英語が苦手な人に試してほしい3つのノウハウ

2021/02/27

 英語って難しいですよねー。


 いくら英会話の練習をしてもネイティブのように話せるようにはならない。もちろん、子どもの頃から毎日普通に英語をしゃべってきた人にとってはこれほど簡単なものはないわけですが…。


 いきなり当たり前のことを書いてしまいましたが、上記のような認識の下、外国で一度も生活したことのない僕が英語を話せる、というか、英語で普通にコミュケーションできるようになったのには、3つのノウハウがあると思っています(英会話が苦手な人向けの話なので、得意な方は読む必要はありません)。


 1つ目は、パターンを覚えること。典型的なのは旅行英会話ですが、「こういう場面では、こう言う」というのをある程度覚えておけば、その場面で英語が出てこないというのがなくなります。鉄板の王道ノウハウです。


 医師が問診の際に使う言い回しもだいだい決まっています。


 「今日はどうされました?」「頭痛はいつからですか?」「どのような痛みですか?ズキズキする感じですか? 締め付けられるような感じですか?」「ご家族で頭痛持ちの方はいらっしゃいますか?」


 そんな診察室で使うナチュラルな英語表現を集めたのが『ワクワク!臨床英会話』。よくできた気軽な番組で、1つひとつのセッションは短いので、英語での診療にご興味がある方は試しにご覧ください。


 僕の3つのノウハウの話に戻ります。


 2つ目は、ある意味、上記の延長線上なのですが、自分が日本語でよく使う表現を英語で覚えておくことです。「イケてないよねー」みたいな合いの手、口癖の類いも含まれます。


 英語で雑談していると、自分が言いたいことが瞬時に脳内で英語に変換されないことがあります。多くの方が経験すると思います。しかし、実は人間が日常でしゃべっている日本語はそんなに多様なわけではなく、その人ごとに結構パターン化されています。そのパターンを個別に思い出し、その英語表現をあらかじめ記憶しておくのです。


 たとえば僕は、よく会話の中で「自分で言うのもなんだけど…」と言うのですが、今これを意味する英語が即座に口に出てこない人は多いのではないかと思います。会話では、英語のペーパー試験のように考えて文章を組み立てる時間はありません。だから単に、even if I do say so myself…という英語表現を丸暗記しておく。日頃から口ずさんでおく。そうした自分がよく使う表現がたくさんストックされていけば、英会話で詰まることが減っていきます。


 3つ目は、ノウハウというよりは発想の転換です。もともと僕らは日本語でも100%通じ合う会話なんてできていません。言わんや英語をや、です。その開き直りがあれば、英会話なんてどうということはありません。


 意味がわからなかったら、聞き返す。意味が伝わってないと思ったら、違った単語、表現で再度説明する。という日本語でやっていることを英語でやればよいだけです。その時に必要な表現はノウハウ2の原則に従い、できるだけストックしておけばいいのです。


 コラムの趣旨からやや外れてしまいましたが、英語に苦手意識がある方の参考になるといいのですが。とりあえず『ワクワク!臨床英会話』を見れば、臨床英会話に関しては、ノウハウ1をほぼクリアできると思います。

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