春ですね。日本中が桜色に染まり、たくさんの人々が新たな場所に旅立っていきます。そんな季節に、視聴が自然に増えてくる番組がCareNeTVにあります。いわゆる定番の入門コンテンツ。年月を経ても色あせないロングセラー。
その典型が、『ドクター力丸の人工呼吸管理のオキテ』です。
なぜ、この番組がそこまで医師、医療者に高い評価を得ているのか。それは、ともかくわかりやすく、コメディカルでも初学者でも、人工呼吸管理についての必要十分な知識を短時間で「つかむ」ことができるから。
実は、欧米には、人工呼吸管理のきちんとしたトレーニングコースがあります。しかし、日本では人工呼吸器を扱うのにトレーニングは必須ではなく、そうしたコースもまだ確立されていません。
このため、古川 力丸先生は、酸素化、換気の考え方、呼吸仕事量など、臨床で使える人工呼吸管理の方法をシンプルに伝えるオリジナルの指導法を考案し、全国各地で教育活動を行っています。難解な呼吸生理学の知識が不要で、ともかくわかりやすいので、年を追うごとに、口コミで“力丸流”が若い医師、医療者に広がっているのです。
たとえば、第3回「PF比を使いこなせ!…正しい吸入濃度の設定」では、FiO2、SpO2、PaO2、PF比の関係性を紐解き、あるべき吸入濃度の設定方法を指南します。「サチュレーション100%で酸素化良好」。ICUで医療者が使いがちなこの言葉に、実は落とし穴が…。一瞬ドキッとしますが、明解すぎるロジックに目から鱗が落ちることでしょう。
さて、力丸先生の練りに練られた名講義で、人工呼吸管理を丸っとつかんで、明日から、自信を持ってベッドサイドに向かってください。