Dr.ハギーの関節リウマチ手とり足とり~もっと工夫してみる~ <長期罹患編>(全7回)
シリーズ解説
- 第1回 長期罹患患者への対応
- 第2回 慢性的な痛みへの対応
- 第3回 リハビリテーション
- 第4回 注意すべきは関節外症状
- 第5回 合併症マネジメント
- 第6回 関節リウマチの手術療法
- 第7回 リウマチ診療落ち穂拾い
配信中の番組
第1回 長期罹患患者への対応 プレミアム対象
- 2014/10/08(水)公開
- 14分27秒
「Dr.ハギーの関節リウマチ手とり足とり」の「早期介入編」では、関節リウマチは早期に診断し適切に治療すれば、寛解へ導くことができるということを学んできました。では、何十年と長期にわたって関節リウマチを患っている患者さんの治療はどうすればよいのでしょうか?話題の生物学的製剤も、曲がってしまった関節を元に戻すことはできません。でも、あきらめてはいけません。適切な治療を行えば、患者の痛みをやわらげ、生活の質を高めることができるのです。萩野昇先生が実践している、プライマリ・ケア医ができる長期罹患患者への診療の工夫を手とり足とりお伝えします。
第2回 慢性的な痛みへの対応 プレミアム対象
- 2014/10/22(水)公開
- 13分37秒
関節が痛いと訴える患者さんに、漫然とNSAIDsやステロイドを投与していませんか?NSAIDsやステロイドは即効性に優れていますが、効きめがあるからといって長期間使用すると重篤な副作用をもたらすリスクが高まります。萩野昇先生が推奨するのは、「可能な限りステロイドは減量し、NSAIDsの連用は避ける」ことです。そのために実践しているさまざまな工夫をレクチャーします。患者さんそれぞれに合った治療計画を考えていきましょう。
第3回 リハビリテーション プレミアム対象
- 2014/11/05(水)公開
- 17分35秒
炎症のある関節に負担をかけると悪化するのでは?という考えから、関節リウマチ長期罹患患者へのリハビリテーション指導を躊躇される先生もいらっしゃるかもしれません。 もちろん過度な関節の使用は控えなければなりませんが、関節を動かすのは関節そのものではなく付近に付着する腱・筋肉などで、その部分の無動が続くと動かしにくくなってしまいます。そのため関節を動かす筋肉のストレッチや、関節に負担をかけない「等尺性収縮運動」を指導することが大事になってくるのです。萩野昇先生が実演する、診察室内でできるリハビリテーション指導を覚えて、明日からの診療に生かしてください。
第4回 注意すべきは関節外症状 プレミアム対象
- 2014/11/19(水)公開
- 16分40秒
関節リウマチは関節だけの病気ではありません。実は、関節以外の様々な合併症を伴いやすい全身疾患なのです。昨今、重篤な関節外合併症は概ね減少傾向にありますが、肺疾患は依然として今日の関節リウマチ診療の中で大きな問題となっています。どんな肺疾患が起こるのか?肺に安全な抗リウマチ薬は?今回の「Dr.ハギーの関節リウマチ手とり足とり」では、関節リウマチの肺合併症の中でも特に代表的な間質性肺炎を中心に、萩野昇先生が手とり足とり解説していきます。
第5回 合併症マネジメント プレミアム対象
- 2014/12/03(水)公開
- 12分51秒
関節リウマチにおける心血管リスク因子として、「遷延する炎症」「NSAIDs/COX-2阻害薬の長期服用」「ステロイドの長期服用」が考えられます。これらリスク因子がどんな心血管疾患と結びつくのか?また、対処方法はあるのでしょうか?関節リウマチと心血管疾患とのつながりをしっかり押さえておきましょう。
第6回 関節リウマチの手術療法 プレミアム対象
- 2014/12/17(水)公開
- 13分56秒
関節リウマチの薬物療法の著しい進化はすでに解説してきましたが、近年、整形外科手術も大変進歩し、人工関節素材の向上や、3DプリンターとCT画像を組み合わせた精度の高い術前計画が立てられるようになりました。ここでのプライマリケア医が持つ重要な役割は、「整形外科医へのコンサルトのタイミングを逸さない」こと。関節リウマチ手術のタイミングは個々の症例によって異なります。どのような病態が手術適応となるのか?それによってどのくらいQOLの改善が期待できるのか?きちんと学んでいきましょう。
第7回 リウマチ診療落ち穂拾い プレミアム対象
- 2015/01/07(水)公開
- 11分8秒
長期に罹患している関節リウマチ患者に対してもできることはたくさんある、という萩野昇先生の思いのもと、適切な薬物療法や診察室でできるリハビリテーション、合併症についてなど、プライマリケア医ができる診療の工夫や知っておくべき項目を数々学んできました。「Dr.ハギーの関節リウマチ手とり足とり」最終回は、今後さらなる発展が期待できる画像検査や新規薬剤、栄養療法の3つを中心にレクチャーしていきます。「リウマチ科医の聴診器」としての地位を築きつつある関節・筋骨格の超音波検査や、新薬開発の今後など、これからの関節リウマチ診療の進展にもぜひ注目してください。