研修医のための検査値の読み方(全10回)

シリーズ解説

多くの患者にルーチンで行う血液検査や尿検査。研修期間中に、これらの検査値の意味を的確に解釈できるようになりましょう!このシリーズでは検査値の読み方の原則から、メジャーな検査値をどう読むか、何と組みあわせて解釈するか、最低限そして必要十分な知識をわかりやすく解説します。



鋪野 紀好 先生 千葉大学大学院医学研究院 地域医療教育学 特任准教授、千葉大学医学部附属病院 総合診療科

お試し番組

お試し番組視聴

  • 研修医のための検査値の読み方

お試し番組をご視聴いただけます。

配信中の番組

第1回 検査値を解釈するための原則 プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第1回 検査値を解釈するための原則
  • 2024/08/01(木)公開
  • 11分36秒

検査値を診断に役立てるためには、感度、特異度、尤度比、ベイズの定理を理解していることが基本中の基本。そのうえで臨床情報やほかの検査とどう組み合わせて解釈するか、あらゆる検査の解釈で使える原則を解説します。

第2回 血算1:赤血球 プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第2回 血算1:赤血球
  • 2024/08/01(木)公開
  • 12分53秒

赤血球の異常は、赤血球減少症と赤血球増加症を取り上げます。赤血球減少症を疑う値のときは、MCVから鑑別疾患を挙げ必要に応じた追加検査がオーダーできるようになりましょう。赤血球増加症では多血症の鑑別がキモ。どちらも最小限かつ必須の項目を押さえて解説します。

第3回 血算2:白血球 プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第3回 血算2:白血球
  • 2024/08/15(木)公開
  • 12分23秒

白血球の値を読むコツは、分画に注目すること。白血球の異常として、白血球増加症、白血球の分画異常、白血球減少症を取り上げ、それぞれに原因になる疾患や生活習慣、薬剤を解説します。白血球増加症では結核を見逃さずに見つけるポイント、分画異常ではがんの骨髄転移を疑うものを挙げ検査値解釈のコツを教えます。白血球減少症の原因として見落としがちな疾患は必ず押さえておきましょう。

第4回 血算3:血小板 プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第4回 血算3:血小板
  • 2024/08/15(木)公開
  • 11分30秒

今回は、血小板増加症と血小板減少症を扱います。血小板増加症では、最初のステップとして本態性と二次性の見分け方を解説します。血小板減少症の原因疾患を想起するには血小板減少の機序を理解することが必要。この機序を踏まえてDICを見落とさない検査値の読み方を解説します。

第5回 Chem7-1:BUN、Cre プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第5回 Chem7-1:BUN、Cre
  • 2024/08/29(木)公開
  • 9分1秒

BUNとCreを評価するには、なぜ値が上昇するかを理解するのが近道。今回はBUNとCreの違い、そして値が上昇するメカニズムを解説します。さらにクリティカルな疾患を見つけるきっかけになる、BUN/Cre比の読み方も併せて身に付けておきましょう。

第6回 Chem7-2:Na、K、Cl プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第6回 Chem7-2:Na、K、Cl
  • 2024/08/29(木)公開
  • 12分54秒

電解質の検査値を読むのが苦手なら、この回は必ず見てください。鋪野先生がポイントを3つに絞って、電解質異常を理解するための系統立てたアプローチを伝授します。Na、K、Clそれぞれに原因疾患を絞るために注目すべき項目を簡潔に解説します。

第7回 Chem7-3:血糖値 プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第7回 Chem7-3:血糖値
  • 2024/09/12(木)公開
  • 10分29秒

血糖値解釈のメインは低血糖と高血糖。低血糖は、明確な基準値と症状を理解するところから始めます。低血糖時の対応で追加すべき項目、そして高齢者など特定の患者に起こりやすい無自覚性低血糖に気付くためのTIPSを解説します。高血糖があるときはDKAとHHSは迅速に見つけなければいけません。ふたつの違いを理解し、誘因はABCDEの頭文字で覚えて臨床で即対応できるようになりましょう。

第8回 Chem7-4:HCO3- プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第8回 Chem7-4:HCO3-
  • 2024/09/12(木)公開
  • 9分31秒

HCO3‐の解釈はアシデミアかアルカレミアかを見分けることから始めます。そのために必要なのはPaCO2と合わせて読む技術。鋪野先生がその換算式と注意点を端的に解説します。HCO3‐の値を予想するためのアニオンギャップの使い方、計算方法も必ず押さえておきましょう。

第9回 生化学:AST、ALT プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第9回 生化学:AST、ALT
  • 2024/09/26(木)公開
  • 11分16秒

ALPやASTを評価する土台として、逸脱酵素と誘導酵素に分けて値が上昇する理由を解説します。これが理解できると、AST/ALT比、LDH/AST比から疾患を推測するのが容易になります。そしてもうひとつ、ALPアイソザイムの分画も必須の知識です。これを考慮して、悪性腫瘍や骨粗しょう症による骨折などの見つけにくい疾患を検査値から疑えるスキルを身に付けましょう。

第10回 尿検査:尿定性と尿定量 プレミアム対象

  • 研修医のための検査値の読み方 | 第10回 尿検査:尿定性と尿定量
  • 2024/10/03(木)公開
  • 12分41秒

尿検査において、血尿と蛋白尿を正しく評価できることは研修医の最低条件。それぞれの評価で必ず行うべき3つの項目をクリアカットに解説します。また、脱水の評価に使える尿比重の読み方も身に付けておきたい項目。読み飛ばしがちなビリルビンやウロビリノーゲンの値の評価方法と使い方も併せて押さえておきましょう。

評価一覧

★★★★★
★★★★★
3.8(8)
★★★★★
★★★★★
2024/10/04(金)
30代
その他の医療従事者
基本的過ぎた
★★★★★
★★★★★
2024/09/27(金)
30代
勤務医
放射線科
基礎が分かって良かった
★★★★★
★★★★★
2024/09/24(火)
30代
勤務医
臨床研修医
ポイントがおさえられており分かりやすかったです。
★★★★★
★★★★★
2024/09/19(木)
40代
勤務医
神経内科
基本的過ぎるようで、いまいち理解してなかったので、知識の整理に使えます。研修医はもちろん看護師さんから質問された時に、何がポイントなのかを説明するときに参考になります
★★★★★
★★★★★
2024/09/16(月)
50代
勤務医
内科
感度 特異度 ベイズの定理 学び直すきっかけになりました。勉強になりました。

関連シリーズ

人気シリーズ