呼吸器内科医Kのイメージと病態がつながる胸部CTの読み方(全7回)
シリーズ解説
配信中の番組
第1回 肺野条件 プレミアム対象
- 2024/04/25(木)公開
- 19分12秒
まずは、胸部CTにおける表現の定義を確認。これが理解できていないと読影は決して上達しないので、確実に押さえたうえで肺野の読影手順を身につけましょう。小葉構造と病変の関係は4パターンに分類できます。パターンごとにどんな異常陰影がみられるのか、イラストと実際の胸部CT画像を見比べれば、すんなり頭に入ります。
第2回 縦隔条件 プレミアム対象
- 2024/05/16(木)公開
- 12分42秒
縦隔条件では、骨軟部組織、縦隔肺門リンパ節、大動脈などの重要臓器の異常を見落とさないよう、常に決まった手順で読影することが肝心です。 CT画像を頭側尾側に動かして、臓器をくまなく観察するわけですが、実際にどのように確認したらよいかは文章ではなかなかイメージできないもの。そこで今回は、連続画像とともに先生の目線の動かし方を映像で示します。 読影手順と各臓器のチェックポイントをマスターしましょう。
第3回 限局性陰影 プレミアム対象
- 2024/06/06(木)公開
- 17分12秒
今回からは陰影の分類ごとに鑑別のポイントを解説していきます。まずは、高頻度で出合う限局性陰影について、感染性病態と非感染性病態に分けて鑑別診断を考えてみましょう。一見肺炎のような画像所見でも、がんや結核といった見逃してはいけない疾患の場合があります。鑑別診断を漏れなく挙げられるよう、各疾患の特徴的な分布や性状をしっかり押さえましょう。
第4回 結節影・腫瘤影 プレミアム対象
- 2024/06/27(木)公開
- 14分50秒
今回は、結節影・腫瘤影について。内部に空洞を認める疾患は複数ありますが、液面形成の有無や空洞周囲の陰影の種類が鑑別に役立ちます。このように部位や分布以外の特徴がカギになる画像もあります。最も重要なのは、肺がんを見逃さないこと。孤立性結節影の3つの分類を押さえ、それぞれの良悪性の鑑別ポイントと経過観察の考え方をしっかり理解しましょう。
第5回 びまん性陰影 プレミアム対象
- 2024/07/18(木)公開
- 17分50秒
びまん性陰影を呈する疾患には、ニューモシスチス肺炎や急性間質性肺炎といった致死率の高い疾患も多く、早期診断が極めて重要です。びまん性スリガラス影では病変の分布が、びまん性粒状影では小葉構造と病変の関係が鑑別のヒントになります。重篤な疾患にいち早く気づくための知識を身につけましょう。
第6回 肺の構造破壊が主体の病変 プレミアム対象
- 2024/08/08(木)公開
- 12分29秒
肺の構造破壊が主体の病変で覚えるべきは、肺気腫、牽引性気管支拡張・蜂巣肺、中枢性気管支拡張の3つ。これらのどれが主体かでCOPD、間質性肺炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症かを鑑別できます。中でもとくに複雑な画像パターンを呈するのは間質性肺炎。3つの主要なパターンすなわちOP、UIP、NSIPのうちどれに該当するか、決まった順序で考えるのが診断のコツです。判別に迷ったときの見極め方もお伝えします。
第7回 縦隔病変・胸膜病変 プレミアム対象
- 2024/09/05(木)公開
- 12分2秒
最終回は縦隔病変と胸膜病変。どちらも結核や悪性腫瘍など見落としてはいけない疾患があります。今回も感染性病態と非感染性病態に分けて考えていきましょう。縦隔病変では腫瘤の形と内部の性状、胸膜病変では胸水と胸膜の形に着目することがポイント。なぜこの疾患はこの所見を示すのか、中島先生の明快な解説を聞けばそのつながりが理解できます。
評価一覧
関連シリーズ
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Dr.金井のCTクイズ 中級編(全12回) 2022/12/21(水)~
Dr.金井のCTクイズ 中級編のスタートです。中級編では、遭遇頻度が低いものの知っておけば必ず見つけられる疾患から厳選して12問出題します。また、出題する画像だけではなく参考画像も多数提示。クイズを解きながら、参考画像と見比べながら、その所見をしっかりと目に焼き付けましょう。そうすれば、次から必ず見つけることができるようになりますよ!
第1回 頭部:見た目は派手だがそれだけではない
第2回 頸部:CTで一発診断!不要な検査・治療を回避
第3回 胸部:珍しい病態から画像パターンを考える
第4回 胸部:すりガラス陰影+特徴的な所見で鑑別を絞り込む
第5回 胸部:ターゲットの特徴を把握し画像から探し出せ
第6回 頸部‐胸部:キーワードと複数の所見で早期診断
第7回 腹部:何が原因?形態から判断できる
第8回 腹部:原因探しは左右を比べて念入りに
第9回 腹部(泌尿器):重症化を防げ!速やかなCT評価でコンサルト
第10回 腹部(泌尿器):これは!一度見たら忘れない特徴的な所見
第11回 腹部(女性生殖器):多方向からの観察で連続性を評価
第12回 腹部(女性生殖器):単純CTの重要性!水の違いに気付くかな? -
Dr.金井のCTクイズ 初級編(全12回) 2021/04/21(水)~
CTは現代の医療でもはや必須の診断機器になっています。読影は放射線医の専門領域ですが、一般医が日常診療を行ううえで、ここまでは読める必要があるという部分があります。この番組では、放射線医で救急医でもある金井先生が、臨床の最前線で経験したそのような実症例をピックアップし、読影のポイントを細かく解説していきます。
初級編では、救急領域で必ず出合う“これを知らないと当直できない”メジャーな疾患から出題。ナビゲーターのトモコ先生と一緒に、CT所見のクイズを解きながら、基本をしっかり押さえていきましょう。
第1回 頭部メジャー疾患の「非典型例」を押さえる
第2回 頭部CTの評価が次のアクションを左右する
第3回 発熱、咳の胸部CTでまず気を付ける所見
第4回 肺の陰影分布で疾患を絞り込む
第5回 正しく撮られてなければ見つけられない
第6回 造影CTで病態分類までしてコンサルト
第7回 CT画像から患部のサイズを正しく計測
第8回 多彩な腹痛症例を画像で見分ける
第9回 覚えておきたい特徴的な所見
第10回 微細な所見を見落とさないための読影テク
第11回 肝周辺に腹水、注意すべきCT所見は?
第12回 後腹膜腔の炎症の広がりを立体的に捉える -
ネッティー先生のわかる!見逃さない!CT読影術(全6回) 2014/11/26(水)~
日々の診断と治療方針の決定、当直時の救急搬送など、臨床医であればCT画像を読まなければならない機会は多いはず。「ネッティー先生のわかる!見逃さない!CT読影術」では、一般的によく出合う症例、見落としてはいけない症例を中心に、実際の画像を見ながらCT画像の読み方を解説します。最大の特徴は「連続画像」。多くの成書や論文はキースライスしか掲出できませんが、この番組では動画という特性を生かし、たくさんの症例で膨大な量の連続画像を提示。実際の臨床現場で行うように、画像からの病変検索を“体験”できます。また、ネッティー先生こと関根鉄朗先生の明瞭で生き生きとした語り口で、読影の基礎、細かい読影テクニック、解剖構造と病態とのつながりの見つけ方がすっと理解できるはずです。画像診断に苦手意識がある、もう少しCT読影技術を伸ばしたい、とにかく画像診断に興味がある、そんな先生方、必見です。
第1回 頭部編1 怖い怖いくも膜下出血 - この患者は帰しちゃダメ! (初級)
第2回 頭部編2 見落としやすい脳出血 - 理論立てて考える (中級)
第3回 頭部編3 脳卒中を深く知る - 画像と病態をリンクさせる (上級)
第4回 胸部・腹部編1 イレウスと腸管虚血 - 解剖構造ごとに読影すれば読める!(初級)
第5回 胸部・腹部編2 胆管炎と胆嚢炎 - 画像の役割をきちんと理解する(中級)
第6回 胸部・腹部編3 難しい胸部も怖くない - 基礎解剖を理解して攻略(上級)
※中島啓先生の書籍「胸部X線・CTの読み方やさしくやさしく教えます!」(羊土社、2016年)を読んで当番組を見ていただいたり、当番組を見て書籍を読んでいただければ、さらに理解が深まります。