Dr.井齋のサイエンス漢方処方(全5回)
シリーズ解説
- 第1回 なぜサイエンス漢方処方なのか?
- 第2回 【効用1】免疫を賦活し炎症を抑える
- 第3回 【効用2】微小循環障害を改善する
- 第4回 【効用3】細胞の水分の出入りをコントロールする
- 第5回 【効用4】深部体温を上げて冷えを改善する
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第1回 なぜサイエンス漢方処方なのか? プレミアム対象
- 2014/12/03(水)公開
- 18分23秒
基本的に1成分で構成され、対処療法に有用な西洋薬と異なり、漢方薬は複数の生薬で構成され、生薬それぞれが作用を刺激しあうことで、さまざまな効用を発揮します。第1回の「Dr.井齋のサイエンス漢方処方」では、漢方薬の開発過程や成分形態、効能などを西洋薬と比較しながら、サイエンス漢方処方の基本的な考え方を解説します。
第2回 【効用1】免疫を賦活し炎症を抑える プレミアム対象
- 2014/12/10(水)公開
- 15分20秒
臨床医が一番興味があるであろう漢方薬の抗炎症作用を解説。西洋医学における抗炎症薬はステロイドとNSAIDsですが、前者では免疫抑制、微小循環障害、後者では肝障害、脳・心筋梗塞などのリスクがあります。対する漢方薬は、西洋薬が苦手な免疫の賦活、特定部位・炎症への抗炎症作用、障害された組織の修復促進に切れ味を発揮します。炎症を抑える漢方の緻密な薬理作用を、サイエンス漢方処方研究会の理事長を務める井齋偉矢先生オリジナルの巧妙なアニメーションでわかりやすく解説します。
第3回 【効用2】微小循環障害を改善する プレミアム対象
- 2014/12/17(水)公開
- 17分10秒
抗炎症作用とともに漢方薬が得意なのが微小循環障害の改善です。微小循環とは毛細血管。身近な症状では、目の隅、しみ、乾燥肌、唇・舌の色、痣、手拳紅斑などがあります。西洋医学は、カテーテル術や血栓症薬など大動脈の循環を保つ治療は得意ですが、実は細胞組織の活性や新陳代謝に欠かせない毛細血管の治療に決定打はありません。微小循環障害を改善するメカニズムを具体的な漢方処方例を示しながら井齋偉矢先生が解き明かします。
第4回 【効用3】細胞の水分の出入りをコントロールする プレミアム対象
- 2014/12/24(水)公開
- 17分34秒
サイエンス漢方処方3つ目のキーワードは水分代謝。治療に欠かせない細胞へのアプローチには、微小循環のほかに水分の出入りが不可欠です。水分が過剰であれば浮腫になり、不足すれば乾燥します。西洋医学における利尿薬は過剰貯蓄された水分の放出には効果的ですが、乾燥時に必要な水分を注入し潤す薬はありません。脳浮腫、急性胃腸炎、二日酔いなどの浮腫対策、気管支炎や口頭内感染症など乾燥対策など水分代謝を軸とした漢方処方を紹介します。
第5回 【効用4】深部体温を上げて冷えを改善する プレミアム対象
- 2015/01/07(水)公開
- 14分29秒
西洋医学で「冷え」を改善する確実な手段はありませんが、漢方薬は冷え解消を得意としています。深部体温を上げ、免疫系などが十分に働くようにすることで、体を温めるのです。「サイエンス漢方処方」最終回は、人体の熱産生代謝や深部体温、発汗・血流・熱産生量などの体温調節系のメカニズムを解説し、深部体温が温まる効果を引き出す漢方薬を紹介します。