ケアネットライブOncology Season3(全6回)
配信中の番組
がん免疫療法キャッチアップ~基礎から最新の臨床試験まで~ プレミアム対象
がん治療に画期的変化をもたらした「免疫チェックポイント阻害薬(ICI)」。開発が進み、現在では周術期におけるより早期からの使用や、併用療法などの臨床試験、臨床応用が進んでいます。また、免疫療法耐性やバイオマーカー開発など、新たな課題も出てきています。
腫瘍免疫学を専門とする岡山大学の冨樫 庸介氏が、今さら聞けない免疫の仕組みから薬剤の作用機序までを解説し、さらには今後有望とされるバイオマーカー、最新の臨床試験の結果など、がん免疫療法に関する基本と最新知見をアップデートします。
それを受け、国立がん研究センター 東病院の坂東 英明氏が、臨床医の視点から、新たな薬剤標的やCAR-T、BiTEなどの新たな細胞免疫療法などに関する疑問点を冨樫氏にぶつけ、研究医と臨床医それぞれの立場からディスカッションします。
今やがん治療に欠かせない免疫療法に関する最新の知見をキャッチアップすることができる本セミナー、ぜひご視聴ください。
がんゲノム医療、地域連携のリアル~より治療に結び付ける工夫~ プレミアム対象
がんゲノムプロファイリング検査(CGP検査)は十分に実施されているのでしょうか?CGP検査が2019年に保険適用となり、検査数は年々増加傾向にあります。しかし、現在は標準治療が終了(あるいは終了見込み)となった段階で実施可能であり、保険診療での実施は生涯で1回のみであるなど、さまざまな課題が存在し、十分に実施されているとは言い難いのが現状といえます。
先生方においても、CGP検査を行う患者さんの選択や実施タイミング、治療到達率の低さ、院内での実施体制、検体の採取や提出、エキスパートパネルの負担など、さまざまな悩みが存在するのではないでしょうか?
そこで、今回は近畿大学の高濱 隆幸氏と大阪医科薬科大学の田村 洋輔氏を招き、肺がんのゲノム医療を例として、がんゲノム医療拠点病院と連携病院における「地域連携のリアル」を紹介します。そして、そこから見えてきたCGP検査の課題やその課題解決に向けた工夫・取り組みを掘り下げます。
がんゲノム医療の均てん化には、がんゲノム医療(中核)拠点病院だけでなく、連携病院や市中病院でがん診療に携わる医療者の参画が欠かせません。本セミナーでは、皆さまにお役立ていただける情報を提供します。がんゲノム医療の均てん化に向けて、ぜひご覧ください。
がん患者における感染症診療のポイント ~6つのリスクとその対策~ プレミアム対象
「がん患者は感染症の罹患・死亡リスクが高い」――。
がん診療に関わる医療者には“常識”ともいえることですが、その理由や起因菌、予防策や診療について、どのくらい知っていると言えるでしょうか?さらに、周囲の人に説明できるでしょうか?
今、がん患者における感染症対策を知るべき理由は複数あります。
・がん患者数の増加、高齢化に伴い、感染症リスクが増加していること
・がん治療薬が急増し、患者の免疫抑制状態が多様化、複雑化していること
・耐性菌や新規感染症などの難治感染症が増加し、さらにCOVID-19など新興感染症の脅威があること
感染症を専門とし、現在は米国のMDアンダーソンがんセンターで日々がん患者の感染症対応にあたる松尾 貴公氏が、がん患者における感染症診療の重要性とがん患者における特徴的な感染症について概説。さらに「がん患者における感染症のリスクファクター」を6つに整理して提示し、それぞれについて詳しく解説します。
がん診療にかかわる非感染症専門医、看護師をはじめとしたコメディカルの方に、ぜひご覧いただきたいセミナーです。
今こそ知っておきたいがん診療と糖尿病 プレミアム対象
糖尿病患者の約4割ががんで亡くなる時代――。
日本ではがん患者の約2割が糖尿病を併存し、糖尿病患者の約4割ががんで亡くなるなど両者の関係は切っても切れないものになっています。さらに、糖尿病患者は肝がん、膵がんなど、糖尿病に関わる臓器のがんに罹患する人の割合が高くなるといった特徴もあります。
国立がん研究センター中央病院・糖尿病腫瘍科の大橋 健氏が、両疾患の治療の変遷、がんと糖尿病の関わり、がん患者における血糖コントロールの重要性などについて、症例なども交えつつ、わかりやすく解説します。
糖尿病専門医が、がん診療に関わる医療者に向け、がんと糖尿病のあいだで起こるさまざまな疾患や問題を扱う新たな領域「腫瘍糖尿病学」の基本と実践をお伝えするセミナーです。
[本セミナーの主な内容]
●糖尿病診療におけるがん
糖尿病ががんのリスクを増加させるメカニズム、血糖コントロールとがん罹患リスクの相関など、糖尿病とがんの関連を最新の研究データに基づいて解説します。
●メトホルミンとがん
糖尿病治療薬メトホルミンとがん罹患リスク低減の関連性について、観察研究およびランダム化比較試験の結果を紹介します。
●がん治療中の糖尿病マネジメント
がん治療中の血糖値管理について解説します。具体的なマネジメント方法として、がん薬物療法中の血糖管理や感染症対策、食事量の不安定さへの対応、即時に専門医にコンサルすべき検査値など、現場で直面する課題に対する実践的なアプローチを紹介します。
これだけは知っておきたい!irAEマネジメント プレミアム対象
がん免疫療法時代、がん診療に携わる全医療者に知ってほしい。
幅広いがん種で免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が用いられるようになり、その適応は術前などの早期にも拡大され、「がん免疫療法時代」が到来したと言えます。いまやがん診療において不可欠ながん免疫療法ですが、その導入に当たっては、従来のがん治療に伴う有害事象とは異なる「免疫関連有害事象(irAE)」への適切な対処が求められます。
しかし、irAEの症状は多岐にわたり、発現時期の予測も難しいことから、その対応には苦慮されている方も多いのではないでしょうか。また、irAEマネジメントの柱はステロイドとなるため「いつ、どの用量でステロイドを用いるべきか」「ステロイドがICIの効果を妨げないか」「副作用は大丈夫だろうか」など、さまざまな疑問が生じるのではないでしょうか?
そのような疑問について、irAEマネジメントのスペシャリストである三井記念病院の峯村 信嘉氏が、実際の症例や最新のガイドライン、2024年8月に発表された最新の研究結果も交えながら、わかりやすく解説します。
[本セミナーのトピックス]
・ICIとirAEの基本
・irAE診療の安全性(正確な診断)とは
・ICI治療中にふらつきが発現したら?
・ICI治療中に高CK血症が発現したら?
・サイトカイン症候群を疑う場面とその対応
・irAE心筋炎を疑う場面とその対応
・ステロイドとICIの効果の関係
緩和ケア医から見た、適切ながん診療 プレミアム対象
がん診療の進歩で患者の予後が改善するにつれ、緩和ケアの重要性が増しています。
東北大学大学院 緩和医療学分野の井上 彰氏は長く肺がん診療に関わった後に緩和ケア分野に進んだ経歴を持つ、「がん治療も出来る緩和ケア医」。双方の知識を活用し、院内で最適な緩和ケアを提供すべく、長年診療に当たってきました。
井上氏の課題意識は「不要な抗がん治療が多過ぎる」。とくに終末期などで、治療を中止すべきタイミングが適切に判断されず、患者が不要な治療や苦痛を受けるケースがまだまだ多いと指摘します。「がん診療医にもっと緩和ケアの基本を知ってもらい、適切な治療とよい連携ができるようになれば」。緩和ケアの専門家の立場から、がん診療に関わる医療者に知っておいてほしい、基礎知識と対処法をお伝えします。
本講演の内容(一部)
・過剰な天敵は「天敵」
→ 終末期では輸液を減らすことで、患者の身体的負担を軽減できる。
・皮下投与で皆がハッピーに
→ 終末期に必要なほとんどの薬剤は皮下投与が可能で、患者にも医療者にも利点が多い。
・難治性症状の陰に「せん妄」あり
→ 終末期の痛みや症状を適切に鑑別し、適切な処方を行うことで、せん妄リスクを抑える。
基本的な知識の振り返りから実践的な薬剤選択、東北大学病院での取り組み例など、明日からの診療に役立つ内容が詰まった40分のセミナーです。
しかし、新しい薬剤や治療法の情報を追うだけでは今後の進化についていくことはできません。
ケアネットは、がん情報を中心とした医療情報キュレーションサイト「Doctors'Picks」(医師会員限定)を運営しています。
そして、Doctors'Picksが企画する、横断的な最先端のがん研究・診療情報をお届けするWebセミナー、それが「ケアネットライブ Oncology」です。2024年よりSeason3として、隔月で配信しています。
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