救急で、当直で、外勤先で、頭部CTをその場で読影しなければならない場面は、医師であれば少なからずあるでしょう。「そんな時、仮に一生一度しか出合わなくても絶対見逃してはいけない画像があります」。そう語るのは、画像読影のエキスパート、ネッティーこと、日本医科大学放射線科の関根 鉄朗先生。
73歳女性。歩いて来院。昨日の朝から頸が痛いと訴えています。頭痛はなし。神経学的所見も項部硬直もありません。提示される頭部のCT画像に、病変は3ヵ所。それをどうしたら絶対見逃さないか。逆に言うと、どうしたら確実に見つけられるか。
『ネッティー先生のわかる!見逃さない!CT読影術』第1回 頭部編1 怖い怖いくも膜下出血 - この患者は帰しちゃダメ!(初級)では、上記を含め5つの症例が提示されます。正常構造との対比、“一筆書き”、コントラスト設定、所見の足し合わせ、などなど、初級者でも理解できるネッティー流の読影テクニックを折りまぜながら、CT画像読影術を解き明かしていきます。
全6回のシリーズでは、頭部と胸・腹部をそれぞれ初級編、中級編、上級編の順でレクチャー。一般的によく出合う症例、見落としてはいけない症例、ネッティー先生が臨床医からよく相談を受ける症例を選んでいますので、どんな医師でも自分に合った回から見れば確実に学びが得られます。
そして、そして、ネッティー先生の芸人さながらの流暢な話術にも注目。知識が不思議なほどスイスイ頭に入ってきます!