野口サマーメディカルスクール 第2回 夏期臨床医学教育セミナー(全8回)

シリーズ解説

このセミナーの主目的は大きく4つあります。第1に、日常外来や病棟で頻繁に遭遇する症状・疾病を主に扱います(Common Symptoms and Diseases)。第2に、臨床における病歴と身体所見(History and Physical)の重要さを強調します。第3に、教える側も学ぶ側もお互いが楽しめる「魅力ある医学教育」を追及します。最後に、講師一同は、参加した学生・研修医にとってのRole Modelとして機能することを目指しています。 今回は「問題解決における科学的アプローチ:病歴、身体所見、病態生理の重要さ」というテーマで、History&Physicalおよび臨床現場での科学的問題解決へのアプローチを徹底的に議論します。 日米で、臨床研修あるいは臨床教育を経験している講師が指導医となり、米国で行われているモーニングカンファレンスの症例シミュレーションを小グループに分かれて進めていきます。実践的な臨床能力の獲得に役立つセミナーです。

矢野 晴美 先生 自治医科大学 臨床感染症センター 感染症科 准教授 岸田 明博 先生 札幌手稲渓仁会病院 外科星 寿和 先生 アイオワ大学 外科、腫瘍外科部門 助教授 平岡 栄治 先生 神戸大学 総合内科 助教井上 信明 先生 東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部 救命救急科 医長 佐野 潔 先生 静岡家庭医養成プログラム 森町家庭医療センター 所長 二木 良夫 先生 豊見城中央病院 小児科 部長徳田 安春 先生 臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄センター長

選択中の番組

第1回 Case Study Sessions【内科】12歳女児 発熱と腰痛

本セッションでは、実際の症例を用いながら、内科系のコモンな主訴に対してどのようにアプローチするのかを実体験していただきます。現場で見逃してはいけない「発熱と腰痛」から考えられる疾患についてディスカッションします。セッションでは思考プロセスを、声に出して共有することで、参加者および指導医に、新しい発想が生まれる過程はとても刺激的だと期待しています。また、最も重要な思考プロセスである臨床推論Clinical reasoningを実践し、臨床現場で必要な鑑別診断の立て方、必要十分で無駄のない検査の出し方、治療方針の立て方を、インターアクティブなセッションで行います。

収録時間 01時間44分28秒

第2回 Case Study Sessions【外科】Acute Care Surgery ~世界に通用する医師となるために~

外科学における新分野として、Acute Care Surgery(ACS)が確立されつつあります。急性腹症や消化管穿孔のような緊急的外科症例や外傷、そして、これらの症例に必然的に関わってくるSurgical critical careを専門とする分野です。予定手術を中心業務とする外科の正反対に位置する分野であり、迅速な対応とその後の管理を得意とする専門集団のExpartiseに大きな期待が寄せられています。医学の進歩に呼応した医師個々の更なる専門分業化が予想される現状においては、日本においてもACSの考えが導入されるものと想像されます。 今回のセッションでは、外傷症例を扱いながら、急性期の対応について、その理論的な根拠を踏まえながら解説します。

収録時間 01時間41分30秒

第3回 Case Study Sessions【外科】黄疸

黄疸(Jaundics)は比較的まれな症状であるものの、その鑑別診断は多岐にわたり、詳細な病歴と身体所見、必要十分な血液、画像診断検査が正診に至る鍵である。このセッションでは病態生理に基づいた黄疸の鑑別診断、治療についてディスカッションを行う。 学習目的 1)主訴より鑑別診断考えながら必要な問診を行うことができる。 2)黄疸の鑑別を考えた診断ができる。 3)鑑別診断のリスト、その病態生理の違いを説明できる。 4)問診、診断により、正診に至るためのworkupを計画できる。 5)診断後に正しい治療方針を立てることができる。

収録時間 01時間43分42秒

第4回 Case Study Sessions【内科】外来でよくある症状:息切れ・浮腫

実際外来受診された患者を提示します。外来でよくある症状(息切れや浮腫)をテーマに取り上げました。診断に至るまでのプロセスをみなで共有したいと考えます。 69歳男性、日本人 主訴:労作時呼吸困難、左下肢のむくみ 現病歴:10年前に胃ガンにて胃を全摘。1年前から平地歩行5分くらいで全身倦怠感、息切れを感じていた。1か月前から家の周辺を少し歩くだけでも息切れを感じ、同時期に左下腿のむくみに気がついたため近医を受診。

収録時間 01時間37分41秒

第5回 Case Study Sessions【小児科】泣き止まないこども(小児救急的アプローチ)

救急医療の現場では限られた『時間』および『医療資源』を管理しながら目の前にいるひとりひとりの患者およびその家族に最善の医療を提供することを迫られています。このセッションではこうした特殊な環境下でも見逃しなく診療するためのエッセンスについて、米国の小児ERを疑似体験しながら学ぶことができます。 今回は『泣き止まない』を主訴に救急室に連れてこられた乳児を目の前にして、どうしてよいか分からず『泣きなくなる気持ち』を克服し、『泣き顔』を『笑顔』に変えるために必要な『自信』を築くため、その土台となる科学アプローチの仕方について、じっくりと固めます。

収録時間 01時間37分41秒

第6回 Case Study Sessions【家庭医療科】家庭医療総論 

本セッションでは症例を通して家庭医療がどうその扱う領域を広げて行くか、またどのようにアプローチしていき、どこまで家庭がやらねばならないかを理解してもらおうと思います。 症例:29歳女性の全身倦怠感と下腹部痛

収録時間 01時間43分15秒

第7回 Case Study Sessions【小児科】小児の意識障害

救急室に意識障害で運ばれてくる患者さんは珍しくありません。 このセッションでは3つの症例を通して 1.意識障害の鑑別疾患 2.意識障害の病態生理 3.病態生理を踏まえた上での、意識障害患者の診察ポイント 4.救急室および外来でよく遭遇する落とし穴 以上、4点について学んでいきたいと思います。

収録時間 01時間50分12秒

第8回 Keynote Lecture バイタルサインでここまでわかる

バイタルサインは患者の生死にかかわる急性期医療の領域で非常に重要なテーマであるにもかかわらず、このテーマについて日本の卒前・卒後教育ではいまだ系統的に教育す体制が十分に整っていないようです。バイタルサインの中でも呼吸数の把握はすこぶる重要であり、例えば、呼吸数の把握の無い状態でSpO2や血液ガス分析データの正しい解釈を行うことはできません。「バイタル=生命=息をしていること」であり、呼吸数が記載されていないカルテをもつ病院では、患者の生命活動を把握していないことになります。そこで今回のKeynote Lectureでは、血圧低下の鑑別やショックの4大鑑別診断カテゴリーの診断と治療に加え、心房細動時の心拍数・脈拍数の格差や、「デルタ心拍数20ルール」などの脈拍・体温の異常値の解釈ルール、診療所や在宅医療でも役に立つバイタルサインの「裏技集」なども盛り込みました。また、第五のバイタルサインとして重要な「静脈圧」の見方についても詳しく取り上げました。バイタルにこだわればこだわる医師ほど、その重要性と有用性を再認識しており、「察知力」を身につけた医師であると思います。

収録時間 00時間50分12秒

配信中の番組

第1回 Case Study Sessions【内科】12歳女児 発熱と腰痛

本セッションでは、実際の症例を用いながら、内科系のコモンな主訴に対してどのようにアプローチするのかを実体験していただきます。現場で見逃してはいけない「発熱と腰痛」から考えられる疾患についてディスカッションします。セッションでは思考プロセスを、声に出して共有することで、参加者および指導医に、新しい発想が生まれる過程はとても刺激的だと期待しています。また、最も重要な思考プロセスである臨床推論Clinical reasoningを実践し、臨床現場で必要な鑑別診断の立て方、必要十分で無駄のない検査の出し方、治療方針の立て方を、インターアクティブなセッションで行います。

第2回 Case Study Sessions【外科】Acute Care Surgery ~世界に通用する医師となるために~

外科学における新分野として、Acute Care Surgery(ACS)が確立されつつあります。急性腹症や消化管穿孔のような緊急的外科症例や外傷、そして、これらの症例に必然的に関わってくるSurgical critical careを専門とする分野です。予定手術を中心業務とする外科の正反対に位置する分野であり、迅速な対応とその後の管理を得意とする専門集団のExpartiseに大きな期待が寄せられています。医学の進歩に呼応した医師個々の更なる専門分業化が予想される現状においては、日本においてもACSの考えが導入されるものと想像されます。 今回のセッションでは、外傷症例を扱いながら、急性期の対応について、その理論的な根拠を踏まえながら解説します。

第3回 Case Study Sessions【外科】黄疸

黄疸(Jaundics)は比較的まれな症状であるものの、その鑑別診断は多岐にわたり、詳細な病歴と身体所見、必要十分な血液、画像診断検査が正診に至る鍵である。このセッションでは病態生理に基づいた黄疸の鑑別診断、治療についてディスカッションを行う。 学習目的 1)主訴より鑑別診断考えながら必要な問診を行うことができる。 2)黄疸の鑑別を考えた診断ができる。 3)鑑別診断のリスト、その病態生理の違いを説明できる。 4)問診、診断により、正診に至るためのworkupを計画できる。 5)診断後に正しい治療方針を立てることができる。

第4回 Case Study Sessions【内科】外来でよくある症状:息切れ・浮腫

実際外来受診された患者を提示します。外来でよくある症状(息切れや浮腫)をテーマに取り上げました。診断に至るまでのプロセスをみなで共有したいと考えます。 69歳男性、日本人 主訴:労作時呼吸困難、左下肢のむくみ 現病歴:10年前に胃ガンにて胃を全摘。1年前から平地歩行5分くらいで全身倦怠感、息切れを感じていた。1か月前から家の周辺を少し歩くだけでも息切れを感じ、同時期に左下腿のむくみに気がついたため近医を受診。

第5回 Case Study Sessions【小児科】泣き止まないこども(小児救急的アプローチ)

救急医療の現場では限られた『時間』および『医療資源』を管理しながら目の前にいるひとりひとりの患者およびその家族に最善の医療を提供することを迫られています。このセッションではこうした特殊な環境下でも見逃しなく診療するためのエッセンスについて、米国の小児ERを疑似体験しながら学ぶことができます。 今回は『泣き止まない』を主訴に救急室に連れてこられた乳児を目の前にして、どうしてよいか分からず『泣きなくなる気持ち』を克服し、『泣き顔』を『笑顔』に変えるために必要な『自信』を築くため、その土台となる科学アプローチの仕方について、じっくりと固めます。

第6回 Case Study Sessions【家庭医療科】家庭医療総論 

本セッションでは症例を通して家庭医療がどうその扱う領域を広げて行くか、またどのようにアプローチしていき、どこまで家庭がやらねばならないかを理解してもらおうと思います。 症例:29歳女性の全身倦怠感と下腹部痛

第7回 Case Study Sessions【小児科】小児の意識障害

救急室に意識障害で運ばれてくる患者さんは珍しくありません。 このセッションでは3つの症例を通して 1.意識障害の鑑別疾患 2.意識障害の病態生理 3.病態生理を踏まえた上での、意識障害患者の診察ポイント 4.救急室および外来でよく遭遇する落とし穴 以上、4点について学んでいきたいと思います。

第8回 Keynote Lecture バイタルサインでここまでわかる

バイタルサインは患者の生死にかかわる急性期医療の領域で非常に重要なテーマであるにもかかわらず、このテーマについて日本の卒前・卒後教育ではいまだ系統的に教育す体制が十分に整っていないようです。バイタルサインの中でも呼吸数の把握はすこぶる重要であり、例えば、呼吸数の把握の無い状態でSpO2や血液ガス分析データの正しい解釈を行うことはできません。「バイタル=生命=息をしていること」であり、呼吸数が記載されていないカルテをもつ病院では、患者の生命活動を把握していないことになります。そこで今回のKeynote Lectureでは、血圧低下の鑑別やショックの4大鑑別診断カテゴリーの診断と治療に加え、心房細動時の心拍数・脈拍数の格差や、「デルタ心拍数20ルール」などの脈拍・体温の異常値の解釈ルール、診療所や在宅医療でも役に立つバイタルサインの「裏技集」なども盛り込みました。また、第五のバイタルサインとして重要な「静脈圧」の見方についても詳しく取り上げました。バイタルにこだわればこだわる医師ほど、その重要性と有用性を再認識しており、「察知力」を身につけた医師であると思います。

レビュー(3件)

玉原ブナ原生林さん (2011年12月18日 14時53分)

こういう人をインスパイアさせてくれる先生に指導されている研修医や後期レジデントの先生が羨ましく思います。ベテランになってもいちいち関心させられました。日本の医療もこういう先生に指導され、またいい先生を指導するようになる医師が再生産されるといいですね。

医楽座スタッフ 藤原さん (2011年11月26日 15時42分)

入江先生 昨日ご連絡しました藤原です。 ご確認いただきたい事項を記載したメールを送信させて頂きました。 ご確認のほど宜しくお願い申し上げます。

匿名さん (2011年11月23日 17時46分)

山本愛様  メールありがとうございました。低画質にしてもムービーを見ることが出来ません。何が原因なのでしょうか?どうすればいいのか教えてください。                                       入江こどもクリニック                                       入江 一雄