シリーズ解説
日常診療で頻繁に遭遇する、高齢者の感染症。高齢であることを理由に「副作用が怖いから」と治療薬の過少投与をしたり、「治りにくいものだから」と治療のゴールを下げたり…。無自覚のうちに「治しきる」ことを諦めてはいませんか? しかし実際には、高齢者であってもほとんどのケースで最短距離で治癒に導くことが可能です。本シリーズでは、東京医科大学病院 感染制御部・感染症科の中村造先生が、豊富なエビデンスと自身のプラクティスに基づき、高齢者特有の身体状況を踏まえた病態評価のポイントと治療戦略を明解に提示します。高齢者の感染症診療の考え方を根本からアップデートしましょう。
中村 造 先生 東京医科大学病院 感染制御部・感染症科 感染制御副部長、専任ICT・医局長/東京都保健医療局アドバイザー