研修医のための医療安全(全10回)

シリーズ解説

医療安全・患者安全というと研修医には関係ないと思われるかもしれませんが、そうではありません。研修期間中に重大なインシデントに遭遇することもあります。それらを未然に防ぐための知識とノウハウが医療安全には詰まっています。講師は、名古屋大学医学部附属病院患者安全推進部の栗原健先生。医療安全部門を初期研修中にローテートできるのは栗原先生の所属を含めて国内では数施設のみ。ローテ―トでやってくるレジデントに必ず教えている項目をセッティング別にコンパクトにまとめました。患者確認や薬剤投与など毎日の業務で気を付けるべき点、万一事故が起こってしまったときにすべきこと、インシデントレポートの書き方など実践的な内容です。ぜひご覧ください。



栗原 健 先生 名古屋大学医学部附属病院 患者安全推進部 病院助教

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第1回 なぜ患者安全を学ぶのか プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第1回 なぜ患者安全を学ぶのか
  • 2024/07/04(木)公開
  • 12分32秒

メディカルエラーは全米では死因の第3位に挙がっています。日本でも同様に、頻度が高い死因のひとつですが、専門の診療科はありません。つまり全診療科の医師が注意すべき重要な疾患であるともいえます。そのほかにも4つの側面から、研修医のうちに医療安全・患者安全を学ぶべき理由を解説します。

第2回 インシデントレポートの意義 プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第2回 インシデントレポートの意義
  • 2024/07/04(木)公開
  • 10分34秒

インシデントレポートを反省文や始末書だと思っていませんか? そうではありません!インシデントレポートは原則として無記名非公開。匿名性が保たれた、今後の事故を防ぐための重要な活動です。 今回は、医師がインシデントレポートを書くことのメリット、そして具体的な書き方のコツを解説します。

第3回 重大なインシデントが起きたときの対応 プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第3回 重大なインシデントが起きたときの対応
  • 2024/07/18(木)公開
  • 11分31秒

インシデントが起こってしまったときにすべきことは「3R」。 報告、患者の救命・回復にかける処置、そして早期のオープンディスクロージャーです。事故が起きてしまったときに病院全体が対応する流れを理解し、その中で自分が果たすべき役割を押さえておきましょう。

第4回 医療の質を改善する方法 プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第4回 医療の質を改善する方法
  • 2024/07/18(木)公開
  • 13分11秒

医療安全活動は、事故を防ぐことだけではなくよりよい医療提供体制を整備することも含まれています。研修医のうちから「行っている医療の理想と現実のギャップ」に注目することが現場での治療やケアを最適化の第1歩です。今回は理想と現実のギャップを見つけ、現場で役立てる方法を解説します。

第5回 正しい患者確認とは? プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第5回 正しい患者確認とは?
  • 2024/08/01(木)公開
  • 13分20秒

患者確認は臨床で最も日常的に行っている医療安全的行為です。ですが、本当に正しい患者確認の作法を知っていますか?今回は、患者誤認が生じやすいシチュエーションを交えて、患者確認の3ステップを解説します。

第6回 薬剤がかかわるエラー プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第6回 薬剤がかかわるエラー
  • 2024/08/01(木)公開
  • 14分3秒

薬にかかわるメディカルエラーは10件の入院につき1件起こるといわれています。このエラーを減らすために欠かせないのが医薬品添付文書の確認です。添付文書の確認を怠ったために訴訟になった事例を踏まえ、添付文書の読み方・使い方、そして過量投与が生じてしまった際の対応を解説します。

第7回 コミュニケーションエラー プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第7回 コミュニケーションエラー
  • 2024/08/15(木)公開
  • 12分49秒

医療者間のコミュニケーションエラーもインシデントの原因のひとつです。今回はコミュニケーションの齟齬を減らすキーポイントになる、メンタルモデルとその共有方法を重点的に解説します。そして、ヌケモレを防ぐ報告の型、相手からの情報を受け取ったことを明らかに伝える方法、次のアクションを促す話し方など、報告がスムーズに行える具体的な方法も解説します。これらの型は多職種から報告を受ける際にも有用です。必ず押さえておきましょう。

第8回 医療に伴い生じる疾患/手技に関連したエラー プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第8回 医療に伴い生じる疾患/手技に関連したエラー
  • 2024/08/15(木)公開
  • 15分0秒

提供した医療に関する予防可能な合併症を総称して医療関連合併症(HACs)と呼びます。ポイントは予防可能なものとそうでないものを選別し、予防可能な疾患に対して対策を取ることです。今回は、医原性気胸と術後異物遺残を取り上げます。中心静脈カテーテルの挿入・抜去のポイント、そして誤留置してしまった際の対応を知ることで医原性気胸の予防につなげます。また、術後異物遺残は手術で起こりやすいエラーのひとつ。起こったときの対応と予防策を押さえておきましょう。

第9回 診断エラー プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第9回 診断エラー
  • 2024/08/29(木)公開
  • 12分25秒

診断エラーというと、医師個人の能力に起因すると誤解されますが、そうではありません。診断には、診察、検査、その解釈と伝達に多くの医療者がかかわっています。今回は、画像診断報告書に関するエラー報告を例に、診断プロセスのどこでエラーが起こるか、そしてその対応と予防を解説します。画像診断の報告とその後の対応は、もっとも診断エラーが起こりやすいプロセスのひとつです。研修医のうちからエラーを減らすスキルを身に付けておきましょう。

第10回 患者と協働して安全対策を行う プレミアム対象

  • 研修医のための医療安全 | 第10回 患者と協働して安全対策を行う
  • 2024/08/29(木)公開
  • 14分33秒

医療の安全性を向上させるには患者の参加が欠かせません。今回は患者協働を促す基礎知識として、ペイシェントエクスペリエンスと患者満足度の違いを解説します。外来で実践できる患者協働のテクニックとしてティーチバックは必ず身に付けてください!

評価一覧

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4.7(3)
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2024/07/05(金)
50代
勤務医
循環器内科
わかりやすいです。
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2024/07/05(金)
40代
勤務医
救急科
インシデントレポートを研修医に指導する機会があり、改めて書くことの意義や書き方について学び直していきたく受講しました。 わかりやすくて良いです。経営者としての観点からも、インシデントレポートがむしろ医師からバンバンでる組織のほうが透明性が高く、良いかなと思いました。
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2024/07/04(木)
30代
その他
その他
医療安全の基本が学べる

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