月で配信しています。

Doctors'Picks 

ケアネットライブ

ケアネットライブOncology Season1



大谷 直子 先生 大阪公立大学大学院医学研究科・病態生理学・教授小山 隆文 先生 国立がん研究センター 中央病院 先端医療科 医長

配信中の番組

腸内細菌叢とがん免疫療法 プレミアム対象

  • ケアネットライブOncology Season2 | 腸内細菌叢とがん免疫療法
  • 2023/01/25(水)公開
  • 57分27秒

がん治療に、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)をはじめとした免疫療法が広く使われるようになって、改めて注目されているのが腸内細菌叢です。私たちの腸内には500~1,000種類、数にして約100兆個、重量にして1.5kgもの細菌が共生しているとされています。

消化を助け、病原微生物からの感染を防御し、肝機能を保全するなど多くの働きをもつこの腸内細菌叢ですが、近年の研究ではがんの発症や治療にも大きな役割を果たしていることが明らかになってきました。個人ごとの腸内細菌の保有状況によってICIによる治療効果が変わってくる、糞便移植などで腸内細菌叢を変化させることによって治療効果を上げることができる、といった研究報告が続いています。

 長らく腸内細菌叢、とくに肥満・細胞老化と発がんの機序、肝がん進展との関連について研究してきた大谷 直子氏に、これまでに明らかになったことと最新の研究動向、これからの臨床応用や創薬の可能性について、包括的にお話しいただきます。腸内細菌叢とがん発症、そしてがん免疫療法との関わりについて、深く総合的に理解することができます。

がんゲノム医療における薬剤開発の役割 プレミアム対象

  • ケアネットライブOncology Season2 | がんゲノム医療における薬剤開発の役割
  • 2023/03/29(水)公開
  • 51分10秒

日本でがんの遺伝子パネル検査が保険収載されてから4年弱が経過し、遺伝子異常に基づいた個別化医療が一般的なものになりつつあります。本ライブでは、がん領域における薬剤開発の進歩の歴史を振り返りつつ、現在の臨床試験(治験)を中心とした薬剤開発の状況を紹介。
第I相~第III相試験等の治験の基本から、それぞれの結果の解釈が年代によってどう変わってきたのか、そして薬剤開発のトレンドが小分子化合物から分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬に移り、現在では抗体薬物複合体や二重特異性抗体にトレンドが移りつつある状況を紹介。そして、世界に目を転じ、治験を行う地域が、欧米中心から中進国などにグローバル化し、近年では中国の躍進が目覚ましくなっています。
そのような状況下で、日本では近年国際的な試験に参加する機会が減少し、かつての新薬が欧米よりも遅れて承認される「ドラッグ・ラグ」ではなく、そもそも治験が行われず新薬の承認自体が不可能となる「ドラッグ・ロス」の問題がクローズアップされつつあります。今後、日本が新薬開発に乗り遅れないために何ができるのか。また、取り残されがちな希少がんの薬剤開発や、今後主流になるであろう全ゲノム解析が新薬開発にどう影響を与えるのかにも言及します。

評価一覧

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4.6(10)
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2023/02/23(木)
50代
勤務医
消化器内科
待ってました、この話題。興奮しました。もっと聴かせてください!!!
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2023/02/21(火)
60代
勤務医
呼吸器外科
癌免疫に腸内細菌が関与するという新たな視点で参考になりました。
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2023/02/18(土)
70代以上
歯科医師
口腔内細菌叢との関連、慢性歯科感染症もシンビオ-ジスが崩れて、ディスビオ-シスになり発症する。また歯周病菌が腸内細菌叢に関連していること、野菜などの繊維分が口腔内の自浄作用をあげて、発症を抑制しているなど、腸内細菌との関連は非常に興味深く視聴させていただきました。わかりやすく論理的で、素晴らしいご研究と感じました。ありがとうございます。
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2023/02/18(土)
50代
開業医
内科
腸内細菌とサイトカインの関係性が理解しやすいスライドでしたので、説明されている内容が頭に入りやすかったです。
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★★★★★
2023/02/17(金)
50代
開業医
その他
これまでも腸内細菌と免疫の関連性、需要性を理解はしていたが、再認識させていただいた。

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