CliPS - Clinical Presentation Stadium - @TOKYO2013(全25回)
シリーズ解説
飯島 勝矢 先生 東京大学 高齢社会総合研究機構 准教授 / 伊藤 裕司 先生 諏訪中央病院 内科総合診療部(卒後9年) / 井村 春樹 先生 洛和会音羽病院 感染症科・総合診療科 / 上原 由紀 先生 順天堂大学医学部 総合診療科/感染制御科学 / 岡田 正人 先生 聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center 部長・センター長 / 岸本 暢將 先生 杏林大学医学部付属病院 腎臓・リウマチ膠原病内科 准教授 / 国枝 武重 先生 松波総合病院 総合内科 / 香坂 俊 先生 慶應義塾大学 循環器内科 准教授 / 小林 健二 先生 聖路加国際病院 一般内科 医長 / 駒井 好信 先生 がん研究会有明病院 泌尿器科 / 篠田 雄一 先生 上尾中央医科グループ 三郷中央総合病院 リハビリテーション科 部長 / 菅原 康志 先生 自治医科大学 形成外科 / 杉原 正子 先生 慶應義塾大学 精神神経科教室 / 遠井 敬大 先生 川崎セツルメント診療所 / 福井 早矢人 先生 順天堂大学医学部附属順天堂医院 総合診療科 / 藤原 玲子 先生 国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 / 星合 繁 先生 ほしあい眼科 / 山中 克郎 先生 福島県立医科大学 会津医療センター 総合内科 教授 / 吉野 鉄大 先生 慶應義塾大学医学部 漢方医学センター 助教 / 六反田 諒 先生 亀田総合病院 リウマチ・膠原病・アレルギー内科 部長
配信中の番組
突然の片麻痺、構音障害 【吉野鉄大】 プレミアム対象
- 2013/07/24(水)公開
- 7分2秒
このタイトル『突然の片麻痺、構音障害』のような患者さんをみたとき、どのようなことを思い浮かべるでしょうか? おそらく診断は脳梗塞で良いだろうと。そして、治療計画、リハビリ、再発予防、介護状況など様々な側面にまで考えは及ぶでしょう。そういった様々な脳梗塞のマネージメントのうち、一番最初の診断のところでしていただきたい「あること」についてお話しします。患者さんの血液を採った時、一滴だけあることに使っていただきたいのです。
幸運にも彼女は肺炎になった 【伊藤裕司】 プレミアム対象
- 2013/07/24(水)公開
- 9分30秒
近年、認知機能障害の患者さんに出会う機会は増えています。そして、その際にはしばしば「病歴のとりづらさ」や「診察への抵抗」に苦慮します。今回登場された伊藤先生も、正直言って、それらの患者さんには煩わしさや苦手意識を感じていたそうです。今回ご紹介する患者さんに出会うまでは・・・。治らないと思っていた病気が治るって素晴らしい!そんな症例です。
診断の目利きになる 【山中克郎】 プレミアム対象
- 2013/07/24(水)公開
- 9分21秒
山中先生が日々の診断で気をつけていることはなんでしょうか?「はじめの1分間が何より大切」、「患者さんと眼の高さを合わせる」、「患者さんは本当のことを言ってくれない」、「キーワードから読み解く」、「診断の80%は問診による」、「典型的な症状をパッケージにして問う」など。診断の達人である山中先生の『攻める問診』メソッドの原点がここに表されています。患者さんの心をつかみ、効果的な病歴聴取や診察を行うためのさまざまなTIPSをご紹介いただきます。山中先生の話芸の素晴らしさにグイと引き込まれること必至です。
Good Morning, NY! 【岡田正人】 プレミアム対象
- 2013/07/24(水)公開
- 10分55秒
岡田先生が、研修時代を過ごされたニューヨークでのお話。右も左もわからなかった異国の病院で生き残るために、若かりし頃の岡田先生は「日本人らしさ」を武器にして、一貫した態度で信頼を勝ち得たそうです。それはすなわち、「礼儀正しく」、「いい加減なことを言わない」、「やり遂げる」ということ。それらの大切さが身にしみて感じられる、ある患者さんとの感動的なエピソードを語っていただきます。 2年目に出会った、50歳女性。原因不明でICUで発熱が続き、意識不明。その時、岡田先生は?二つの別々に見えるものも実は一つに繋がっている???岡田先生の患者さんへのコミュニケーション哲学も必見です。
不明熱 【岸本暢将】 プレミアム対象
- 2013/08/30(金)公開
- 12分42秒
不明熱と言えば、英語で「FUO (Fever of Unknown Origin)」と呼ばれますが、むしろ「Fever of Too Many Origins」と呼ぶべきケースが増えています。つまり、あまりにも原因の可能性が多すぎてよく分からない状態。膠原病科の岸本先生のところに、2ヶ月間も熱が下がらず、10kgの体重減、消化管に潰瘍、動脈瘤のある、36歳男性の症例をご紹介いただきます。学習的視点も踏まえた岸本先生の分かりやすいプレゼンテ-ションも必見です。
Ooops! I did it, again... 難しい呼吸困難の鑑別 【香坂俊】 プレミアム対象
- 2013/08/28(水)公開
- 7分22秒
呼吸困難をテーマに2つの症例を紹介いただきます。ひとつめは一ヶ月前から労作性呼吸困難があり、起座呼吸と発作性夜間呼吸困難という典型的な心不全症状を呈する患者さん。肺の写真は全面的にかなり白く写っていました。ふたつめは発熱と呼吸困難があり、CTによると肺の中の一箇所だけが白く抜けている患者さん。白血球も正常よりもかなり高く、白い部分に細菌感染があることがうかがわれます。この一見ありふれた症例も、SOAPの順序を誤ると、、、非常に重要なメッセージが導き出されます。
Shock 【六反田諒】 プレミアム対象
- 2013/08/28(水)公開
- 9分7秒
とびきり印象的なショックの症例を紹介します。イタリアンレストランに勤務されている61歳の男性で、主訴は「気分が悪い」、それ以外はまったく症状がありません。血圧66/42 mmHg、脈拍114/minとショック状態ですが、熱はなく、サチュレーションも正常です。不思議なことに、過去20年間、毎年1回ずつ同様の症状に陥ると言います。さて、この患者さんはいったい何が原因でショック状態に陥っていたのでしょうか?
外見の医療 【菅原康志】 プレミアム対象
- 2013/08/28(水)公開
- 8分58秒
形成外科医の立場から人の「外見」という機能を語ります。顔の機能のうち「外見」という機能は、生命に直接関係ないものの、社会生活を営む上で需要な役割を果たしています。では、「正常な顔」とはいったい何なのか、「魅力的な顔」とはどういう顔なのか?「外見」に関する様々な問いを我々に投げかけます。近い未来、「顔」の移植ということもあり得るのでしょうか?
What a Good case!【岡田正人】 プレミアム対象
- 2013/09/25(水)公開
- 12分38秒
症例は29歳の女性。発熱と前胸部痛を主訴に来院されました。胸部レントゲン・CTにて両側肺多発結節影を認め呼吸器内科に入院。血便も出現し、下部消化管内視鏡検査では内痔核とポリープのみが認められました。やがて、いくつもの上気道症状が出現。気管支鏡TBLB検査を実施したところ、ある重篤な疾患が診断名に浮上しました。さて、ここで採用された治療選択とはなんだったのでしょうか。意外性といくつもの重要な教訓に満ちた珠玉のプレゼンテーションをお楽しみください。
首を動かすと電気が走る【山中克郎】 プレミアム対象
- 2013/09/25(水)公開
- 8分51秒
山中先生がかつて失敗して「痛い目」にあった症例をご紹介いただきます。60歳の男性で、主訴は「首を動かすと電気が走る」とのこと。やがて両肩に強い痛みが出現。整形外科では異常なしと言われましたが、首が後屈できないほどで、寝たきりとなり、オムツでトイレを済ませています。38℃の発熱があり、抗菌薬を投与するも、耳が聞こえない、心雑音が出現するなど、次から次へと異常箇所が増えていきました。さて、皆さまは何を考え、どのような検査・治療に進みますか? ぜひ心に留めていただきたい教訓的なプレゼンテーションです
木を診て森も診る【遠井敬大】 プレミアム対象
- 2013/09/25(水)公開
- 5分29秒
46歳男性の糖尿病患者さん。従来HbA1C 7%と比較的良好なコントロールを保ってきましたが、この半年間でいっきにHbA1C 10.5%まで悪化してしまいました。教育入院やインスリン導入を勧めるも、患者さん本人からは「それは出来ない」と強い拒絶を示され、打つ手が限られてしまいました。さて、この患者さん、疾患(=木)だけを見ていてはわからなかったのですが、実は今回の悪化の背景にはいくつかの社会的・心理学的な要因があったのです。家庭医ならではの視点のプレゼンテーションです。
なぜキズを縫うのか【菅原康志】 プレミアム対象
- 2013/09/25(水)公開
- 8分15秒
外科医と言えば「縫う」ものとのイメージが強いかと思いますが、それではそもそもなぜ傷を縫うのでしょうか? 額の傷を昨日縫合されたばかりの患者さんが紹介されてきたとき、菅原先生はすぐに抜糸をしてしまいました。はたしてそれはなぜだったのでしょうか?知っているようで案外知らない、傷の治るメカニズムや、縫合のメリット/デメリットなどを形成外科のプロフェッショナルがわかりやすく解説します。
半年間にわたる間欠的な腹痛【小林健二】 プレミアム対象
- 2013/10/23(水)公開
- 9分40秒
慢性の腹痛といえば、生命予後に関わるものは少なく、機能的なものが比較的多いために、ついつい甘く考えて真剣に話を聞かない、ということになりがちです。しかしながら、そのような診療を繰り返していると痛い目に合うこともある、という症例をプレゼンテーションしていただきます。症例は55歳女性。半年前から明け方に臍周囲から下腹部の張るような痛みで覚醒するようになりました。排便で症状は改善します。内視鏡検査では大腸メラノーシスと痔を指摘されたのみで、身体所見も血液検査も異常なしでした。多くのかたは過敏性腸症候群を疑われたと思います。しかし実際は・・・?
高齢者高血圧管理におけるUnmet Medicak Needs: 『血圧変動』に対してどう考える?【飯島勝矢】 プレミアム対象
- 2013/10/23(水)公開
- 14分13秒
高血圧患者さんの降圧治療に際しては、近年まで、適正値に近ければ近いほどよい、下げれば下げるほどリスクが減ると信じられてきました。しかしながら、最近の研究によると、そのような降圧一辺倒の治療ではかえってリスクが高まることがあることがわかっています。特に高齢者においては、血圧変動が相当に顕著である例が珍しくありません。1ポイントの血圧だけでなく、幅広い視点からの血圧管理が望まれているのです。今日からの高血圧治療にすぐにお役立ていただけるプレゼンテーションです。
患者満足度 【岸本暢将】 プレミアム対象
- 2013/10/23(水)公開
- 6分49秒
「優秀な医師は『技術者』であり『芸術家』である」という言葉があります。技術者はともかく、芸術家とは何か。すなわち、患者さんに心地よさや安全、希望、満足を提供する存在であるということです。しかしながら、医師としてのこのような側面について学ぶ機会はあまり多くありません。それでは「患者満足度の高い医師」とはどのような存在なのでしょうか? 実は、ある因子が満足度にきわめて大きく関与していることがわかってきました。すべての若いドクターに見ていただきたいプレゼンテーションです。
ガイドラインって、そんなに大事ですか? 【香坂俊】 プレミアム対象
- 2013/10/23(水)公開
- 8分38秒
例えば、急性心筋梗塞とみられる65歳の男性が病院に搬送されたとします。心電図を見ると著明にSTが上昇していました。現在におけるこのような患者さんへの標準的な治療のひとつは、バルーンやステントを用いて狭窄した血管を広げることでしょう。 それをカルテに記載しつつ、診断〜治療とすすめていくわけですが、さてここで問題。上記を実行するためには果たしてどれだけ沢山の「ガイドライン」を参照する必要があると思われますか? 生死に関わる現場でガイドライン云々というのは綺麗事ではないか、という意見もしばしば聞かれます。果たしてガイドラインって、そんなに大事なのでしょうか?
EBM or XBM?ーDecision making in clinical practiceー 【駒井好信】 プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 10分3秒
68歳の男性、主訴は「左のタマが腫れてきた」とのこと。検査の結果、HCG(絨毛がんの腫瘍マーカー)が409と高値で、腹部CTにてリンパ節腫脹がみつかりました。初期診断は左精巣絨毛がんと進行胃がん。EBMに従い、ともに切除術を施行しましたが、術後も腫瘍マーカーは悪化の一途をたどり、化学療法施行にも関わらず25万超まで上昇。さらには多発肝転移、肺転移にまで至ってしまいました。
がんはエビデンスの豊富な疾患分野ですが、本例に類似の症例は非常に稀で(31例の報告のみ)、もはやEBMのみに頼っていては治療困難です。
そこで本例ではEBMのみならず経験に基づく治療(XBM)との合わせ技で治療を行うことを決断しました。さて、その結果・・・。
原因不明を繰り返す発熱 【上原由紀】 プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 9分23秒
総合診療科の外来では「不明熱」の患者さんがたくさん訪れます。今回ご紹介するのもそんな患者さんの症例です。
26歳男性で、主訴は42℃に及ぶ発熱および頭痛。結節性紅斑と頸部リンパ節の腫脹が認められました。数年前にも40℃台の発熱を繰り返して入院したものの、原因不明のままとなっているとのこと。
血液培養を行い、記者出身の医師がしつこく問診を繰り返した結果、浮かび上がってきた答えとは・・・。
脳卒中後の固定した麻痺 ―数年経過しても治療により改善するのか?― 【篠田雄一】 プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 6分4秒
脳卒中後、何年も経過して麻痺が固定化してしまった例にしばしば遭遇します。痙縮・拘縮に至ったこのような患者さんには、手の施しようがないと従来は考えられてきました。しかしながら、2010年から本邦でもボツリヌス治療が保健適応になり、ADLの改善が期待できるようになりました。今回のプレゼンテーションは、このボツリヌス療法と、経皮的電気刺激(TENS)とを併用して治療を行った症例についての報告です。さて、まったく動かすことのできなくなった患者さんの上肢には、どの程度の改善が見られたのでしょうか。
眼科での恐怖の糖尿病 【星合繁】 プレミアム対象
- 2013/11/27(水)公開
- 7分37秒
今回のプレゼンテーションでは眼科医の視点から糖尿病を考えてみます。
糖尿病の合併症と言えば生死に関わるもの(腎障害など)もありますが、人間が人間らしく生きていくためには視力を残存させることも非常に重要なことと言えます。ところが現在、日本人の失明原因の第2位(1位の緑内障と僅差)が糖尿病網膜症となっています。内科医と眼科医の連携はまだまだ十分ではないと言えそうです。
顔を赤くするのは、すれてない証拠? 【国枝武重】 プレミアム対象
- 2013/12/25(水)公開
- 8分47秒
症例は70代男性の胸痛。1~2週間チクチクした鋭い痛みが一日中持続しており緊急性は低そうです。各種の検査をしても特徴的な所見に乏しく、決め手に欠けました。いったいこれはどんな疾患だったのでしょう? 実は、その大きなヒントがこの一見奇妙なタイトルに凝縮されているのです。さて、もうおわかりになったでしょうか。
失神恐るるに足らず? 【藤原玲子】 プレミアム対象
- 2013/12/25(水)公開
- 6分55秒
患者さんが、目の前で突然意識を失って倒れてしまったとします。まず一番最初に行うべきことはなんでしょうか?「失神」は原因疾患によって予後が大きく異なりますので、早期の段階での正しい見極めが重要です。このプレゼンテーションでは、76歳女性の症例を題材に日常臨床でしばしば遭遇する「失神」への対応を解説していただきます。
背部痛で救急搬送された82歳男性 【杉原正子】 プレミアム対象
- 2013/12/25(水)公開
- 8分14秒
症例は82歳の男性。背部痛を主訴に救急外来に搬送されました。しかしながらバイタルでも画像検査でもこれといった異常が見られず痛み止めのみ処方。その一週間後に再び救急搬送された患者さんは、激しい痛みを訴えていましたが、やはりバイタルは安定していました。ご家族は「認知症で甘えが出たのかしら」と言っています。ところが…。プレゼンターが研修医時代に遭遇した苦い経験を、教訓をこめて語っていただきます。
免疫不全の患者さんが歩いてきた 【井村春樹】 プレミアム対象
- 2014/01/22(水)公開
- 7分40秒
症例は59歳男性。悪性関節リウマチ、Caplan症候群という既往を持ち、強く免疫抑制をかけられている患者さんです。発熱やだるさを主訴に、歩いて外来受診されました。全身状態は良好で、診察で特記すべき所見は見つからず、熱冷ましのみ処方にて帰宅となりました。
その5日後、胸部CTで浸潤影があり、入院となりました。
しかしながら、この患者さんは肺炎を疑うにしてはまったく呼吸器症状が無かったのです。
さて、次に打つべき手とは、そしてこの患者さんの診断結果とはいったい何だったのでしょうか?
初発痙攣にて搬送された 22歳女性 痙攣の鑑別に難渋した1例 【福井早矢人】 プレミアム対象
- 2014/01/22(水)公開
- 7分8秒
症例は22歳の女性。回転性めまいの後、2分程度の初発痙攣があり救急搬送されました。診察・検査の結果、特記すべき所見はほとんど見あたらず、LAC5.1とやや上昇を認めるのみ。精査のため入院となりました。
その後、明らかな異常の無いまま第5病日に退院。原因はわからないままでしたが、「重篤な疾患はルールアウトされた」と判断されたわけです。
ところが、これは全くの誤りだったのでした。退院翌日から異常行動が出現し、3日後に再び痙攣発作で緊急再入院。しかし、やはり異常所見なく打つ手なし。やがて幻聴・幻覚が次々に出現し、暴力行為や意思疎通困難にまで至ってしまったのです……。
決して症例数は多くないものの、早期の治療開始で回復も望めるとされるこの疾患。ぜひこのプレゼンテーションをきっかけに鑑別リストに加えてみてください。
評価一覧
- 評価はまだありません。
関連シリーズ
-
岡田正人のガイドラインから学ぶアナフィラキシー(全1回) 2023/03/08(水)~
今回のケアネットライブガイドラインから学ぶシリーズは、アナフィラキシーを取り上げます。 昨年2022年に「アナフィラキシーガイドライン」が8年ぶりに改訂されました。 今回の主な改訂ポイントはアナフィラキシーの診断基準の変更です。2020年に変更された世界アレルギー機構(WAO)のガイドラインを踏襲し、3項目の診断基準が2つに集約され、よりシンプルな基準になりました。 新ガイドラインでは、臨床現場の実情に則し、必要十分な判断でアナフィラキシー患者にできるだけ早くアドレナリン投与することが期待されています。
講師は、聖路加国際病院 リウマチ膠原病センター 部長・センター長の岡田正人氏。最新のガイドラインのポイントを中心に、アナフィラキシー発生時の対応方法を丁寧にレクチャーします。
常に念頭に置いておくべき3つの鑑別診断や、二相性反応についてもわかりやすく解説。 どの診療科の医師も必ず知っておきたい、アナフィラキシーの診断と治療がまるわかりのレクチャーです。アナフィラキシーが発生した際に、躊躇なく迅速に対応できるよう、この機に正しい対応方法を再確認しましょう。
岡田正人のガイドラインから学ぶアナフィラキシー -
岡田正人のガイドラインから学ぶ関節リウマチ(全1回) 2023/02/08(水)~
専門医によるマネジメントが求められる一方、その絶対的不足から、一般内科医に対応が求められることも少なくない関節リウマチ。
20年前の生物学的製剤の登場から、その薬物治療は劇的に進歩しています。 6年ぶりに改訂された「関節リウマチ診療ガイドライン2020」には、新たに承認された生物学的製剤、JAK阻害薬、抗RANKL抗体、バイオシミラーの記載が追加されました。 そこで、今回のケアネットライブ「ガイドラインから学ぶシリーズ」は、関節リウマチを取り上げます。
講師は、聖路加国際病院 リウマチ膠原病センター 部長・センター長の岡田正人氏。 今回の改訂で新しくなった薬物治療アルゴリズムを中心に、関節リウマチ診療の全体像を解説します。 関節症状が起こるメカニズムから、抗リウマチ薬の中心であるメトトレキサートの使い方と注意点、患者ごとに最適な薬剤選択の考え方まで丁寧にレクチャーします。
CareNeTV屈指の人気講師 岡田先生の抜群にわかりやすい講義をぜひご覧ください。
岡田正人のガイドラインから学ぶ関節リウマチ -
岡田正人のガイドラインから学ぶ食物アレルギー(全1回) 2022/09/14(水)~
5年ぶりに改訂された「食物アレルギー診療ガイドライン2021」では、これまでの小児科領域に加え、成人期まで対象が拡大されました。 そこで、今回のケアネットライブ「ガイドラインから学ぶシリーズ」では、食物アレルギーを取り上げ、最新診療について学びます。
講師は、CareNeTV屈指の人気講師、岡田正人氏。
世界標準のアレルギー診療を知り尽くした岡田先生が、一般内科医も知っておくべき食物アレルギーについて解説します。
近年、幼児期の木の実アレルギーが増加しており、そのなかでも「くるみ」の症例数が増えていることが明らかになっています。 今回はそのような疫学の変化から、食物依存性運動誘発アナフィラキシーや、新しくガイドラインに追加された「成人の食物アレルギー」まで幅広く紹介。pork-cat症候群やbird-egg症候群、納豆アレルギーなどの交差反応を丁寧に整理します。
圧倒的にわかりやすい岡田先生の講義で、食物アレルギーの最新知識をアップデートしましょう。
岡田正人のガイドラインから学ぶ食物アレルギー -
岡田正人のアナフィラキシーLIVE コロナワクチン特講(全1回) 2021/05/26(水)~
日本でのコロナワクチン接種は医療者から高齢者へと進み、政府は7月末までの高齢者の接種完了を目指しています。 ワクチン接種の際に最も気を付けなければならないのは、言うまでもなくアナフィラキシーで、アレルギーを持つ人などへの接種に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。 そこで、世界標準のアレルギー診療を知り尽くした岡田正人先生が、コロナワクチンに関わるアレルギー、アナフィラキシーへの対応について丁寧にレクチャーします。 アナフィラキシーは、わずかなためらいや判断の遅れが患者の命に関わります。即座に行うべき臨床診断および緊急対応はもちろん、なぜアナフィラキシーが起こるのか、どうしてその対応が必要なのかまで、しっかりとカバーします。 さらには、生物学的製剤を服薬中、造影剤アレルギー・ワクチンでのアレルギー既往などへの接種の可否と対応、接種時の注意点、また副反応を心配し接種を躊躇する人への対応など、医療者のさまざまな疑問に答え、不安を払拭していきます。
今、医療者が必要とする知識を、岡田先生の圧倒的にわかりやすい講義でお届けします。
岡田正人のアナフィラキシーLIVE コロナワクチン特講 -
総合内科専門医試験オールスターレクチャー アレルギー(全4回) 2020/08/19(水)~
総合内科専門医試験対策レクチャーの決定版登場!受験者が一番苦労するのは、自分の専門外の最新トピックス。そこでこのシリーズでは、CareNeTV等で評価の高い内科各領域のトップクラスの専門医11名を招聘。各科専門医の視点で“出そうなトピック”を抽出し、1講義約20分で丁寧に解説します。キャッチアップが大変な近年のガイドラインの改訂や新規薬剤をしっかりカバー。2022年のアップデート情報を追加し、今年の試験対策としても万全です。
総合内科専門医試験対策「アレルギー」については、聖路加国際病院の岡田正人先生がレクチャーします。バイオテクノロジーの進歩によって次々と開発される抗体医薬や、より精度が上がったアレルゲン検査など、アレルギー治療の最新トレンドを解説します。
第1回 食物アレルギー アナフィラキシー
第2回 喘息 抗体医薬
第3回 アレルギー性鼻炎 重症薬疹・薬剤アレルギー
第4回 アップデート2022 -
岡田正人のアレルギーLIVE(全8回) 2019/07/31(水)~
岡田正人が帰ってきた!2007年にリリースされた名作『Dr.岡田のアレルギー疾患大原則』を最新の知見を踏まえて全面刷新。白熱教室さながらの熱いレクチャーをご体感ください。 外来でよく遭遇するが悩ましい食物アレルギーや即座の対応を必要とするアナフィラキシーはもちろん、花粉症、蕁麻疹、喘息、薬物アレルギーなど、アレルギー疾患の基本を世界標準の診療を知り尽くしたDr.岡田が圧倒的なわかりやすさでお届けします。
第1回 食物アレルギー
第2回 臨床免疫
第3回 アナフィラキシーショック
第4回 鼻炎
第5回 薬物アレルギー
第6回 アトピー性皮膚炎
第7回 蕁麻疹
第8回 好酸球増加 -
Dr.岡田のワインクリニック(全4回) 2012/12/12(水)~
診療で忙しい日々の閉めくくりに、肩の力を抜いてゆったりと過ごす時間を持つことは、明日の活力を得るためにも有用だといえるでしょう。そんなくつろぎタイムに「ワイン」を取り入れることを提案します。手頃で美味しいワインの選び方と飲み方、保管方法、よく合う料理など、ワインを楽しむための基本となる事柄に加え、岡田正人先生おススメのワインセレクション等、リラックスした雰囲気でお送りします。もちろん医療従事者の皆様に興味を持っていただけるような医学情報も豊富に取り入れて、わたしたちの体にワインが及ぼす影響についてなども具体的なデータを交えて解説していきます。
第1回 クラシックワインの楽しみ方、基本の『き』
第2回 飲み方ひとつで美味しさが大違い!白ワインとシャンパーニュ
第3回 赤ワイン(前編)ブルゴーニュとイタリア
第4回 赤ワイン(後編) なんと言ってもボルドー! -
Dr.岡田のみんなの関節リウマチ診療(全2回) 2009/10/09(金)~
約100人に1人が発症する関節リウマチは、臨床医が決して避けては通れない疾患です。関節リウマチの治療は、この5年間で想像をはるかに超える変化がありました。たとえば、抗CCP抗体などで早期診断して投薬を開始することで、劇的に治療の反応が向上し、患者のQOLも改善しています。最近は、抗リウマチ薬で関節の変形・破壊を抑える根本的な治療が主流となり、少量ステロイドやNSAIDは抗リウマチ薬の効果が出るまでの“つなぎ”の役割になりつつあります。そこで、関節リウマチ治療の概念、一般外来で見逃さないための診察、他の関節炎との鑑別方法、使用をためらうことも多い「メトトレキサート」を安全に処方するための判断基準とモニタリングなどについて岡田正人先生が解説します。
第1回 診断と治療 総論編
第2回 治療各論と関節注射 実践編 -
Dr.岡田の膠原病大原則(全9回) 2008/11/21(金)~
膠原病というと従来の考えでは確定診断に至るまでに時間と手間がかかることが多く、「面倒・自分には関係ない」と思われているかもしれません。しかし、不明熱や関節炎のみならず、血液検査異常、腰痛、痒くない皮疹など、膠原病はあらゆるところに隠れているので、日常診療でいつ出合ってもおかしくありません。そして適切なプロセスを経れば、早期発見が可能になります。 膠原病全体を病態生理の観点から解説し、問診や一般的な血液検査でも見逃さないコツを岡田正人先生が伝授します。 膠原病を単純化する図解免疫学で診断・治療の基本を理解しましょう!
第1回 超単純!膠原病診療(前編)
第2回 超単純!膠原病診療(後編)
第3回 膠原病を見逃さない日常診療~患者さんの100人に1人は膠原病を持っています
第4回 関節炎の鑑別診断は<急性・慢性・単・多>で分解!
第5回 知っておきたい内科疾患の関節症状
第6回 ステロイドの使い方
第7回 実践、ステロイドの有害事象対策
第8回 大胆解説!欧州リウマチ学会SLE診療指針
第9回「手で診断!日常診療で膠原病を見逃すな」 -
Dr.岸本の関節ワザ大全(全10回) 2007/12/07(金)~
高齢者の、実に二人に一人が関節痛を訴えるという現在、一般内科やプライマリ・ケア医でも、整形外科へあっさり紹介するばかりではいられません。また、関節が痛いという症状が、実は感染症であったり、悪性の疾患であることも少なくないので、プライマリ・ケアで、ある程度の診断をつけることは非常に重要なのです。 アメリカの膠原病診療の第一線で活躍されてきた岸本暢將先生が、関節痛にどのようにアプローチすべきなのか、リウマチ性疾患や骨格筋疾患をどのように診断していくのかをわかりやすく解説します。「プライマリ・ケアでも簡単にできる、病歴聴取や身体診察の技術がたくさんあります」と岸本先生。プロならではの視点からそのノウハウを学んでください!
第1回 関節痛へのアプローチ1病歴と診察の基本
第2回 関節痛へのアプローチ2それって本当に関節炎?
第3回 関節痛へのアプローチ3関節穿刺にチャレンジ!
第4回 単関節炎へのアプローチ1 痛風
第5回 単関節炎へのアプローチ2偽痛風」
第6回 身体診察のコツ1顎関節・頸部・肩
第7回 身体診察のコツ2肘・手首・手
第8回 身体診察のコツ3腰・股関節
第9回 身体診察のコツ4膝・足
第10回 多関節炎へのアプローチ -
Dr.岡田のアレルギー疾患大原則(全11回) 2007/11/09(金)~
アレルギー診療の世界標準を知り尽くした岡田正人先生が、悩める臨床医のモヤモヤした疑問にズバリお答えします。外来でよく遭遇するが悩ましい食物アレルギーやアナフィラキシーはもちろん、花粉症、蕁麻疹、喘息などもアレルギー疾患の基本原則がわかっていると診断・対処が格段に効率的になります。岡田式“超ワカリヤスイ”解説には、判断に悩むRAST検査や、喘息と鼻炎治療の相互効果、患者に誤解を与えないアレルゲン曝露の指導方法など、視聴したその日から役立つ情報が満載。プライマリ・ケアにおける総合アレルギー外来のための第一歩を踏み出しましょう。
第1回 アレルギー疾患の診方・考え方
第2回 食物アレルギー
第3回 アナフィラキシーとアナフィラクトイド反応、虫刺されアレルギー
第4回 鼻炎
第5回 副鼻腔炎
第6回 薬物(前編)
第7回 薬物(後編)
第8回 喘息(前編)
第9回 喘息(後編)
第10回 アトピー性皮膚炎
第11回「じん麻疹・血管性浮腫・接触性皮膚炎」
本シリーズは、2013年4月28日 首都医校コクーンホールB(東京都新宿区)において、公開収録されたものです。