Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~(全7回)

シリーズ解説
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漢方薬を形作る生薬は、身の回りにあった植物や動物、そして鉱物を古代人が口にし、何かしらの薬能を見つけ、そして薬剤として使われるようになった古代薬です。始めは単品で用いられていた生薬ですが、いつの日からか複合して使う方法が編み出され、組み合わせて使われるようになりました。複合材としての漢方薬が誕生したのです。 複合剤を理解する場合に不可欠なこと、それは複合剤を構成している成分が何か、そのひとつひとつがどのような薬能をもっているかを知ることに他なりません。この点に関して西洋薬と漢方薬の間に何ら相違点などはなく、漢方薬の正確な理解はそこに配合される生薬の特徴を知ることにあるのです。 今回のシリーズでは毎回代表的な生薬にスポットを当てることから出発し、最終的にその生薬が配合される漢方処方の適応や薬能を探っていきます。 さあ、古代人たちの目線を用意して元々は生活の場から生まれた漢方処方の素顔に迫りましょう。きっと漢方薬が身近なものであるとお感じになられるに違いありません。

浅岡 俊之 先生 浅岡クリニック 院長

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第1回 もの忘れ プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第1回 もの忘れ
  • 2012/05/23(水)公開
  • 79分11秒

漢方薬を形作る生薬は、身の回りにあった植物や動物、そして鉱物を古代人が口にし、何かしらの薬能を見つけ、そして薬剤として使われるようになったものです。始めは単品で用いられていた生薬ですが、いつの日からか複合して使う方法が編み出され、組み合わせて使われるようになりました。複合材としての漢方薬が誕生したのです。 複合剤を理解する場合に不可欠なこと、それは複合剤を構成している成分が何か、そのひとつひとつがどのような薬能をもっているかを知ることに他なりません。この点に関して西洋薬と漢方薬の間に何ら相違点などはなく、漢方薬の正確な理解はそこに配合される生薬の特徴を知ることにあるのです。 今回のシリーズでは毎回代表的な生薬にスポットを当てることから出発し、最終的にその生薬が配合される漢方処方の適応や薬能を探っていきます。 さあ、古代人たちの目線を用意して元々は生活の場から生まれた漢方処方の素顔に迫りましょう。きっと漢方薬が身近なものであるとお感じになられるに違いありません。

第2回 清純 プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第2回 清純
  • 2012/05/23(水)公開
  • 73分33秒

桂枝の配合目的を探る! 前回は、生薬を理解するには 1)主治 2)薬性 3)守備範囲 を知ることが必要であるとお話しました。 漢方処方とは、そこに配合されている生薬の特徴を上手に活かすように複数のものを混合した複合剤です。よって、ひとつひとつの生薬を理解することが処方全体を理解することにつながるわけです。 さて、その生薬ですが、1つの生薬に1つの主治しかないとは限りません。また、薬性を活用するように配合される場合もあります。 今回ご紹介する「桂枝」は、前回取り上げた「甘草」とならび、実に多くの処方に配合される生薬ですが、その配合目的は1つではなく処方によって異なります。 処方によって配合理由が様々である生薬の場合、「ここにはどのような目的で配合されているのか」を探る必要が生じます。桂枝はその代表的な生薬なのです。 番組レジュメは添付資料をご確認ください。

第3回 孤独 プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第3回 孤独
  • 2012/06/27(水)公開
  • 77分53秒

漢方薬の目標を表現した文章を条文と呼びます。「○○湯は、かくかくしかじかの症状のある者に用いる」という書き方がしてありますが、ではその根拠とはどのようなものなのでしょうか。
漢方治療は経験医学と言われます。その名のとおり、「やってみてうまくいったらまたやってみる」を繰り返し、洗練されてきました。元は1つの生薬を用いるところから始まって、次第に有用な組み合わせを発見し、漢方薬というものが形作られていったのです。条文とは配合されている生薬や生薬の組み合わせの薬能を列記したものなのです。 漢方処方を理解するために配合生薬に目を向けることは当然必要ですが、そこに存在する「基本的組み合わせ」を認識することも処方理解につながります。元々、何を目的として組み合わせたのかを読み解けば、処方本来の目的が見えてくるからです。
※番組レジメが「前・後編」に分かれます。「後編」は回答編となりますので、番組視聴後にご覧ください。

第4回 英俊 プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第4回 英俊
  • 2012/06/27(水)公開
  • 79分30秒

漢方薬は複数生薬の混合剤で、漢方薬に配合される生薬が処方全体の目的を決定するのです。つまり個々の生薬を知ることが漢方処方の理解には不可欠です。生薬はいくつかの方法で分類することができます。
「上品・中品・下品という分類」「薬能・薬性による分類」「味による分類」「色による分類」「原料の形態・種類による分類」などがあります。 このなかで、味による分類は漢方処方を理解するうえでひとつのヒントになり得ます。同じ味を持つ生薬は類似した薬能を持つことが多いからです。 生薬を学ぶ際、類似した薬能を持つ生薬同士の差異に注目することには意味があります。配合される理由を考えることで処方の目的がより鮮明になり、イメージしやすくなるからです。「なぜこの生薬が配合されるのか」を思考することが理解への道しるべになるということです。

※番組レジメが「前・後編」に分かれます。「後編」は回答編となりますので、番組視聴後にご覧ください。

第5回 親しみ プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第5回 親しみ
  • 2012/07/25(水)公開
  • 79分19秒

漢方治療は誰にでも理解できるもののはず

 「漢方薬」と呼ばれるものができる以前、古代人達は自らの不快な症状に対して有効な作用を持つ物を自然界に求めました。そして、いつの日かそれらを複数同時に用いることを思いつき、試行錯誤を繰り返すうちに様々な組み合わせが成立していきました。始めは1つの物、次に2つ、そして…。これが漢方薬が生まれるに至った経緯です。後世になってからは、それらを解説するための理屈が語られるようになりました。何度もお伝えするように、はじめに理論ありきでそこから漢方薬が生まれたわけではないのです。もちろん、漢方薬を構成している物(生薬)の働き、適応を説明するためには言葉が必要です。ただ、その生い立ちから考えれば、それは簡便で誰にでも理解できるものであるはずです。よって、漢方薬自体も決して難解なものではないのです。
※番組レジメが「前・後編」に分かれます。「後編」は回答編となりますので、番組視聴後にご覧ください。

第6回 信頼 プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第6回 信頼
  • 2012/07/25(水)公開
  • 71分57秒

漢方薬は複数の生薬を複合して得られる薬剤です。生薬を複合する目的は概ね以下の3つに当てはまります。
<愁訴が単独ではないので、それぞれに対応する生薬を重ねる>
<生薬の組み合わせで1つの目的の達成を図る>
<予測される副作用を防止するために組み合わせを行う>

後世になってからは、それらを解説するための理屈が語られるようになりました。何度もお伝えするように、はじめに理論ありきでそこから漢方薬が生まれたわけではないのです。もちろん、漢方薬を構成している物(生薬)の働き、適応を説明するためには言葉が必要です。ただ、その生い立ちから考えれば、それは簡便で誰にでも理解できるものであるはずです。よって、漢方薬自体は決して難解なものではないのです。

※番組レジメが「前・後編」に分かれます。「後編」は回答編となりますので、番組視聴後にご覧ください。

第7回 別れ プレミアム対象

  • Dr.浅岡の楽しく漢方~古代からの贈りもの~ | 第7回 別れ
  • 2012/08/08(水)公開
  • 79分26秒

漢方薬を構成している生薬の作用は全身に及ぶとは限りません。例えば、麻黄の守備範囲は「表」、芍薬の守備範囲は「裏」、というように大抵の生薬には限られた守備範囲というものがあります。したがって、生薬の集合体である漢方処方が常に全身を主治するというわけではなく、あくまでもそこに配合された生薬の守備範囲の合算がその処方の守備範囲となります。中には全身を守備範囲とする生薬もありますが、少数派と言えます。

漢方処方の守備範囲を理解するためには、そこに配合されている生薬の守備範囲を知る以外に方法はありません。このことを知らなければ、なぜ全身を主治する処方が存在するのかを理解することも不可能となるはずです。

※番組レジメが「前・後編」に分かれます。「後編」は回答編となりますので、番組視聴後にご覧ください。

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