数多あるCareNeTV番組の中で、長く支持を集め続ける作品には、それなりの理由がある。ヒット作の見所を、講師の先生の素顔、収録秘話を含め、ケアネット編集長の風間がご案内します。
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内科医にこそ読めてほしい関節X線画像-Dr.仲田の記憶に残る名講義 2018/12/22
あなたは、X線画像で変形性関節症とリウマチを見分けることができますか?変形性関節症は、力学的変化による破壊、リウマチは滑膜増殖による破壊。その病態による画像の違いは、X線上でどのように表れるのでしょうか?MRIで脊椎を見るとき、どこに注目しますか?脊椎の骨折、化膿性脊椎炎、がんの骨転移をしっかり読影できますか?そんな一般内科医が知っておきたい整形外科領域の知見が凝縮された『骨太!Dr.仲田のダイナミック整形外科2』。とくに、第4回「プライマリ・ケアで役に立つ骨、関節X線読影」では、豊富な画像を提示。さまざまな整形外科疾患の画像所見を、病態と関連付けて短時間で理解できます。講師の仲田 和正先生は、内科医の気持ちがわかる整形外科指導医として、いの一番に名前が挙がる先生です。仲田先生が院長を務める西伊豆健育会病院は、地方の小規模病院でありながら、多くの若手医師・研修医が指導を仰ぎに門戸を叩きます。「はい、立ち上がってー! 脚をガニ股に開いてー」。聴講者を巻き込んだ身体を張ったユニークな講義スタイルもケアネット名物。臨場感あふれる映像で、お正月休みに自宅でくつろぎながら、整形外科を学んでみてはいかがでしょうか。ほかにも、頸椎のみかた、大腿骨近位部骨折早期発見のコツ、大規模災害時の初期の負傷者対応など、すべての医師に必要な整形外科の知識が詰まっています。 -
山中克郎先生の真骨頂「攻める問診"」若い女性の腹痛、ここまで攻めなきゃダメ! 2018/11/27
確かな臨床力と人間味溢れる柔らかな語り口。指導医として多くの若手ドクターに慕われる山中 克郎先生(諏訪中央病院 内科)。その山中先生が長年提唱しているのが“攻める問診”。問診でまず大事なのは、患者さんの心をつかむこと。最初の3分は徹底して患者さんの話を聞く。患者さんに話しかけるのは、共感の言葉だけ。しかし3分過ぎたら、一気に“攻め”に転じる。「ずっと患者さんの言うことを聞いているだけでは、診断なんてできない」と断言する山中先生。では、どう攻めたらいいのか?その極意を公開したのが『Dr.山中の攻める問診』の第1回。もちろん、このシリーズでは、症例を用いて、山中流の具体的な“攻め方”も教えてくれます。たとえば第8回は、21歳女性の腹痛のケース。若い女性に、こんなこと聞いてもいいのかな?と思うようなことを山中先生はどのように聞き出し、診断に結びつけたのでしょうか?そして、その診断とは? -
須藤博先生はどこから診察を始めるか? 2018/10/30
身体診察の達人として知られる大船中央病院院長の須藤 博先生。須藤先生がどこから身体所見を取り始めるか、知っていますか?正解は手。では、その理由は?それが明瞭に語られているのが2008年に公開された「Dr.須藤のビジュアル診断学」の第1回です。きっかけは、須藤先生が大学にいた頃に一緒に働いていたパキスタン人医師のDr.アリ。アリ先生によると、手の診察だけで20の疾患が診断できると言います。実は、これはアリ先生独自のやり方ではなく、英国式のスタンダードな身体診察の手順なのだそうです。番組では、手から診察を始めるのがなぜ重要なのか、という説明から始まって、手から診断が絞り込める具体的な所見を須藤先生が次々と提示していきます。Spoon nail、Beau's Line、Osler結節などなど、手に現れる所見と疾患の関係性が、須藤先生ならではのやわらかい語り口、ウイットに富んだ講義で、すうーっと頭に入ってきます。ぜひ番組をご覧になって、明日から、手から診察を始めてみてください。 -
ケアネット史上一番売れたDVDで、心電図が好きになる! 2018/08/09
ケアネットと言えばDVD、医学教育DVDと言えばケアネット―。というイメージを持たれている医療者の方は多いと思います。これまで制作したDVDは250タイトル以上。しかし、その中で一番売れたDVDが何かご存じの方は少ないのではないでしょうか?答えは、心臓血管研究所 所長の山下 武志先生による「もう迷わない!好きになる心電図」。2005年の発売なので、今から10年以上前の作品です。その間、循環器分野では数多くの新しい治療薬、治療法が生まれ、ガイドラインも大きく変わっています。しかし、言うまでもなく、心電図の読み方は変わりません。第1回で、山下先生はまず「心電図を3つに分けろ!」と説きます。その3つとは、「放置する」「自分の力で片付ける」「緊急に他人の力を借りる」。この要諦をつかめば、それだけでも、心電図が苦手な方は、ワンアップできると思います。そして、最後までしっかり見れば「心電図が好きになる」はずです。映像に多少古さを感じるでしょうが、どっこい、内容は色あせていません。今も見てほしいケアネットDVDの古典をCareNeTVで公開中。ぜひご覧ください。