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痛くも痒くもないから「怖い」赤い皮膚疾患

2019/04/20

患者さんから訴えを聞く機会は多いのに、一般医には診断が難しいものの代表格に、皮膚疾患があります。『聖路加GENERAL〈Dr.衛藤の皮膚科疾患アーカイブ〉』は、そんな一般医の「?」にストレートに応える番組として、リリース以来、人気です。


皮膚の疾患は、症状の面からは大きく「痛い」「痒い」「痛くも痒くもない」の3つに分かれますが、このうち「『痛くも痒くもない』つまり皮疹はあるけれど症状がない皮膚疾患に、実は見逃してはいけない『怖い病気』が隠れていることが少なくありません」と衛藤 光先生は言います。患者さんがあまり困っていないので、つい経過観察にしてしまいがちだからこそ、注意が必要なのです。


たとえば、第5回 症状のない皮膚疾患(1)で提示されるこんな症例。


75歳男性。右陰嚢部に3年前から発赤あり。掻痒感、疼痛など自覚症状なし。鼠経リンパ節腫脹もなし。この男性、自転車に乗る機会が多いことから、サドルとの擦れと汗の影響で、湿疹が悪化したのではないかと近医で診断され、外用ステロイドが処方されていました。


ところが、ステロイドを塗っても皮疹は一向に良くならないばかりか、3ヵ月前から赤みが増してきたと言います。湿疹、カンジダ、白癬などと誤診されることが多い、この「怖い疾患」とはいったい…?

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