ここから始めよう!みんなのワクチンプラクティス -今こそ実践!医療者がやらなくて誰がやるのだ-(全12回)
配信中の番組
第1回 ワクチンプラクティスって何? プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 6分25秒
今までワクチンのことを系統立てて学んだことはありますか?ワクチンプラクティスとは積極的にワクチンの正しい知識を学び、積極的に必要なワクチンの提案とコミュニケーション、そして接種を行うことです。このワクチンプラクティスには3つの要素(3C)があります。この3Cを知ることで母子手帳の空欄を埋めるだけという受け身から脱却し、正しいワクチンプラクティスを実践することが出来るのです。守屋章成先生が解説します。
第2回 学ぶべき4つのVとは? プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 7分46秒
ワクチンプラクティスを行うためには、どんな知識が必要なのでしょう?学習領域は膨大です。4つのVで整理して考えましょう。 すなわち、Vaccinological principle(ワクチン学の原則)、Vaccine formulation(個別のワクチン製剤)、VPD(ワクチンで予防可能な疾患ワクチンで予防可能な疾患)、そしてVaccinee(ワクチンの被接種者)です。これらを総合的に理解することで、正しいワクチンプラクティスを行うことが出来るのです。
第3回 その打ち方は正しいのか? Vaccinological principle (1) プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 17分53秒
今回は全てのワクチンに共通する知識、Vaccinological principleのお話です。
投与経路(特に、皮下注か筋注か)、異なるワクチン同士の投与間隔、そして同時接種。これらについては、日本だけのルールも存在し、未だに正しく理解されてないことが多くあります。ワクチン学的に何が正しいのか、きちんと理解しましょう。そして、臨床現場ではどのように対応したらいいのか、守屋章成先生から実践方法を学びましょう。
第4回 ルールに沿って、しかし速やかに Vaccinological principle (2) プレミアム対象
- 2013/12/25(水)公開
- 20分0秒
今回は第3回に続いて、ワクチンに共通する知識、Vaccinological principleのお話です。
効果が期待されるワクチンですが、誰にでも接種を勧めていいわけではありません。接種禁忌はしっかりと理解しておきましょう。さらにどのような副反応があるのか、それぞれの副反応にはどのように対応するべきかを知っておかねばなりません。また接種注意や見合わせについては、海外のワクチンプラクティスとかけ離れた、独自の「日本ルール」が存在します。これらを踏まえておくと実際に何らかの事情を抱えた被接種者を目の前にしても、どのようなワクチンプラクティスを実践すれば良いのかが明確にわかります。
第5回 本当の重要性を知る B型肝炎、ヒブ/小児肺炎球菌 Vaccine formulation & VPD (1) プレミアム対象
- 2013/12/25(水)公開
- 15分0秒
今回から個別のワクチン、そしてVPDについて守屋章成先生が解説していきます。
まずワクチンがなぜ重要なのかを被接種者とのコミュニケーションの中で伝えることが必要です。一時期と比べB型肝炎の主な感染原因は垂直感染から唾液を介した水平感染や性行為による感染へと推移しましたが、その防御策としてワクチン接種が非常に重要な役割を果たします。また、ヒブ/小児肺炎球菌ワクチンは、小児を侵襲性の感染症から守るだけでなく、日常診療においても非常に重要な意味を持ちます。この様な「重要性」を理解し、適度なコミュニケーションを図るとワクチンプラクティスの幅が広がります。
第6回 子供だけに必要なわけじゃない 破傷風、百日咳 Vaccine formulation & VPD (2) プレミアム対象
- 2014/01/22(水)公開
- 15分2秒
ワクチン接種によって幼児期に獲得した免疫は、年齢を重ねるとともに低下するものもあります。例えば破傷風は10年ごとのブースター接種が必要ですし、ある年齢以上の方は破傷風の基礎免疫すら有していません。また、百日咳は成人が重篤になることはありませんが、新生児にとっては致命的です。ワクチン接種開始までのタイムラグや完遂まで時間がかかることを考慮すると、小さないのちを守るためには周りの人々が百日咳に対する免疫を獲得するという概念が必要です。後半ではDPTワクチンを用いた成人への効果的なブースター接種方法を守屋章成先生がお伝えします。
第7回 軽んじてはいけない 麻疹・風疹、日本脳炎 Vaccine formulation & VPD (3) プレミアム対象
- 2014/01/22(水)公開
- 11分55秒
ともに排除を達成すべきVPDと考えられている麻疹と風疹ですが、2010年までに南北アメリカ大陸では全国家で排除が達成されています。しかし、日本の実情はみなさんよくご存じだと思います。排除に必要な条件として挙げられるMRワクチン接種率は目標値に程遠く、風疹に至っては接種率以外にサーベイランスが十分に整備されていないことなども相まって、未だに先天性風疹症候群が発生しています。また、日本脳炎は稀とは言え年間数例の報告があり、その予後は極めて不良です。稀だから罹ることはないだろうと軽んじることなく、接種可能年齢に達した際には被接種者のリスクを鑑みることが必要です。
第8回 知られざる合併症 水痘、ムンプス Vaccine formulation & VPD (4) プレミアム対象
- 2014/01/22(水)公開
- 13分50秒
水痘(水ぼうそう)やムンプス(流行性耳下腺炎)は「一度罹って免疫をつけておけばいい疾患」という誤解を抱く一般の方が多く見受けられます。しかし、小児病棟にて感染力の強い水痘患者が出てしまうとその病棟は閉鎖に追い込まれ、治療を中止して外泊を余儀なくされるという問題を起こしてしまいます。またムンプスが引き起こす難聴は年間3000例にも上り、予後は極めて不良です。多彩な合併症を引き起こす水痘やムンプスのVPDを知り、ワクチンプラクティスを学んでいただくと、被接種者の御家族とコミュニケーションや都市伝説のような誤解を解くことも容易にします。
第9回 誤解されている HPV、成人肺炎球菌 Vaccine formulation & VPD (5) プレミアム対象
- 2014/02/26(水)公開
- 16分27秒
ワクチンによっては効果などについて一般の方々に誤解されているものがあります。例えばHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、いわゆる子宮頸がんワクチンですが、こちらのワクチンは子宮頸がんを減らしたというエビデンスはありません。また、カバーするのは2価あるいは4価のみで、このワクチンだけで全ての子宮頸がんを防げるわけではありません。そして、成人肺炎球菌ワクチン。この名称から肺炎を予防すると誤解されがちですが、こちらも市中肺炎の発症を減少させたというエビデンスは未だ無いのです。ワクチンはただ接種すればいいわけではなく、それと同時に正しい知識を伝える重要性についても守屋章成先生が解説します。
第10回 教科書には載っていない Vaccinee プレミアム対象
- 2014/02/26(水)公開
- 9分28秒
ワクチンは年齢に応じて一律に打てばいいというものではありません。特に、キャッチアップスケジュールを考える場合は、被接種者自身の情報がとても重要になってきます。年齢、性別、居住地、渡航先、職業などによるVPDへの感染リスクがどれほどあるのか、また、被接種者がワクチンやVPDにどういった知識を持ち、どういった考え方をしているのか、慎重に検討しなければいけません。今列挙したことは教科書に載っていることではありません。あなた自身が被接種者とコミュニケーションを図り、しっかりと情報を得るように心がけ正しいワクチンプラクティスを実践しましょう。
第11回 4Vで3Cを実践しよう(1) Common schedule & Catch-up schedule プレミアム対象
- 2014/03/26(水)公開
- 13分14秒
接種が必要なワクチンは多数存在します。接種スケジュールを立てる際は早見表を上手に活用しましょう。また、キャッチアップスケジュールを立てる場合には被接種者ごとにVPDの感染リスクや、ワクチンに対する本人やその保護者の考え方にも耳を傾けることが必要です。4Vを学んでいれば、スケジュールの立案などは恐れるに足りません。
第12回 4Vで3Cを実践しよう(2) Communication on vaccine プレミアム対象
- 2014/03/26(水)公開
- 13分18秒
テーマはコミュニケーション。ワクチン接種には必須となります。「詳しい知識がない」、「偏った考えを持っている」、「忌避しようとする方」に対しては非常にデリケートなコミュニケーションが要求されます。まずは正しい知識を伝え、疑問や不安に真摯に応えていきましょう。ワクチンを忌避する保護者の方たちには、「願っているのは子供の健康である」という共通の基盤をもとにコミュニケーションを取り続けることが重要です。
評価一覧
関連シリーズ
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ワクチン2023アップデート(全2回) 2023/12/06(水)~
新型コロナウイルス感染症の拡大を抑え込んだことで一躍世界の注目を集めたワクチン。しかし、新型コロナワクチンに限らず、その利益と不利益をめぐってはいまだにさまざまな意見があり、一部に誤解もあるのが現実です。
そこで今回のケアネットライブでは、ワクチンのエキスパートである守屋章氏がエビデンスに基づき、さまざまなワクチンの最新知見をキャッチアップします。守屋氏は家庭医としての臨床経験を持ち、新型コロナ感染拡大期には検疫官として対応。現在は長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科で熱帯医学を学んでいます。
新型コロナワクチンについては、SARS-CoV-2変異の変遷とその対応ワクチンの効果を総括したうえで、現在のXBB 1.5対応ワクチンの評価と今後の方向性に言及。日本では接種が滞っていたHPVワクチンに関しては、安全性のエビデンスを改めて確認し、個別勧奨の再開と9価ワクチン定期接種導入について説明します。
インフルエンザについては、来シーズン承認予定の経鼻弱毒生ワクチンを紹介。さらに、帯状疱疹、肺炎球菌、RSV、コロナ禍で延期された風疹第5期接種という計7疾患のワクチンについて、2023年の主要なトピックを網羅します。
近年、ワクチンの開発と導入が世界的に急ピッチで進んでおり、日本でも、プライマリケア医のみならずすべての医療者により正確な知識が必要になっています。エキスパートによる吟味された最新情報で、あなたのワクチンプラクティスをアップデートしてください。
前編 ワクチン2023アップデート
後編 ワクチン2023アップデート -
コロナワクチン最速アップデート 現場が今知りたいことにプロが応える(全1回) 2021/10/06(水)~
※2021年10月1日時点の情報に基づいた講義であることをご留意のうえご視聴ください。
ブースター接種は必要か?ブレークスルー感染のリスクは?新型コロナウイルス感染者は落ちつきを見せている一方で、コロナワクチンに関する情報は日々更新され、それに伴う疑問が沸いてきます。今回のライブではコロナワクチンに関する今知りたいことをテーマにワクチンエキスパートである守屋章成氏と日本プライマリ・ケア連合学会副理事長の大橋博樹氏が対談。大橋氏が現場の状況や今知りたいことを共有し、コロナワクチンに関する最新のエビデンスを分析し、発信を続ける守屋氏が応えていきます。ケアネットライブならではのプロ向けの最速アップデートです。
コロナワクチン最速アップデート 現場が今知りたいことにプロが応える -
コロナワクチン緊急対談 接種済在米医師とワクチンエキスパートが近未来を見通す(全1回) 2021/01/13(水)~
コロナワクチン接種済みの米国・ワシントンD.C.の病院に勤務する米国感染症専門医でもある安川康介氏とワクチンエキスパートの守屋章成氏との緊急対談。米国での新型コロナウイルスの感染状況とワクチン接種の実態などを安川氏が生々しくシェア。守屋氏はファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチンの効果、リスクなどを論文ベースで冷徹に比較検討。最後は2人で論文から読み取れないワクチン接種の課題を米国の実情と重ね合わせながらディスカッション。
2人のインフルエンサー医師が見通す、日米の近未来とは?
※2021年1月10日時点の情報であることをご留意のうえご覧ください。
自他ともに認めるワクチンエキスパート、守屋先生が発信する もぜひご確認ください。
コロナワクチン緊急対談 接種済在米医師とワクチンエキスパートが近未来を見通す -
病医院のためのCOVID-19対策Webセミナー 元診療所医師・現検疫官が教える「今現場でなすべきこと」【2020年3月5日配信アーカイブ】(全2回) 2020/03/05(木)~
3月5日にライブストリーミング配信したCOVID-19対策Webセミナーのアーカイブです。
COVID-19に対して医療現場でいかに対応すべきか、元診療所医師・現検疫官である守屋章成氏が最新の知見を踏まえしっかりレクチャーします。2020年3月3日までの情報に基づいた5日配信の講義であることにご留意のうえ、ご視聴ください。 感染防止のためのPPE(個人防護具)の着脱方法は、実演を交えて詳細に説明しています。 ※無料配信期間は終了いたしました。
【前半】講義「今現場でなすべきこと」
【後半】PPE(個人防護具)の着脱方法 実演レクチャー -
直伝!Dr.守屋の素人独学漢方(全12回) 2012/07/11(水)~
漢方薬を試してみたい!だけど、漢方未経験で系統的に学ぶ機会がない・・・ そんな先生方に贈るDr.守屋のオリジナル独学法! 3つのキーワードと4段階の独学法をベースに、 少しずつ安全に実践しながら守屋章成先生と漢方の世界を勉強していきしましょう!
第1回 素人独学漢方の世界へようこそ!
第2回「まずは体験!漢方的診療」
第3回 キーワード (1)漢方脳 (2)モデル
第4回 キーワード (3)方剤=症候群
第5回 漢方理論の概観
第6回 桂枝湯から始める4段階独学法
第7回 桂枝湯の鑑別:麻黄湯・葛根湯
第8回 桂枝湯の鑑別:柴胡湯類
第9回 婦人科三大処方~気血水の『血』を学ぶ<当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸>
第10回 抑肝散と八味地黄丸~五臓の「肝」と「腎」を学ぶ
第11回 漢方理論にこだわらない方剤~芍薬甘草湯、排膿散及湯、桔梗湯
第12回 安全に漢方処方を始めるために
こういった状況でありながら医学部ではワクチンを教科として単独の時間配分することは少ないため、ワクチンに不安を感じる母親とのコミュニケーションが図れず戸惑うこともあるのではないでしょうか?
このシリーズでは守屋章成氏が同時接種の可否、接種間隔、望ましい投与経路、疫学状況はどんな状況か、副反応、救済制度はどうなっているか、などの問いに一つずつ触れています。
そして、現場で悩む医師の拠り所となるべく、正しいワクチンの知識を分かりやすく解説し、患者さんの不安を払拭するためのコミュニケーションも実演します。