配信中の番組
第1回 イントロダクション プレミアム対象
- 2025/06/12(木)公開
- 34分4秒
「お腹が痛い」と聞けば、すぐに「何の病気だろう?」と考えるのが普通ですよね。しかし、その思考こそが思わぬ診断の落とし穴になることも。高橋先生の診断アプローチがユニークなのは「病名」を探す前に、「身体の中で一体何が起こっているのか?」という本質的なメカニズムを考えること。第1回では、25歳女性の症例を通じて、このシリーズに通底する診断の考え方をお伝えします。
第2回 病態生理から腹痛の性状をとらえる プレミアム対象
- 2025/07/03(木)公開
- 30分29秒
今回からは問診術に焦点を当てます。第2回は性状について。「どんな痛みですか?」という問いに、患者がうまく言葉にできない場面。実はその反応自体に、診断の重要なヒントが隠されています。その鍵を握るのが、「内臓痛」と「体性痛」という、根本的に異なる2つの痛みのメカニズム。高橋先生がユニークなたとえ話で、この2つの伝達経路の違いを鮮やかに解説。この違いを深く理解すれば、腹痛の緊急度をより的確に判断できます。
第3回 病態生理から腹痛の発症様式をとらえる プレミアム対象
- 2025/07/24(木)公開
- 31分41秒
第2回に続き、問診術を深堀り。今回のテーマは発症様式です。「いつから痛いですか?」と、発症した「時点」を尋ねるだけでは、病態推論をするうえでもっとも重要な情報は得られません。本当に引き出すべきは、痛みがピークに達するまでの「時間」。いわば“速さ”が診断の方向性を大きく左右します。今回は、この“速さ”で発症様式を4つのパターンに分類し、それぞれが示唆する病態を具体的な疾患を挙げて解説。あらゆる痛みに応用できる問診術を習得しましょう。
評価一覧
60代
勤務医
内科
腹痛の内臓痛の時の上中下が良くわかりました
60代
勤務医
内科
医師になりたての頃にこういう講義を聞きたかった。教えるほうもここまで理解していなかったようにも思えるが。
30代
研修医
臨床研修医
症候に対する考え方というか心構えについて勉強になった
50代
開業医
内科
内容は素晴らしい。ただ、検査を頼らず問診を重要視するということを言いたいばかりに、18年前の論文を引用するのは少し恣意的かなと思います。
40代
勤務医
内科
めちゃくちゃ腑に落ちました
今後の配信予定
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2025/08/14(木)
第4回 本当に使える腹痛フィジカル
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2025/09/04(木)
第5回 脱!反跳痛!腹膜炎の見つけ方
数多くの研修医に症候学を教えてきた高橋良先生が、もっともコモンな症状である「腹痛」に焦点を当て、痛みが生じるメカニズムから診断を導き出す手法を提案します。
まずは何気なく行っている普段の診察を見直すところから。 「OPQRST」は痛みの問診で役立つフレームですが、漫然と使っているだけでは聞き漏れをなくす以上の価値は生まれません。「その痛みはなぜ起こっているのか?」にフォーカスし、病態から見極めるために使うことでその真価が発揮されます。
身体診察では、病態と症状がつながれば、痛がる患者のどこに注目すべきかがわかります。むやみに数多くの鑑別疾患を挙げていくのではなく、身体の中で何が起きているかをイメージすることで、患者の些細な動作1つから、1分で腹膜炎を見抜くことも可能です。
高橋流のアプローチは、学生時代に得た解剖学や生理学といった知識を実臨床に生かすことでもあります。
点と点がつながっていく面白さをぜひ体験し、一生使える診断の武器を手に入れましょう。