研修医のための医療安全(全10回)
シリーズ解説
- 第1回 なぜ患者安全を学ぶのか
- 第2回 インシデントレポートの意義
- 第3回 重大なインシデントが起きたときの対応
- 第4回 医療の質を改善する方法
- 第5回 正しい患者確認とは?
- 第6回 薬剤がかかわるエラー
- 第7回 コミュニケーションエラー
- 第8回 医療に伴い生じる疾患/手技に関連したエラー
- 第9回 診断エラー
- 第10回 患者と協働して安全対策を行う
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第1回 なぜ患者安全を学ぶのか プレミアム対象
- 2024/07/04(木)公開
- 12分32秒
メディカルエラーは全米では死因の第3位に挙がっています。日本でも同様に、頻度が高い死因のひとつですが、専門の診療科はありません。つまり全診療科の医師が注意すべき重要な疾患であるともいえます。そのほかにも4つの側面から、研修医のうちに医療安全・患者安全を学ぶべき理由を解説します。
第2回 インシデントレポートの意義 プレミアム対象
- 2024/07/04(木)公開
- 10分34秒
インシデントレポートを反省文や始末書だと思っていませんか? そうではありません!インシデントレポートは原則として無記名非公開。匿名性が保たれた、今後の事故を防ぐための重要な活動です。 今回は、医師がインシデントレポートを書くことのメリット、そして具体的な書き方のコツを解説します。
第3回 重大なインシデントが起きたときの対応 プレミアム対象
- 2024/07/18(木)公開
- 11分31秒
インシデントが起こってしまったときにすべきことは「3R」。 報告、患者の救命・回復にかける処置、そして早期のオープンディスクロージャーです。事故が起きてしまったときに病院全体が対応する流れを理解し、その中で自分が果たすべき役割を押さえておきましょう。
第4回 医療の質を改善する方法 プレミアム対象
- 2024/07/18(木)公開
- 13分11秒
医療安全活動は、事故を防ぐことだけではなくよりよい医療提供体制を整備することも含まれています。研修医のうちから「行っている医療の理想と現実のギャップ」に注目することが現場での治療やケアを最適化の第1歩です。今回は理想と現実のギャップを見つけ、現場で役立てる方法を解説します。
第5回 正しい患者確認とは? プレミアム対象
- 2024/08/01(木)公開
- 13分20秒
患者確認は臨床で最も日常的に行っている医療安全的行為です。ですが、本当に正しい患者確認の作法を知っていますか?今回は、患者誤認が生じやすいシチュエーションを交えて、患者確認の3ステップを解説します。
第6回 薬剤がかかわるエラー プレミアム対象
- 2024/08/01(木)公開
- 14分3秒
薬にかかわるメディカルエラーは10件の入院につき1件起こるといわれています。このエラーを減らすために欠かせないのが医薬品添付文書の確認です。添付文書の確認を怠ったために訴訟になった事例を踏まえ、添付文書の読み方・使い方、そして過量投与が生じてしまった際の対応を解説します。
第7回 コミュニケーションエラー プレミアム対象
- 2024/08/15(木)公開
- 12分49秒
医療者間のコミュニケーションエラーもインシデントの原因のひとつです。今回はコミュニケーションの齟齬を減らすキーポイントになる、メンタルモデルとその共有方法を重点的に解説します。そして、ヌケモレを防ぐ報告の型、相手からの情報を受け取ったことを明らかに伝える方法、次のアクションを促す話し方など、報告がスムーズに行える具体的な方法も解説します。これらの型は多職種から報告を受ける際にも有用です。必ず押さえておきましょう。
第8回 医療に伴い生じる疾患/手技に関連したエラー プレミアム対象
- 2024/08/15(木)公開
- 15分0秒
提供した医療に関する予防可能な合併症を総称して医療関連合併症(HACs)と呼びます。ポイントは予防可能なものとそうでないものを選別し、予防可能な疾患に対して対策を取ることです。今回は、医原性気胸と術後異物遺残を取り上げます。中心静脈カテーテルの挿入・抜去のポイント、そして誤留置してしまった際の対応を知ることで医原性気胸の予防につなげます。また、術後異物遺残は手術で起こりやすいエラーのひとつ。起こったときの対応と予防策を押さえておきましょう。
第9回 診断エラー プレミアム対象
- 2024/08/29(木)公開
- 12分25秒
診断エラーというと、医師個人の能力に起因すると誤解されますが、そうではありません。診断には、診察、検査、その解釈と伝達に多くの医療者がかかわっています。今回は、画像診断報告書に関するエラー報告を例に、診断プロセスのどこでエラーが起こるか、そしてその対応と予防を解説します。画像診断の報告とその後の対応は、もっとも診断エラーが起こりやすいプロセスのひとつです。研修医のうちからエラーを減らすスキルを身に付けておきましょう。
第10回 患者と協働して安全対策を行う プレミアム対象
- 2024/08/29(木)公開
- 14分33秒
医療の安全性を向上させるには患者の参加が欠かせません。今回は患者協働を促す基礎知識として、ペイシェントエクスペリエンスと患者満足度の違いを解説します。外来で実践できる患者協働のテクニックとしてティーチバックは必ず身に付けてください!