イワケンの「極論で語る感染症内科」講義(全11回)
シリーズ解説
配信中の番組
第1回 なぜ極論が必要なのか? プレミアム対象
- 2015/11/11(水)公開
- 27分9秒
抗菌薬選択、感染症治療に関してなぜ“極論”が必要なのかをイワケンこと岩田健太郎先生が語ります。 これまでの感染症の診断・治療の問題点を指摘しながら、どういう方向に向かっていかなければならないのか、何をすればよいのかを 示していきます。 “感染症とはなにか”が理解できる内容です。
第2回 あなたはなぜその抗菌薬を出すのか プレミアム対象
- 2015/12/09(水)公開
- 29分5秒
抗菌薬を処方するとき、何を基準に選択していますか?ほとんどの場合において「スペクトラム」を基準にしていることが多いのではないでしょうか? 否。本当にそれでいいのでしょうか。 移行性、時間依存性、濃度依存性などの抗菌薬が持つ特性や副作用のリスクなどを突き詰めて考え、、相対比較をしながら最適なものを特定することこそが、抗菌薬を選択するということ。 イワケン節でその思考法をたたきこみます。
第3回 その非劣性試験は何のためか プレミアム対象
- 2016/01/20(水)公開
- 15分17秒
近年耳にする機会が増えている「非劣性試験」。 既存薬よりも新薬の効果のほうが劣っていないことを示す試験で、新薬が主要な治療効果以外に何らかの点で優れているということを前提として実施すべきものである。 本来患者の恩恵のために行われるべきこの試験が価値をもたらすことは当然ある。 しかしながら、臨床的には意味の小さいいわゆる「me too drug」を増やす道具になりかねないということも、また事実である。 この試験のあり方にイワケンこと岩田健太郎先生が警鐘を鳴らす。
第4回 急性咽頭炎の診療戦略のシナリオを変えろ! プレミアム対象
- 2016/02/10(水)公開
- 8分43秒
『イワケンの「極論で語る感染症内科」講義』は、いよいよ疾患の診療戦略に入っていきます。まずは誰もが診たことのある急性咽頭炎。 急性咽頭炎の診療において、溶連菌迅速検査の結果が陽性の場合は、抗菌薬(ペニシリン系)を投与し、陰性の場合は、伝染性単核球症などとして、抗菌薬を使用しないという治療戦略が一般的。しかし、細菌性の急性咽頭炎の原因菌は「溶連菌」だけではなかった!つまり、検査が陰性であっても、抗菌薬が必要な場合もある!ではそれをどのように見つけ、診断し、治療するのか?イワケンこと岩田健太郎先生が明確にお答えします。
第5回 肺炎・髄膜炎 その抗菌薬で本当にいいのか? プレミアム対象
- 2016/03/02(水)公開
- 14分52秒
『イワケンの「極論で語る感染症内科」講義』の第5回は、肺炎と髄膜炎の診療戦略について見ていきます。 風邪と肺炎の見極めはどうするか?グラム染色と尿中抗原検査、その有用性は? また、髄膜炎のセクションでは、抗菌薬の選択についてイワケンこと岩田健太郎先生が一刀両断。 細菌性髄膜炎の治療に推奨されているカルバペネム。この薬が第1選択となったその理由を知っていますか?そこに矛盾はないでしょうか?ガイドライン通りに安易に選択していると、痛い目を見るかもしれません。 番組最後には耐性菌についても言及していきます。
第6回 CRPは何のために測るのか プレミアム対象
- 2016/03/23(水)公開
- 6分29秒
炎症の指標であるCRPと白血球は感染症診療において多用されている。 多くの医療者は感染症を診るときに、白血球とCRPしか見ていない。CRPが高いと感染症と判断し、ある数値を超えると一律入院と決めている医療機関もある。 しかし、それで本当に感染症の評価ができていると言えるのだろうか。 実例を挙げながらCRP測定の意義を問う。
第7回 急性細菌性腸炎 菌を殺すことで患者は治るのか プレミアム対象
- 2016/04/13(水)公開
- 13分40秒
細菌性腸炎の主な原因菌は「カンピロバクター」。 カンピロバクターはマクロライドに感受性があり、国立感染症研究所のサイトにも第1選択であるとの記載がある。 しかし、それは、基礎医学者の目線であり、臨床医として安易にマクロライドを処方する判断をすべきではないとイワケンこと岩田健太郎先生は言う。 なぜならば試験管内の結果が、必ずしも治療に結びつくとは限らないからだ。 臨床医は菌を殺すことが目的ではなく、患者を治すことが目的なのだ。
第8回 ピロリ菌は除菌すべきか プレミアム対象
- 2016/05/11(水)公開
- 10分38秒
世の中は「ピロリ菌がいれば、とりあえず除菌」といった圧力が強い。ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんなど多様な疾患の原因となる菌であるからだ。 一方で、ピロリ菌は病気から身を守ってくれている存在でもあるのだ。 そのピロリ菌をやみくもに除菌することの是非を、イワケンこと岩田健太郎先生の深い思考力で論じる
第9回 カテ感染 院内感染を許容するな プレミアム対象
- 2016/06/01(水)公開
- 14分29秒
カテーテルを抜去して解熱、改善すればカテ感染(CRBSI:catheter-related blood stream infection)と定義する日本のガイドライン。 また、カテ感染はカテーテルの感染であると勘違いされている。 そんな間違いだらけの日本のカテ感染の診療に、イワケンこと岩田健太郎先生が切り込む。 限りなくゼロにできるカテ感染(CRBSI)。感染が起こることを許容すべきではない。
第10回 インフルエンザ 検査と薬の必要性を考えろ プレミアム対象
- 2016/06/22(水)公開
- 20分47秒
インフルエンザの診療において迅速キットを使って診断、そして、陽性であれば抗インフルエンザ薬。そんなルーチン化した診療にイワケンこと岩田健太郎先生が待ったをかける。 今一度検査と抗インフルエンザ薬の必要性と意義を考えてみるべきではないだろうか。 また、イワケンの治療戦略の1つである、「漢方薬」についても解説する。
第11回 HIV/AIDS 医療者が知っておくべきHIV/AIDS診療の今 プレミアム対象
- 2016/07/20(水)公開
- 17分15秒
HIV/AIDSの診療は劇的に進化し、薬を飲み続けてさえいれば天寿をまっとうすることも可能となった。 そのため、HIV/AIDS診療を専門としない医師であっても、そのほかの病気や、妊娠・出産などのライフイベントで、HIV感染者を診療する機会が増えてきているはず。 その患者が受診したとき、あなたはどう対応するのか。そう、医療者として、“患者差別”は許されない!普段通りの診療をすればいいのだ。しかしながら、薬の相互作用や患者心理など、気をつけるべきことを知っておく必要はある。『イワケンの「極論で語る感染症内科」』講義の最終回では、その点を中心に解説する。
評価一覧
関連シリーズ
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Dr.岩田の感染症アップグレードBEYOND(全9回) 2012/10/10(水)~
2005年に発売されてから今も根強い人気を保つ岩田健太郎先生の「感染症アップグレード」。あれから数年が経過し、感染症を取り巻く状況はどう変わったのか?日本における感染症診療のレベルはどこまで達したのか?最新のトレンドを解説しつつこれからの医師が感染症とどう関わっていくかをDr.岩田こと岩田健太郎先生が解説します。
第1回 抗菌薬の危うい未来
第2回 感染臓器と原因微生物、そして?
第3回 薬理学を武器にせよ
第4回 市中肺炎に潜む罠
第5回 尿路感染を舐めていないか?
第6回 解剖学(アナトミー)で考えるSSTI、骨・関節の感染症
第7回 スピードで勝負する髄膜炎
第8回 実は難しくない院内感染症
第9回 僕たちはそこで何ができるのか? 被災地での感染症対策 -
Dr.岩田のFUO不明熱大捜査線(全13回) 2009/10/23(金)~
非常にコモンな現象にもかかわらず原因が多岐に渡るため、不明熱(FUO)に「これだ!」という診断方法は未だ存在しないのが現状です 外来で見る不明熱の多くは、実は医師のちょっとした思い込み、あるいは病歴や身体診察の軽視によって単純な疾患が見逃されることで起こります。 そこで、「発熱のプロ」岩田健太郎先生が臨床現場の第一線で活躍中の達人ドクターとの対談を通じて不明熱(FUO)診断のヒントを解き明かしていきます。
第1回 外来 case1 ―18歳女性・・発熱・リンパ節腫脹―
第2回 外来 case2 ―72歳男性・・CRPが下がらない―
第3回 外来 case3 ―90歳女性・・8年間繰り返す発熱―
第4回 入院患者 case1 ―56歳男性・・3週間の発熱・腹痛―
第5回 入院患者 case2 ―46歳女性・・皮下結節を伴う発熱―
第6回 入院患者 case3 ―69歳女性・・長期間下がらない熱―
第7回 悪性疾患 case1 ―68歳男性・・3週間続く発熱―
第8回 悪性疾患 case2 ―69歳女性・・皮疹を伴う発熱―
第9回 悪性疾患 case3 ―30歳女性・・長期血球増加の発熱―
第10回 悪性疾患 case4 ―57歳男性・・血小板減少を伴う発熱―
第11回 膠原病 case1 ―84歳男性・・退院間近の不明熱―
第12回 膠原病 case2 ―70歳女性・・上気道症状と不明熱―
第13回 膠原病 case3 ―68歳男性・・紫斑を伴う不明熱― -
Dr.岩田の感染症アップグレード-外来シリーズ-(全7回) 2006/09/08(金)~
大好評の岩田健太郎先生による「Dr.岩田の感染症アップグレードー抗菌薬シリーズー」に続く「外来シリーズ」では、外来診療に役立つ実戦知識を解説します。外来で一番目にする感染症といえば、“風邪”。その風邪に対して抗菌薬を出すか出さないか迷うことはありませんか?でも岩田式気道感染の分類法で、もう迷うことはありません!外来で頭を悩ませる尿路感染や下痢。尿路感染は、男女で全くマネジメントが異なるため、そこを重点的に解説。下痢は、多種多様の原因は突き詰めず、診断の決め手となる病歴の取り方からケアの仕方まで詳しく解説します。その他、近年注目を集める「旅行医学」「STI (性行為感染症)」「HIV」も取り上げます。
第1回 風邪ですね…ですませない、気道感染マネジメント(1)
第2回 風邪ですね…ですませない、気道感染マネジメント(2)
第3回 スッキリ解決!外来の尿路感染
第4回 その下痢に抗菌薬使いますか?
第5回 気分はトラベル!楽しい旅行医学
第6回 外来の最難関 STIに挑戦!
第7回 知らないではすまされない!HIVの基礎知識 -
Dr.岩田の感染症アップグレード-抗菌薬シリーズ-(全6回) 2006/02/03(金)~
熱が出たから××マイシン、CRPが高いから××ペネム・・・こんな抗菌薬の使い方をしていませんか? 「こういった非常識がまかり通る日本の感染症マネージメントの現状は忌々しきものがある。これまで日本では感染症を正しく教える場が殆どなかった」と語る、世界標準の感染症マネージメントを知り抜いた岩田健太郎先生。現在日本で行われている間違った抗菌薬の使い方を通して、抗菌薬を選ぶときや使うときの基本になる考え方を伝授します。抗菌薬の選び方・使い方・考え方を一から指導!
第1回 抗菌薬投与ココがまちがい!
第2回 ペニシリンを知らずして抗菌薬を語るなかれ!
第3回 セファロスポリンの落とし穴に気をつけろ!
第4回 ST合剤とアミノグリコシドで腕を上げろ!
第5回 本当は危ない!ニューキノロンとマクロライド
第6回 感染症Q&A
「この疾患にはこの抗菌薬」とガイドラインどおりに安易に選択していませんか?それぞれ異なった背景を持つ患者にルーチンの抗菌薬というのは存在するはずがありません。抗菌薬が持つ特性や副作用のリスクなどを突き詰めて考え、相対比較をしながら目の前の患者に最適なものを特定することこそが、抗菌薬を選択するということ。イワケン節でその思考法をたたきこんでいきます。
きょく ろん 【極論】
1.極端な議論。また,そのような議論をすること。極言。
2.つきつめたところまで論ずること。
大辞林第3版(三省堂)
※本動画『イワケンの「極論で語る感染症内科」講義』は、丸善出版で人気の「極論で語る」シリーズの講義版です。岩田健太郎先生の著書「極論で語る感染症内科」は2016年1月丸善出版より刊行
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