Dr.浅岡の指導医のための漢方医学講座(全6回)
シリーズ解説
- 第1回 東洋医学を理解するためのポイント(1)
- 第2回 東洋医学を理解するためのポイント(2)
- 第3回 東洋医学を理解するためのポイント(3)
- 第4回 漢方薬が持つ特徴
- 第5回 東洋医学の診断方法
- 第6回 漢方薬と臨床
配信中の番組
第1回 東洋医学を理解するためのポイント(1) プレミアム対象
- 2013/03/27(水)公開
- 27分0秒
第1回の「Dr.浅岡の指導医のための漢方医学講座」は東洋医学と西洋医学、それぞれのシステムの違いについてお伝えします。東洋医学は西洋医学とは全く違う システムのうえに成り立っており、患者を診る際の視点も異なります。この違いをはっきりさせないかぎり、漢方薬を根源的に理解することは不可能なのです。 番組レジュメは添付資料をご確認ください。
第2回 東洋医学を理解するためのポイント(2) プレミアム対象
- 2013/03/27(水)公開
- 46分0秒
第1回でお伝えしたポイントは、東洋医学が人の「状態」を診断し治療をするという手法をとることでした。その「状態」を「証」と呼びます。今回の漢方医学講座は状態を表現する言葉についてお伝えします。東洋医学では診断した状態を元に治療計画をたてます。また治療の根拠は病名ではなく、あくまで状態である「証」です。この点を確認しなければ、東洋医学や漢方薬の適応を根本的に理解することはできません。 番組レジュメは添付資料をご確認ください。
第3回 東洋医学を理解するためのポイント(3) プレミアム対象
- 2013/03/27(水)公開
- 29分59秒
東洋医学における診断概念である「気血水」について紹介します。これらは前回紹介した「表裏・寒熱」などの診断概念とはまた別に用意された、人の状態を把握するためのソフトです。 番組レジュメは添付資料をご確認ください。
第4回 漢方薬が持つ特徴 プレミアム対象
- 2013/03/27(水)公開
- 33分58秒
漢方薬が持つ特徴を浅岡俊之先生がわかりやすく解説します。漢方処方を構成する生薬には「植物、動物、鉱物」の3種類の生薬があります。生薬ひとつひとつには、それぞれに適応(主治)が決められており、また禁忌も明らかにされています。これらの生薬を混合することで処方が成立します。基本的に単品で生薬を用いることはなく、複数を混合することで1つの処方を作っていきます。配合比率もすべて経験則に従うため、漢方薬は生薬を用いた約束処方ということになります。 漢方薬が複数生薬の混合剤であるいうことは、その適応が1つとは限らないことを示しています。つまり、配合されている生薬それぞれに適応(主治)があるのだから、処方全体の適応はその合算となるわけです。また、漢方薬にも「湯、散、飲(子)、丸」の4つ剤型があります。それぞれの意味についても説明します。 ◆番組レジュメは添付資料をご確認ください。
第5回 東洋医学の診断方法 プレミアム対象
- 2013/03/27(水)公開
- 31分10秒
今回の「Dr.浅岡の指導医のための漢方医学講座」は、東洋医学における診察の方法、種類、そしてその意味について考えていきます。東洋医学の診察方法は診断概念が異なることから考えれば当然ですが、西洋医学とは異なります。この診察方法には四種類あり、「四診」と呼ばれます。 望診:患者を望む(目で見る)こと 舌、顔色、皮膚などの状態の観察、診察室での態度の観察、など 聞診:患者から発せられる音を聞くこと、あるいはにおいをかぐこと 声、喘鳴、体臭の観察、など 問診:いわゆる問診 現病歴の聴取、自覚症状の確認、など 切診:患者の身体に触れる診察 脈診、腹診など 今回の重要なポイントは、「望・聞・問・切」それぞれの意味、処方との関連を理解することです。 ◆番組レジュメは添付資料をご確認ください。
第6回 漢方薬と臨床 プレミアム対象
- 2013/03/27(水)公開
- 24分4秒
今回の漢方医学講座では、診察によって得られた情報をいかにして薬剤の選択に反映させるのかを考えます。漢方薬を構成しているひとつひとつの生薬には、それぞれに適応があります。適応と診察の結果を合致させてゆくこと、それ自体が漢方薬を選択するプロセスなのです。それは西洋薬を用いた複合剤と同じことです。漢方薬の場合には配合生薬の適応を理解することが、処方全体を理解するうえで不可欠です。 シリーズを通し、漢方治療と東洋医学についてお伝えしてきました。漢方薬という薬剤は、東洋医学のロジックでつくられた薬剤です。よって、漢方薬を理解するには東洋医学の尺度を用いることが必須となります。この尺度なくして根本的な適応、禁忌を理解することは事実上不可能でしょう。指導医の先生方が研修医を指導されるときは、ぜひこのポイントを強調して指導していただきたいと思います。 ◆番組レジュメは添付資料をご確認ください。