Dr.林とDr.Goldmanの笑劇的臨床論文放談 Season4(全8回)
シリーズ解説
- 第1回 異型輸血はあり?なし?
- 第2回 咽頭痛にステロイドは有効?
- 第3回 造影CTと腎障害
- 第4回 頭部外傷 嘔吐があれば脳損傷?
- 第5回 小児の鈍的外傷にPAN-CTは必要か?
- 第6回 握力と死亡率は関連するか?
- 第7回 小児の細気管支炎に高張食塩水は有効か?
- 第8回 調整晶質液と生理食塩水
林 寛之 先生 福井大学医学部附属病院 救急科・総合診療部 教授 / Ran D. Goldman 先生 ブリティッシュコロンビア大学 救急部 教授
配信中の番組
第1回 異型輸血はあり?なし? プレミアム対象
- 2018/10/24(水)公開
- 8分55秒
笑劇的に臨床論文を紹介する番組の第4弾がスタート! 今回取り上げるテーマは輸血。輸血のタイミングに関して、医師の勘は役に立つのか?そして、血液型がわからないとき、異型輸血は可能なのか?いくつかの文献から一緒に考えていきましょう。林寛之先生とRan Goldman先生が、今回取り上げる文献は以下の通りです。「Incompatible type A plasma transfusion in patients requiring massive transfusion protocol: Outcomes of an Eastern Association for the Surgery of Trauma multicenter study.」Stevens, W. Tait, et al. J Trauma Acute Care Surg. 2017 Jul;83(1):25-29. ほか
第2回 咽頭痛にステロイドは有効? プレミアム対象
- 2018/11/14(水)公開
- 10分51秒
今回のテーマは、咽頭痛とステロイド。咽頭痛には生姜? いえいえステロイドが有効なのかもしれません。そして、有効であるならば、投与回数と投与量はどうすればよいのでしょうか。また、小児の場合は、とくに反復投与が懸念されるがどうなのでしょうか?さあ、林寛之先生とRan Goldman先生が、引き出した結論はいかに! 今回は以下の文献を中心に2人が激論を交わします。 「Corticosteroids for treatment of sore throat: systematic review and meta-analysis of randomised trials.」 Sadeghirad B, et al. BMJ. 2017 Sep 20;358:j3887.
第3回 造影CTと腎障害 プレミアム対象
- 2018/12/19(水)公開
- 8分23秒
今回のテーマは造影CTと腎障害の関連についてです。重症患者が救急搬送!さあ、あなたはどうしますか?
1.とりあえず単純CT、2.Cr測定してから造影CT、3.気合いの造影CT。
今回は以下の3つの文献を中心に林寛之先生とRan Goldman先生がディスカッション!導き出された答えとは?
Hinson JS, et al. Ann Emerg Med. 2017 May;69(5):577-586.e4.
Aycock RD, et al. Ann Emerg Med. 2018 Jan;71(1):44-53.
McDonald JS, et al. Radiology. 2014 Apr;271(1):65-73.
第4回 頭部外傷 嘔吐があれば脳損傷? プレミアム対象
- 2019/02/13(水)公開
- 16分34秒
今回のテーマは嘔吐と頭部外傷。
小児の頭部外傷の場合、できる限りCTを撮らずに臨床的に判断したいもの。
アメリカ、カナダ、イギリスで開発された3種類の臨床判断のための予測ルールについて詳しく見ていきましょう。そのうえで、どのルールが一番正確なのか、そして、リスク因子の1つである“嘔吐”は、脳損傷を示唆する重要な所見となるのか?
林寛之先生とRan Goldman先生のディスカッションから導き出された答えは…。
今回の文献は以下の通り。
「Accuracy of PECARN, CATCH, and CHALICE head injury decision rules in children: a prospective cohort study.」Babl FE, et al. Lancet. 2017 Jun 17;389(10087):2393-2402.
「Vomiting With Head Trauma and Risk of Traumatic Brain Injury.」Borland ML, et al. Pediatrics. 2018 Apr;141(4).ほか
第5回 小児の鈍的外傷にPAN-CTは必要か? プレミアム対象
- 2019/03/27(水)公開
- 8分35秒
世界的に外傷は小児の主な死亡原因の1つです。
救命のために行われるCT検査は、頭部や全身の小児の体内所見を優れた3Dイメージで示してくれ、これらの情報を確認することは非常に重要です。しかしながら、CT検査による幼い年齢層に対する被ばくが懸念されます。
今回は、全身CT検査/PAN-CTと小児の鈍的外傷における死亡率の関係について検討した文献を基に、小児に対するPAN-CTの必要性について考えていきます。
林寛之先生とRan Goldman先生が示すTake home messageは?
今回のディスカッションの基となる文献は以下の通りです
「Computed tomography--an increasing source of radiation exposure.」David J. Brenner, et al. N Engl J Med 2007; 357:2277-2284.
「Association of Whole-Body Computed Tomography With Mortality Risk in Children With Blunt Trauma.」Meltzer JA, et al. JAMA Pediatr. 2018 Jun 1;172(6):542-549. ほか
第6回 握力と死亡率は関連するか? プレミアム対象
- 2019/04/17(水)公開
- 7分4秒
今回のテーマは「握力」。握力が減少すると死亡率のハザード比が上がる?
握力とさまざまな死因での死亡との関連を研究した2つの論文から導き出された結論は...握力は鍛えておいて損はない?!
今回の林寛之先生とRan Goldman先生のディスカッションの基となる文献は以下の通りです
「Prognostic value of grip strength: findings from the Prospective Urban Rural Epidemiology (PURE) study.」Leong DP, et al. Lancet. 2015 Jul 18;386(9990):266-273.
「Associations of grip strength with cardiovascular, respiratory, and cancer outcomes and all cause mortality: prospective cohort study of half a million UK Biobank participants.」
Celis-Morales CA, et al. BMJ. 2018 May 8;361:k1651.
第7回 小児の細気管支炎に高張食塩水は有効か? プレミアム対象
- 2019/06/12(水)公開
- 12分7秒
今回のテーマは「高張食塩水」。小児の細気管支炎の症状軽減に有効なのかどうかを検討したスタディを読み解きます。
林寛之先生とRan Goldman先生がたどり着いた結論は?Take home messageは?
今回ディスカッションの基になる主な文献は以下の通りです。
「Effect of Nebulized Hypertonic Saline Treatment in Emergency Departments on the Hospitalization Rate for Acute Bronchiolitis: A Randomized Clinical Trial.」
Angoulvant F, et al. JAMA Pediatr. 2017 Aug 7;171(8):e171333.
「Nebulized hypertonic saline in infants hospitalized with moderately severe bronchiolitis due to RSV infection: A multicenter randomized controlled trial.」
Morikawa Y, et al. Pediatr Pulmonol. 2018 Mar;53(3):358-365.
第8回 調整晶質液と生理食塩水 プレミアム対象
- 2019/07/10(水)公開
- 11分36秒
最終回となる今回。Dr.Hこと林寛之とDr.GことRan Goldmanのディスカッションは最高潮!
救急における輸液は生理食塩水と乳酸リンゲルのどちらすべきか長年議論されています。
今回は「SALT-ED」「SPLIT」「SMART」と名付けられた3つのスタディを基に調整晶質液と生理食塩水について検討します。
今回のディスカッションの基になる文献は以下の通り
SALT-ED:「Balanced Crystalloids versus Saline in Noncritically Ill Adults.」Self WH, et al. N Engl J Med. 2018 Mar 1;378(9):819-828.
SPLIT:「Effect of a Buffered Crystalloid Solution vs Saline on Acute Kidney Injury Among Patients in the Intensive Care Unit: The SPLIT Randomized Clinical Trial.」Young P, et al. JAMA. 2015 Oct 27;314(16):1701-1710.
SMART「Balanced Crystalloids versus Saline in Critically Ill Adults.」Semler MW, et al. N Engl J Med. 2018 Mar 1;378(9):829-839.
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今シーズンのテーマは6つ。Dr.HとDr.Gが世界から、日本から最新のさまざまな臨床論文を厳選し、評価していきます。2人が導き出す答えは、明日の臨床のヒントになること間違いなし!さてさて、今シーズンはどんな論文がセレクトされたのか、お楽しみあれ!
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