数多あるCareNeTV番組の中で、長く支持を集め続ける作品には、それなりの理由がある。ヒット作の見所を、講師の先生の素顔、収録秘話を含め、ケアネット編集長の風間がご案内します。
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須藤博先生はどこから診察を始めるか? 2018/10/30
身体診察の達人として知られる大船中央病院院長の須藤 博先生。須藤先生がどこから身体所見を取り始めるか、知っていますか?正解は手。では、その理由は?それが明瞭に語られているのが2008年に公開された「Dr.須藤のビジュアル診断学」の第1回です。きっかけは、須藤先生が大学にいた頃に一緒に働いていたパキスタン人医師のDr.アリ。アリ先生によると、手の診察だけで20の疾患が診断できると言います。実は、これはアリ先生独自のやり方ではなく、英国式のスタンダードな身体診察の手順なのだそうです。番組では、手から診察を始めるのがなぜ重要なのか、という説明から始まって、手から診断が絞り込める具体的な所見を須藤先生が次々と提示していきます。Spoon nail、Beau's Line、Osler結節などなど、手に現れる所見と疾患の関係性が、須藤先生ならではのやわらかい語り口、ウイットに富んだ講義で、すうーっと頭に入ってきます。ぜひ番組をご覧になって、明日から、手から診察を始めてみてください。 -
ケアネット史上一番売れたDVDで、心電図が好きになる! 2018/08/09
ケアネットと言えばDVD、医学教育DVDと言えばケアネット―。というイメージを持たれている医療者の方は多いと思います。これまで制作したDVDは250タイトル以上。しかし、その中で一番売れたDVDが何かご存じの方は少ないのではないでしょうか?答えは、心臓血管研究所 所長の山下 武志先生による「もう迷わない!好きになる心電図」。2005年の発売なので、今から10年以上前の作品です。その間、循環器分野では数多くの新しい治療薬、治療法が生まれ、ガイドラインも大きく変わっています。しかし、言うまでもなく、心電図の読み方は変わりません。第1回で、山下先生はまず「心電図を3つに分けろ!」と説きます。その3つとは、「放置する」「自分の力で片付ける」「緊急に他人の力を借りる」。この要諦をつかめば、それだけでも、心電図が苦手な方は、ワンアップできると思います。そして、最後までしっかり見れば「心電図が好きになる」はずです。映像に多少古さを感じるでしょうが、どっこい、内容は色あせていません。今も見てほしいケアネットDVDの古典をCareNeTVで公開中。ぜひご覧ください。