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診断の名手・志水太郎は「眠れる巨人」を見つけられたか?

2023/07/29

A Sleeping Giant

Going from A to Z

The Hidden Lesion

Circling Back for the Diagnosis


これらの英語、どこから持ってきたと思いますか?


すぐ答えを言ってしまいますが、かのNEJM(The New England Journal of Medicine)の名物コーナー「Clinical Problem-Solving」のタイトルなんです。初めて見たときは、学術的な医学ジャーナルなのに面白いタイトルの付け方をするんだなー、と思ったものです。


またこれらは、CareNeTV番組「志水太郎の診断戦略ケーススタディ」の各回タイトルでもあります。この番組は、志水先生が「診断戦略エッセンス」で明らかにした、エラーなく的確な診断を行うための戦術や技法を、実際の症例のケースに適応して解説するものです。


そこに、NEJMのケースが使った理由はシンプルで、志水先生に企画の相談をすると、先生が主任教授を務める獨協医科大学の総合診療科では、診断のトレーニングに「Clinical Problem-Solving」を教材として日頃から使っていると聞いたからです。


さっそく先生にバックナンバーから適切なケースを選んでもらい、NEJMに転載許可を得て、番組化した次第です。


選りすぐりの難症例に対して、志水先生が診断戦略の基本であるSystem1(直観的診断)、System2(網羅的・論理的・分析的診断)、System3(ラテラル・アプローチ)を駆使して挑んでいく様は、臨床推論の勉強になるだけでなく、推理小説にも似たエンタテインメント性があります。


そして番組の最後には、NEJMのタイトル付けの妙にも膝を打ちたくなるでしょう。


なお、各回タイトルは、「眠れる巨人」「Aから始まりZで終る」「隠された病変」「一周回って確診に」と訳しました。


ところで、すでに告知を始めていますが、9月23日、24日の2日間にわたって、無料オンラインLIVEイベント「ケアネットまつり」を開催します。9月24日13時からは、志水先生が生で登場。プレゼンターが提示する症例を”やらせ”なし、ぶっつけ本番で解いていきます。


ご存じの方も多いと思いますが、このやり方は、診断の神様と称されるローレンス・ティアニー先生の教育カンファレンスのスタイルです。ティアニー最後の直弟子を自任する志水先生が時間内に診断に到達できるのか?


暑い夏が終わるころ、全医療者必見の熱いイベントが待っています。こちらもご期待ください。


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