研修医のための栄養・輸液(全10回)

シリーズ解説

臨床研修サポートプログラムの全科共通テーマに「栄養・輸液」が登場! 栄養は、内科・外科問わず、すべての診療科の医師が学ぶべき重要事項。栄養管理が不十分では、治療効果がうまく発揮されないばかりか、身体機能の低下を招き、命にかかわることもあります。 この番組では、坂総合病院NST委員会委員長の伊在井淳子先生が、研修医に必要な栄養管理の基礎知識から、経腸栄養と輸液の具体的なプランニングまで丁寧にレクチャーします。 栄養剤の種類の多さや複雑なカロリー計算式などに苦手意識を持たれるかもしれませんが、実際はそこまで難しく考える必要はありません。投与経路の考え方と栄養剤・輸液製剤の選び方の基本をマスターし、いくつかの落とし穴をしっかり把握できれば、自信を持ってオーダーできるようになります。



伊在井 淳子 先生 公益財団法人宮城厚生協会坂総合病院 救急外科科長 NST委員会委員長

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第1回 栄養管理のオキテ プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第1回 栄養管理のオキテ
  • 2024/06/27(木)公開
  • 11分56秒

第1回は、栄養管理の大原則について。まず理解すべきは、消化管を使うことがどれだけ大切か。絶食状態は、口腔環境の悪化、腸管粘膜の萎縮など、さまざまな問題を引き起こします。経口摂取が可能な患者に「念のため絶食させておくか…」となんとなく指示を出す前に、絶食がもたらす影響をしっかり頭に入れておきましょう。

第2回 栄養管理のお作法 プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第2回 栄養管理のお作法
  • 2024/07/04(木)公開
  • 25分13秒

今回は、栄養状態の評価とプランニングを中心に解説。栄養療法の必要性を判断するには、多種多様なスクリーニングツール、アセスメント方法があり戸惑うかもしれませんが、意識すべきは4つの観点です。プランニングでは、パパっと使える簡易式を覚えておけば、栄養価の目標値を適切に設定できます。

第3回 経腸栄養を始める前に プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第3回 経腸栄養を始める前に
  • 2024/07/11(木)公開
  • 17分23秒

第3回では、消化管の解剖生理のおさらいから経鼻胃管挿入のコツまで、経腸栄養を行う前に押さえておくべき必須知識をまとめます。これまで腸を使うことの大切さを学んできましたが、やみくもに経腸栄養をすればいいわけではありません。経腸栄養の禁忌を理解し、可否を正しく判断できるようになりましょう。

第4回 経腸栄養の実際 プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第4回 経腸栄養の実際
  • 2024/07/11(木)公開
  • 12分49秒

今回は、経腸栄養剤の種類と選択を中心に解説。栄養剤の選択において、まず押さえるべき指標はNPC/N比(非蛋白熱量/窒素比)です。この適正値は、高度侵襲期、安定期、透析導入前の腎不全などでそれぞれ異なります。患者状態に応じた栄養剤の変更について学びましょう。

第5回 経腸栄養2大トラブル プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第5回 経腸栄養2大トラブル
  • 2024/07/25(木)公開
  • 8分48秒

経腸栄養の2大トラブルである嘔吐と下痢について、それぞれ投与側・患者側の原因と解決策を示します。投与側の原因では、投与量や速度を見直しすることが重要。患者側の原因では、腸内細菌叢の変化など栄養素の追加によって解決できるケースもあります。トラブルの原因を見極め、適切に対処できるようになりましょう。

第6回 輸液の常識 プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第6回 輸液の常識
  • 2024/07/25(木)公開
  • 12分34秒

今回から輸液の話題に入っていきます。知らないと困る基本的知識から。輸液の目的は大きく2つ、体液管理と栄養補給です。細胞外液補充液と維持輸液がそれぞれ血管内に入った後どう分布するのかを理解すれば、目的に応じてどちらを選択すべきか簡単に判断できます。

第7回 栄養輸液の常識 プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第7回 栄養輸液の常識
  • 2024/08/08(木)公開
  • 15分26秒

今回は末梢静脈栄養と中心静脈栄養の基本を学びます。まず押さえるべきは、ブドウ糖、脂質、ビタミンなど各栄養素の最低必要量。ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症や乳酸アシドーシスなど栄養素の不足によって引き起こされる重篤な病態を頭に入れ、適切なオーダーができるようになりましょう。

第8回 OverfeedingとRefeeding症候群 プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第8回 OverfeedingとRefeeding症候群
  • 2024/08/08(木)公開
  • 12分14秒

第8回はOverfeedingとRefeeding症候群について。Overfeedingは過剰栄養のことで、侵襲下では蛋白異化が亢進し内因性エネルギーが生じるため、平常時と同じエネルギーが供給されれば高血糖を招きます。一方、Refeeding症候群は慢性的な飢餓状態に急激な栄養補給を行うことで生じる代謝障害です。これらの危険性を理解し、予防策を講じましょう。

第9回 症例検討 プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第9回 症例検討
  • 2024/08/22(木)公開
  • 17分3秒

第9回では、1つの症例をもとに栄養管理の一連の流れをおさらいします。取り上げる症例は、急性汎発性腹膜炎で入院中の90歳男性。術後に麻痺性イレウスを発症し絶食が必要です。この患者の栄養管理をどう進めるか、これまでの知識を総動員してスクリーニングからアウトカム評価まで具体的に考えてみましょう。

第10回 栄養管理におけるピットフォール プレミアム対象

  • 研修医のための栄養・輸液 | 第10回 栄養管理におけるピットフォール
  • 2024/08/22(木)公開
  • 13分4秒

最終回は、栄養管理におけるピットフォールについて。アセスメントでは、検査値の解釈におけるいくつかの注意点を提示します。見かけ上の数値に騙されないようにしましょう。腎不全・肝硬変・心不全患者の栄養プランニングで研修医によく見られる誤解を紹介し、正しい知識を伝えます。

評価一覧

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2024/08/30(金)
40代
看護師
研修医のみならず、患者さんや利用者さんに関わる専門職すべてに役立つ内容だと思います。 例えも魅力的でわかりやすいです。
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2024/07/20(土)
30代
看護師
おもしろいです!初心学者の振り返りにも良い、臨床で使える内容でありがたいです。
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2024/07/17(水)
30代
看護師
とてもわかりやすいです。
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2024/07/05(金)
50代
勤務医
内科
楽しく学べてありがたいです。
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2024/07/03(水)
40代
薬剤師
病医院勤務
絶食のリスクをわかりやすく教えていただきました

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