ケアネットは今年、創立30周年を迎えます。
ご存じの方も多いと思いますが、弊社の祖業はCS衛星放送で医療情報を提供する「ケアネットTVメディカルCh.」です。会社設立2年後の1998年に開局しています。
「ケアネットDVD」の発売が2004年、ネット配信の今の「CareNeTV」が誕生したのが2013年です。
「Dr.林の笑劇的救急問答」「Dr.岩田の感染症アップグレード」といったCareNeTVの定番である「Dr.〇〇の××」というタイトルが定着したのはケアネットDVDの頃から。もちろん今はいろいろなパターンのタイトルがありますが、王道はやはりコレ。
時代は大きく下って2023年リリースの「Dr.増井の血ガスハンティング」も「Dr.〇〇の××」の流れにあるタイトルですが、ちょっと違いがあります。増井伸高先生のCareNeTV第1作目は「Dr.増井の心電図ハンティング」です。「Dr.増井の骨折ハンティング」もあります。
おわかりいただけたでしょうか?
「Dr.林の笑劇的救急問答」は20年以上にわたりSeason19まで続く長寿シリーズですが、テーマは一貫して救急です。
それに対して増井先生は、異なる臨床テーマを「ハンティング」シリーズとして展開しているのです。衛星放送から続くケアネットの長い歴史の中で初でしょう。それだけ増井先生の「ハンティング」が支持されているということです。
では「ハンティング」とは何なのか?
もちろん「獲物を狩る」という意味の英語のhunt(ハント)から来ているのですが、漠然と目の前に動物がいるから打つのではなく、なぜ狩るのか?どうやって狩るのか?狩ってどうするのか?ということを常に明確に意識させて講義するのが「ハンティング」スタイルです。
血ガスハンティングでも、すべての症例で、まず何のために血ガスを取るのか(あるいは取られたのか)を考えます。次に、データを評価するわけですが、あくまで目的に対して最短距離で行ない、目的に対してあまり重要でない評価は時に割愛する方法を提案します。そして最後に、その評価を基づいて実施すべきアクション、マネジメントを述べます。
「ハンティング」レクチャーに通底するこの考え方は、極めて合理的であり、かつ実臨床に即しています。それこそが増井先生の講義の真骨頂であり、高い評価を集めている最大の理由。ただの言葉遊びではないのです。
増井先生、次は何を狩りに出かけるのかなー?


