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骨粗鬆症、見つけて骨折を防ぐのは内科医の役目 2024CareNeTV MVV

2024/12/06

年の瀬が近づいてきました。この連載では、主に過去の番組を収録当時のエピソードや制作秘話などを交えて作り手の視点でご紹介していますが、今回は初の試みとして、今年1年で一番僕の印象に残った番組を取り上げます。


編集長が選ぶCareNeTVの2024年のMVPならぬMVV(Most Valuable Video)です。


その作品は、東京都健康長寿医療センターの千葉優子先生による「知らないと困る!骨粗鬆症」です。


視聴数がもっと多い、華があって目立つ番組はほかにもいくつかあるのですが、僕がこの番組を選んだ理由は、誰でも知っている骨粗鬆症という平凡な疾患を取り上げた「地味な番組」にもかかわらず、視聴者から高い評価を得られている点です。


その最大の理由は、この記事のタイトルに書いたキャッチコピーにあると僕は考えています。


骨粗鬆症とはどういう疾患でしょうか?


痛みがあるわけでなく、放置してもそれ自体で患者が苦しむことはありません。しかし、骨が脆くなると転倒時の骨折リスクが格段に高まり、高齢者がひとたび骨折するとそのまま寝たきりになることが多々あります。


とくに症状があるわけではないので、患者の訴えから見つかることはまずありません。一方で、高齢になれば、一般的に骨密度が低下することは一般人でも知っています。つまり、検査さえすれば、骨粗鬆症はかなりの確率で発見できるのです。


この考えてみれば当たり前の事実、つまり骨粗鬆症を見つけて対応すれば高齢者が寝たきりになるリスクを低減でき、それを見つけ出すのは(骨折になってから治療をする整形外科医よりむしろ)普段から患者を診ているかかりつけの内科の役目なのだ、というメッセージをしっかり伝えられていることが、この番組の最大の価値だと僕は思っています。


内科医がそのような意識を持って骨粗鬆症を見つけようとするならば、骨粗鬆症の病態や診断方法・基準、治療法などを一通り知っている必要があります。先生にはあくまでその観点から必要十分な情報を整理してもらって います。


どのようなコンテンツでも、一番大事なのは取り上げるテーマそのものですが、その次は「切り口」です。どのよう角度からそのテーマを料理するか?そこで作品としての優劣がほぼ決まります。その「切り口」は、誰もが聞いた瞬間に感心するような鮮やかなものがもちろん理想ですが、時に言われなければ気づかないようなちょっとした差異でも大きな効果を生むことかあります。そこがコンテンツづくりの面白いところです。


ところで、CareNeTVでは好きな番組を単品で購入できるPPV(Pay Per View)を大幅値引きで提供する年末キャンペーンを開催中です。「知らないと困る!骨粗鬆症」を含め、僕が今年この連載で紹介してきた作品と「ケアネットまつり」のプログラムなど普段PPVで販売していないコンテンツもご覧いただけるので、チェックしてみてください。



※「CareNeTV 編集長のオススメ番組 MAX70%OFF」キャンペーンは2024年12月25日で終了しました

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