聖路加国際病院の岡田正人先生は、きら星のごとく並ぶCareNeTVのスター講師陣の中でもとくに視聴者の支持を集める先生です。
コロナ禍以降、アナフィラキシーなどケアネットライブで何回か登場してもらっていますが、最新のシリーズ番組となると2019年リリースの「岡田正人のアレルギーLIVE」まで遡ります。
岡田先生の講義スタイルはオーソドックスです。しかし、なぜか知らぬ間に引き込まれてしまうし、ともかくわかりやすい。知識がしっかり頭に刻まれ、心地よい”読後感”が残る。
「アレルギーLIVE」の演出も、あまり下手な工夫をせず、ただライブで生き生きと話してもらうのが岡田先生の良さが一番出ると考え、そうしました。オンデマンドの番組ですが、だからタイトルもあえてLIVEに。
このコラムを書くにあたって、ずっと気になっていた過去の番組も見てみました。「Dr.岡田のワインクリニック」。先生がフランス在任中に学んだワインについて指南する異色の作品です。制作されたのは10年以上前で、僕はまだケアネットに入社しておらず、企画にはまったく関わっていません。
ちなみに、僕は今でこそ無類のChampagne loverとして周囲の人には知られていますが、当時は、シャンパンはおろかワインにもそれほど興味はありませんでした。
ということもあり、その時は「ケアネットってこんな番組も作ってるんだー、へぇー」と思っただけで、とくに見てみようとは思いませんでした。
番組は対談形式で、岡田先生がレストランのテーブル席でお相手の女性医師にワインに関する蘊蓄を傾けていきます。当然ワイングラスも傾けながら。シャンパンの回は、僕が最近よく飲み屋で知ったかぶってしゃべっているような話を、極めて正確に、あくまでジェントルに語っていました。勉強になるなー。
これまた聴き惚れてしまった。
そうなのです。岡田先生のレクチャーは、観ている、聴いている「私」にまさに語りかけてくる感じなのです。それこそ差しでワインを飲みながら。最近のビジネス用語的に言うと、1on1ミーティング風ということでしょうか。
で今回、岡田レクチャーの妙は、ワインの蘊蓄話にありと勝手に(無理矢理?)結論付けてみました。
9月23日〜24日のケアネットまつりでは、岡田先生の十八番の十八番、ライブ感溢れる膠原病の最新講義が無料で見られます。こちらも、ご自宅でワインでも飲みながらごゆるりとお楽しみください。