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第1回 抗菌薬の危うい未来 プレミアム対象
- 2012/10/10(水)公開
- 26分49秒
前シリーズ「感染症アップグレード」では、抗菌薬の多くの間違った使い方を指摘してきました。あれから数年、日本の感染症診療は大きくレベルアップしました。したにも関わらず未だに見当違いの診断、不適切な抗菌薬使用は後を絶ちません。日常臨床で毎日のように処方される抗菌薬のことを、私たちは思いの外何も知らないのです。今回は、そもそも抗菌薬は何か、その目的とリスクはどのこにあるのか、そして、抗菌薬を取り巻く現状と問題点を詳しく解説し、これからの感染症診療への道筋をしめします。
第2回 感染臓器と原因微生物、そして? プレミアム対象
- 2012/11/14(水)公開
- 33分42秒
感染症の患者さんについてよく指導医が尋ねる「体温は?」「CRPは?」「白血球は?」といった質問。日本の感染症診療の現場では伝統的にこれらのパラメータが重要視されてきたのです。しかし感染症診療において、本当に必要な情報は、体温でもCRPでも白血球数でも知ることが出来ません。それではいったいどうすればいいのでしょうか?基礎中の基礎でありながら無下にされてきた感染症診療の考え方を再確認しましょう。
第3回 薬理学を武器にせよ プレミアム対象
- 2012/12/12(水)公開
- 42分54秒
抗菌薬を使う上で、「薬理学なんて役に立たないよ」と思っているあなた。それは、役に立たないではなく、役に立てていないのです。抗菌薬を選ぶときに、PKの知識がないと失敗します。投与量や投与回数を考える上で、PDを無視しては確実な治療効果を得ることはできません。そしてなにより、現実の臨床で出会う様々な病態、例えば、第1選択薬はアレルギーがあって使えない、第2選択薬は腎不全で使えない、そんな複雑な状況に立ち向かうためにも、薬理学は大きな武器になるのです。一味違う抗菌薬の使い方を是非身につけてください。
第4回 市中肺炎に潜む罠 プレミアム対象
- 2013/01/09(水)公開
- 37分47秒
普段、院内でよく見る肺炎、特に市中肺炎をしっかりマネジメントできるようになれば、他の全ての感染症マネジメントに応用が利きます。まずはこの市中肺炎をしっかり押さえましょう。とはいえその診断は一筋縄では行きません。典型的な症状がないもの、肺炎に見えて肺炎でないものなど、ピットフォールは多く、これらに注意することが大切です。また、原因微生物の考え方と、抗菌薬の選択も重要です。今回はそれらを解説するとともに、肺炎球菌性肺炎に第一選択薬となるペニシリン、日本では誤用が甚だしいマクロライドについても詳説します。
第5回 尿路感染を舐めていないか? プレミアム対象
- 2013/02/13(水)公開
- 37分47秒
尿路感染は「難しくない」と思っている先生方はとても多いのですが、実はそこに落とし穴があります。尿路感染だと思って治療していたら実は○○だった…、という例には枚挙にいとまがありません。特にベテランの先生ほど、このピットッフォールには陥りがちなのです。また、尿路感染=ニューキノロンという考え方も誤りです。実際、岩田先生のプラクティスで尿路感染にニューキノロンが使われることはほとんどありません。では、どうしたらいいのか?この回を見てしっかり学んでください。
第6回 解剖学(アナトミー)で考えるSSTI、骨・関節の感染症 プレミアム対象
- 2013/03/13(水)公開
- 37分20秒
日常診療でもしばしば遭遇する、皮膚や軟部組織の感染症SSTI(Skin and Soft Tissue Infection)、骨、関節の感染症。実は、内科系のドクターはこれらが苦手な方が多いといいます。それは、感染した部位を外科的な視点で解剖学的に見ることが必要だから。単に、「腕」「足の関節」ではなく、その詳しい場所と、組織を特定しなければいけません。また、SSTIによく使われる第三世代セファロスポリンは明らかな誤用です。診断と治療の正しいアプローチを詳しく解説します。
第7回 スピードで勝負する髄膜炎 プレミアム対象
- 2013/04/10(水)公開
- 27分26秒
頻度は高くないが、細菌性であれば命に関わる髄膜炎。全ての医師が少なくとも診断のプロセスを理解しておきたい疾患です。スクリーニング、腰椎穿刺、CT、抗菌薬の選択・投与、ステロイド使用の流れを覚えましょう。原因微生物も典型的なものだけでなく例外的な微生物に注意を払う必要があります。スピードを要求される対応のノウハウを身に付けましょう。
第8回 実は難しくない院内感染症 プレミアム対象
- 2013/05/08(水)公開
- 42分22秒
入院中の患者さんが熱発した!担当医にとってこれほど気分の悪いことはありません。分からない原因、悩む抗菌薬の選択、耐性菌の不安。しかし岩田先生は、「外来の発熱患者さんに比べれば何百倍も簡単」と一刀両断。なぜなら、実は、感染症以外の鑑別を含めても、考えられる原因は数えるほどしかなく、それらを「ひとつずつ丁寧に精査していけばいいだけのことですから」。院内感染症に使われる、カルバペネム、バンコマイシン、ピペラシリンといった広域抗菌薬についての誤用、誤解も明快解説。耐性菌に対する考え方もしっかり身に付けましょう。
第9回 僕たちはそこで何ができるのか? 被災地での感染症対策 プレミアム対象
- 2013/06/12(水)公開
- 24分49秒
<2019年11月30日まで無料公開中>2011年3月11日以来、岩田先生の医療に対する考え方は大きく変わったといいます。未曾有の大災害に対し、医師一人がいかに無力であるかを思い知り、しかし、それでもなお、何か出来ることがあるはずと、模索する日々。今回は、被災地での岩田先生自らの経験を踏まえて、避難所での感染症対策を解説します。非常時に感染症医として、医師として何が出来るか。それは、決して災害が起ってからだけの問題ではなく、常日ごろのあなたの診療においても、考え、実践すべきことなのです。
評価一覧
関連シリーズ
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イワケンの「極論で語る感染症内科」講義(全11回) 2015/11/11(水)~
イワケンこと岩田健太郎先生が感染症内科・抗菌薬について極論で語ります。
「この疾患にはこの抗菌薬」とガイドラインどおりに安易に選択していませんか?それぞれ異なった背景を持つ患者にルーチンの抗菌薬というのは存在するはずがありません。抗菌薬が持つ特性や副作用のリスクなどを突き詰めて考え、相対比較をしながら目の前の患者に最適なものを特定することこそが、抗菌薬を選択するということ。イワケン節でその思考法をたたきこんでいきます。
きょく ろん 【極論】
1.極端な議論。また,そのような議論をすること。極言。
2.つきつめたところまで論ずること。
大辞林第3版(三省堂)
※丸善出版で人気の「極論で語る」シリーズの講義版です。書籍「極論で語る感染症内科」は2016年1月丸善出版より刊行
書籍は からご確認ください。
第1回 なぜ極論が必要なのか?
第2回 あなたはなぜその抗菌薬を出すのか
第3回 その非劣性試験は何のためか
第4回 急性咽頭炎の診療戦略のシナリオを変えろ!
第5回 肺炎・髄膜炎 その抗菌薬で本当にいいのか?
第6回 CRPは何のために測るのか
第7回 急性細菌性腸炎 菌を殺すことで患者は治るのか
第8回 ピロリ菌は除菌すべきか
第9回 カテ感染 院内感染を許容するな
第10回 インフルエンザ 検査と薬の必要性を考えろ
第11回 HIV/AIDS 医療者が知っておくべきHIV/AIDS診療の今 -
Dr.岩田のFUO不明熱大捜査線(全13回) 2009/10/23(金)~
非常にコモンな現象にもかかわらず原因が多岐に渡るため、不明熱に「これだ!」という診断方法は未だ存在しないのが現状です 外来で見る不明熱の多くは、実は医師のちょっとした思い込み、あるいは病歴や身体診察の軽視によって単純な疾患が見逃されることで起こります。 そこで、「発熱のプロ」岩田健太郎先生が臨床現場の第一線で活躍中の達人ドクターとの対談を通じて不明熱診断のヒントを解き明かしていきます。
第1回 外来 case1 ―18歳女性・・発熱・リンパ節腫脹―
第2回 外来 case2 ―72歳男性・・CRPが下がらない―
第3回 外来 case3 ―90歳女性・・8年間繰り返す発熱―
第4回 入院患者 case1 ―56歳男性・・3週間の発熱・腹痛―
第5回 入院患者 case2 ―46歳女性・・皮下結節を伴う発熱―
第6回 入院患者 case3 ―69歳女性・・長期間下がらない熱―
第7回 悪性疾患 case1 ―68歳男性・・3週間続く発熱―
第8回 悪性疾患 case2 ―69歳女性・・皮疹を伴う発熱―
第9回 悪性疾患 case3 ―30歳女性・・長期血球増加の発熱―
第10回 悪性疾患 case4 ―57歳男性・・血小板減少を伴う発熱―
第11回 膠原病 case1 ―84歳男性・・退院間近の不明熱―
第12回 膠原病 case2 ―70歳女性・・上気道症状と不明熱―
第13回 膠原病 case3 ―68歳男性・・紫斑を伴う不明熱― -
Dr.岩田の感染症アップグレード-外来シリーズ-(全7回) 2006/09/08(金)~
大好評抗菌薬シリーズに続く外来シリーズでは、外来診療に役立つ実戦知識を解説します。外来で一番目にする感染症といえば、“風邪”。その風邪に対して抗菌薬を出すか出さないか迷うことはありませんか?でも岩田式気道感染の分類法で、もう迷うことはありません!外来で頭を悩ませる尿路感染や下痢。尿路感染は、男女で全くマネジメントが異なるため、そこを重点的に解説。下痢は、多種多様の原因は突き詰めず、診断の決め手となる病歴の取り方からケアの仕方まで詳しく解説します。その他、近年注目を集める「旅行医学」「STI (性行為感染症)」「HIV」も取り上げます。
第1回 風邪ですね…ですませない、気道感染マネジメント(1)
第2回 風邪ですね…ですませない、気道感染マネジメント(2)
第3回 スッキリ解決!外来の尿路感染
第4回 その下痢に抗菌薬使いますか?
第5回 気分はトラベル!楽しい旅行医学
第6回 外来の最難関 STIに挑戦!
第7回 知らないではすまされない!HIVの基礎知識 -
Dr.岩田の感染症アップグレード-抗菌薬シリーズ-(全6回) 2006/02/03(金)~
熱が出たから××マイシン、CRPが高いから××ペネム・・・こんな抗菌薬の使い方をしていませんか? 「こういった非常識がまかり通る日本の感染症マネージメントの現状は忌々しきものがある。これまで日本では感染症を正しく教える場が殆どなかった」と語る、世界標準の感染症マネージメントを知り抜いた岩田先生。現在日本で行われている間違った抗菌薬の使い方を通して、抗菌薬を選ぶときや使うときの基本になる考え方を伝授します。抗菌薬の選び方・使い方・考え方を一から指導!
第1回 抗菌薬投与ココがまちがい!
第2回 ペニシリンを知らずして抗菌薬を語るなかれ!
第3回 セファロスポリンの落とし穴に気をつけろ!
第4回 ST合剤とアミノグリコシドで腕を上げろ!
第5回 本当は危ない!ニューキノロンとマクロライド
第6回 感染症Q&A
DVD


2005年に発売されてから今も根強い人気を保つ岩田健太郎先生の「感染症アップグレード」。あれから数年が経過し、感染症を取り巻く状況はどう変わったのか?日本における感染症診療のレベルはどこまで達したのか?最新のトレンドを解説しつつこれからの医師が感染症とどう関わっていくかを解説します。