Dr.みやざきの鼠径ヘルニア手術テクニックコレクション(全12回)
シリーズ解説
配信中の番組
第1回 鼠径部ヘルニアの診断と分類 プレミアム対象
- 2014/07/09(水)公開
- 15分2秒
鼠径ヘルニア修復術を理解する上でまず知っておかなければならないことは、鼠径部の解剖、ヘルニアの種類と分類、そして診断方法です。「Dr.みやざきの鼠径ヘルニア手術テクニックコレクション」第1回では、鼠径ヘルニアの分類と、その診断方法について解説します。 診断の際は必ず立位で行うこと、そして大腿ヘルニアを見逃さないこと、この2つをおさえておきましょう。
第2回 鼠径部の臨床解剖 プレミアム対象
- 2014/07/16(水)公開
- 14分2秒
鼠径ヘルニア手術を行うにあたっては、鼠径部の解剖の理解が重要なのは当然ですが、完全に理解することは難しいと言われています。 鼠径部の解剖をシェーマや写真などで理解したとしても、実際の手術現場では役に立たない事を経験した方も多いでしょう。 それは鼠径部の構造が立体的であること、連続する組織(膜)でも部位によって名称が異なる場合があるからです。 そこで、今回の「Dr.みやざきの鼠径ヘルニア手術テクニックコレクション」は、鼠径部の臨床解剖ーすなわち術者として鼠径部を見た際の解剖をしっかりと理解していきます。 最初のポイントは皮膚切開から。皮膚切開ひとつで、こんなにも視野が違います!
第3回 手術手技の種類と術式選択の基準 プレミアム対象
- 2014/07/23(水)公開
- 7分4秒
鼠径ヘルニア修復術の手技は、多種多様。 ヘルニアの位置や大きさ、性別や年齢、既往など、術式を決めるための要素はたくさんあるなかで、患者さんにとって、そして、術者にとってよりよい手術手技は一体何か? 様々な手術手技を行うヘルニアのスペシャリストはこうやって術式を決めている!
第4回 鼠径部ヘルニア手術の術前・術後管理 プレミアム対象
- 2014/08/06(水)公開
- 12分17秒
鼠径ヘルニア手術は嵌頓例以外は手術の緊急性はありません。無理に患者さんへ手術を薦めず、患者さん自信が、手術を決意するまで待つことが大切です。 さて、いざ手術となった場合、鼠径ヘルニア修復術の術前と術後の管理はどうすればよいのでしょうか? 実は、鼠径ヘルニア手術の術前には特別な管理はほとんど不要です。Dr.みやざき曰く「抗凝固薬服用中、抗血小板療法中の患者でさえも、内服継続のままでも十分に手術可能。」 はてさて本当に可能かどうか、どうすれば可能なのか、みていきましょう。 また、術後では、「出血」「漿液腫」「SSI」「再発」「慢性疼痛」などが合併症として考えられますが、これらは起こった場合にどう対応するではなくて、「起こさない」ことが重要です。そのために何をするべきかを知り、実践してみましょう。
第5回 鼠径部ヘルニア手術の麻酔法 プレミアム対象
- 2014/08/13(水)公開
- 10分54秒
鼠径ヘルニア修復術の麻酔は、日帰りの場合と、入院の場合と異なります。 麻酔の3要素は鎮静(意識の消失)、鎮痛(痛みの除去)、筋弛緩(体動の防止)。この3つすべてを、麻酔するのが、麻酔科医による麻酔、すなわち外科医にとって最も手術を行いやすい麻酔です。入院手術の場合は、この麻酔方法で行います。しかし、日帰り手術の際は、筋弛緩は必要ありませし、意識があってもかまいません。鎮痛と鎮静を患者さんに与える手術侵襲を少しだけ上回る麻酔をかけてあげればよいのです。 静脈麻酔、局所麻酔、硬膜外麻酔、気管挿管などの様々な麻酔を組み合わせ、術式、患者さんの年齢、BMI、嵌頓の有無等に合わせた麻酔方法を行っています。 この回ではそれぞれの詳しい方法を解説します。
第6回 手術手技の実際(1) 高位結紮術 プレミアム対象
- 2014/08/20(水)公開
- 10分50秒
さて、いよいよ手術手技の実際に入っていきます。最初は高位結紮術です。 高位結紮術は、内鼠径輪のみを閉鎖するというシンプルな術式ですが、他の手術手技の基本となる手技です、ここでしっかりと習得しておきましょう。 高位結紮術は、若年男性や若年女性のⅠ-1型間接鼠径ヘルニアが適応となります。 術者目線の手術映像を見ながら、実際の手術手技を体験し、習得してください。
第7回 手術手技の実際(2) Mesh-plug法 プレミアム対象
- 2014/09/03(水)公開
- 9分49秒
手術手技の実際:第2回はMesh-plug法(メッシュプラグ法)です。 Mesh-plug法はメッシュプラグでヘルニア門を閉鎖し、オンレイパッチで鼠径管後壁を補強するという術式です。 鼠径ヘルニア修復術の中で日本で一番行われている手術法で、シンプルな術式ですが、 一歩間違うと術後の疼痛や再発などを引き起こすことがあります。 これらの合併症をいかに防止するかは、すべて手術手技にかかっています。 そのコツを鼠径ヘルニアスペシャリストのテクニック動画から学んでください。
第8回 手術手技の実際(3) Lichtenstein法 プレミアム対象
- 2014/09/17(水)公開
- 11分33秒
手術手技の実際:第3回はLichtenstein法(リヒテンシュタイン法)です。 リヒテンシュタイン法はヘルニア門を高位結紮術で閉鎖し、鼠径管後壁をメッシュで補強する術式です。 日本においては、それほど多くの症例が行われているわけではありませんが、EHS(the European Hernia Society)の鼠径ヘルニアの診療ガイドラインではリヒテンシュタイン法が推奨されているように 欧米では第一選択の術式となっています。 Dr.みやざきは、腹膜前腔の剥離操作がないことから下腹部手術既往のある間接鼠径ヘルニアを適応としています。 メッシュ固定による疼痛を予防するために縫合固定の必要のないメッシュを用いることも1つのポイントです。
第9回 手術手技の実際(4) UHS法 プレミアム対象
- 2014/09/24(水)公開
- 17分4秒
手術手技の実際:第4回はUHS法です。 UHS法は、UHS(Ultlapro® Hernia System )というメッシュを使用して行う術式で、インレイメッシュ法、プラグ法、、リヒテンシュタイン法を1つにした欲張りな術式です。 コネクターでヘルニア門を閉鎖し、アンダーレイパッチ、オンレイパッチで鼠径管後壁を挟み込むように補強します。 Ⅰ-3型巨大陰嚢内ヘルニア以外の鼠径ヘルニアすべてが適応となります。 メッシュ固定による疼痛を予防するためにオンレイメッシュは縫合固定しないこともポイントです。
第10回 手術手技の実際(5) Direct Kugel Patch法 プレミアム対象
- 2014/10/08(水)公開
- 20分0秒
手術手技の実際:第5回はDirect Kugel Patch法です。 Direct Kugel Patch法はインレイメッシュ法の1つで、形状記憶リングにより、腹膜前腔への展開が容易な術式です。 ヘルニア門の閉鎖をダイレクトクーゲル®パッチで行い、オンレイパッチは、鼠径管後壁の補強としてオプションとして使用します。 ダイレクトクーゲル®パッチで筋恥骨孔すべてを覆うことができ、すべての鼠径部ヘルニアに適応しています。 今回は、間接鼠径ヘルニア、直接鼠径ヘルニアともに実際の手術症例を術者目線の映像で提示します。
第11回 手術手技の実際(6) 大腿ヘルニア手術 プレミアム対象
- 2014/10/15(水)公開
- 14分47秒
大腿ヘルニア手術を解説します。 大腿ヘルニアの術式は大きく、2つに分けることができます。1つは鼠径法、そしてもう1つが大腿法です。 鼠径法は、鼠径靭帯の上からアプローチし、筋恥骨孔すべてを覆う方法で、大腿法は鼠径靭帯の下からアプローチし、大腿輪のみ閉鎖する方法となります。 男性の大腿ヘルニアは症例としては稀ですが、他の鼠径ヘルニアを合併することが多いため鼠径法を適応とし、女性の大腿ヘルニアは、鼠径ヘルニアの合併がほとんどないため、 大腿輪のみの閉鎖を行う大腿法を適応としています。 「Dr.みやざきの鼠径ヘルニア手術テクニックコレクション」では、いずれの方法も術者目線の動画でご覧いただけます。
第12回 手術手技の実際(7) 女性の鼠径ヘルニア手術 プレミアム対象
- 2014/10/22(水)公開
- 11分39秒
「Dr.みやざきの鼠径ヘルニア手術テクニックコレクション」の最終回は「女性の鼠径ヘルニア手術」です。 女性の鼠径ヘルニアは、男性に比べると症例が少ないため、手術マニュアルや手順書などでも取り上げられる機会が非常に少ないようです。 そのため、学習したり、修得したりする機会が少なく、重要なポイントを見落としてしまうことも。 本番組では、見落とされがちなポイントを実際の症例に照らしあわせて解説し、その後、手術動画で手術手技を学んでいただきます。 女性の鼠径部ヘルニアを診る場合に気をつけなければならないポイントは2つ。鼠径部ヘルニアの発生頻度と若年女性の鼠径ヘルニアです。 そして、そのKey wordは大腿ヘルニアとNuck管嚢腫です。
明日からの鼠径ヘルニア手術が大きく変わります!